お寺さんぽ Ver.03

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五百羅漢寺 (東京・目黒区)

2009年05月24日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
こないだ「五百羅漢」をやったので…本日は、「目黒のらかんさん」と親しまれている目黒は「五百羅漢寺(ごひゃくらかんじ)」です。


正式名称は「天恩山五百羅漢寺」です。
東京のお寺というのはやっぱり江戸時代からのものが多いですが、こちらも同様。

時は元禄元年(1688)
…えっと、関ヶ原合戦から約八十五年後のこと。

当時四十歳であった「松雲元慶(しょううん・げんけい)」禅師は、江戸の町を托鉢すること数年。
集めたお金によって十数年に渡る歳月をかけ、コツコツと自ら造りあげた仏像なのでした。
凄いですね!
他の羅漢像を見て、自ら造ることを考えた…とのことらしいですが、大したものです。

お寺の創建は元禄八年(1695)
本所五ツ目(※江東区大島付近)にあり、「本所のらかんさん」と呼ばれていたそうです。

五代将軍「徳川綱吉」、さらに八代「徳川吉宗」など、時の支配者であった徳川家の援助を得て、一時は大伽藍が建立されるなど大いに繁栄しましたが、明治維新とともに没落。

二度の移転から現在の目黒の地に移ったのは、明治四十一年のことでした。
それ以降も衰退し続け、昭和五十四年になってようやく境内が整備され、現在の近代的なお堂が完成したのです。

…ちょっと風情に欠けるくらいなのは、そうした切実な理由からなのでした。

そんな歴史の目黒「五百羅漢寺」
松雲禅師が相当に頑張ったらしく、当時は五百体以上の羅漢さんがおりました。
正式には五百三十六体とのことでしたから…勢い余って造りすぎちゃったんですね(笑)

そうした羅漢さまが、ずらりと横に並んだ「羅漢堂」は圧巻。
また本尊「釈迦如来」を飾る本堂の両脇にも整列しておられます。
結構な大きさあるのでなかなか迫力があり、仏像ファンなら一見の価値ありでしょう。

ちなみに…現存している羅漢像は三百五体なのだとか。
誰か突っ込みましたか?
そう、五百羅漢という名ではありますが、実際は五百羅漢ではないのです(笑)


[住所]
 五百羅漢寺 東京都目黒区下目黒3-20-11

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⇒ 仏像の種類 (お父さんのための仏像講座) [前編] [後編]
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※実は、このあたりは色々と楽しいです。
 これぞ、お寺さんぽですね。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (りえきち)
2009-05-24 10:13:02
頑張っていますね。順調ですか?
返信する
毎度のごとく (あおぶひでる)
2009-05-26 00:56:07
ズタボロですって。
返信する