OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

速水御舟

2009年12月29日 | 書道・筆文字
今日は月1教室、最後の講座日でした。
顔真卿の楷書を書いてもらいました。
「蚕頭燕尾」などと形容される丸い起筆部分と、燕の尾みたいに急に細くなる右に払う部分や独特なハネなど特徴はあるのですが、一番は、どっしりとした外に向かう威圧感みたいなものを感じてもらいたく、どしゃー、と勢いよく書けば、些細なことは吹き飛ばしてくれるようなそんな「ちっちゃいことは気にすんな」的なところを学んでほしかったです。
顔真卿は好き嫌いがはっきりしているようです。書壇のボスだった青山杉雨先生などは「泥臭い」といったかな、好みじゃなかったようですね。やはり天來系の先生方は、大事にしますね。
私は、まず「陰陽」ということを身体で感じたくて、この書と太極拳をやっていました。あと、圧するほどの空間を学ぶにもいい。井上有一の顔真卿の臨書などは、空間をつぶすような野心作だと感じたことがあったなー。
天才画家速水御舟も顔真卿の魅力を知った1人。40歳で亡くなるのですが、その最後は、顔真卿の臨書三昧でした。そこからどんな絵画作品が生まれるのか、観たかったなー。顔真卿を学ぶ動機付けは魯山人だろう、というのがお孫さんの吉田さんと話していて出た話。
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