OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

時には母のない子のように

2013年10月08日 | 文化・芸術
奔放な書きぶりに私の筆は追いつかない。
「香紙切」の一部分は、左行“をとこ”の脇の、中央の部分が、“秋にもなり”で、実際には萬葉がなで“秋尓母奈利”と書かれている。

この“も”の萬葉がな“母”はなかなかのくせ者。

寺山修司が亡くなってから30年とか。
イラストレーターの浅見ハナさんの個展『寺山修司 短歌の世界』は、夏から楽しみにしていた。
寺山修司の感傷とアバンギャルド感を柔らかく包んでしまうイラスト世界。
個展は修了しているが、ハナさんの作品は、NHK短歌のテキストのなかで、馬場あき子さんの百人一首の連載に使われていたり、とか。

寺山修司といっても最近の方は御存じないようだ。35年ほど前か、当時売り出し中の写真家藤原新也さんが渋谷パルコで個展を開き、故石岡瑛子さんと寺山修司がゲストでトークショ-をした。たしかその時、ネクタイはしていないがスーツにサンダル履きだったような記憶。私も一時サンダル愛好者になったが、寺山の影響である。そこまで寺山が気になった。

牡丹喰いたしと修司の声あり

だったか、兼題「牡丹」の時の昔の破調一句。





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