OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

砂子

2018年01月22日 | 文化・芸術
砂子は撒いたことはあるが、プロは違う。


東上野のギャラリー心で、「小室料紙工房展」開催中だが、池袋コミカレの生徒さんらと初日に伺って、小室久氏の砂子を撒く実演を観ての感想。

小室氏は、書道学校の後輩でもあるが、手島先生の内弟子、浮世絵版画の刷りの修行などして、北茨城での家業を継いだ。

もともと田中親美の料紙復元を手伝っていたのが初代となるお祖父ちゃんのようで、2代目のお父さんは残念ながら亡くなったが、3代目として、その謙虚ながらソフト、誠意ある地道な仕事ぶりは多くのファンを持っているようだ。

息子の太郎くんも染めや織りの修行を終え、4代目となっている。


もう6,7年前か「日本の夏じたく展」で私が、作品を「その場で書く」という大道芸的書道作品販売をした際、

「覚えてますか?」とひょっこり顔をみせてくれたのが、小室久氏だが、
 染めから織りまで全部の工程をすべて自分でこなし、復元織りに挑んでいる中島さんの教え子が太郎君ということで、夏じたく展を観に来てくれて、久々の再会を果たした。
私は顔は覚えていたものの「靑山か!」と北京仲間と勘違いしてトンチンカンな答えをしたのだが……。

昨年は、野毛砂子を撒く、版木を刷る、料紙を切り継ぐ、染めるという料紙のなかの、染紙を使わせてもらって、春夏秋冬「四季の月」を仕上げたが、構想は版木を彫ってもらって、だったが、一生のうちで頼めるかどうか、である。

自分で山桜の木を彫る!?  

無理、無理。もう無理。
素人と玄人の違いは、にかわを一刷毛塗っただけでも違う。

西の笹舟先生系は、自分で料紙も作る。すごいもんだ。

私は、紙は自分で漉ける。商品となるような、だ。少し見栄を張って終わる。









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