お寺さんぽ Ver.03

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八幡大菩薩 (八幡社・全国各地)

2006年04月06日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は日本の神様、南無八幡大菩薩でお馴染みの「八幡大菩薩」
さまです。

前回稲荷神社()をやりましたが、ダントツの数で広がる稲荷
様に対し、この八幡さまは日本第二位の多さでした。
すごいですね!
祀る神社は八幡神社(八幡社)と呼ばれています。

さて、八幡さまは本来北九州の「宇佐氏」の氏神で穀物・銅の神として信仰が
ありました。
天皇が誕生の際に八つの幡(はた)が空にたなびいたことから、八幡となった
そうです。

これが奈良時代、かの有名な東大寺大仏の造立時に「協力しなさいよ~」と
託宣(注)を発したことで、中央へと進出します。
この一件によって鎮護国家の神となり、仏教との関係も深くなるにつれて八幡
神は「八幡大菩薩」となりました。

…なんだか、ちょっと政治ちっくですね。
余談ですが、この方よく託宣をすることでも有名だそうです。
ますます胡散臭いですね……って、これまずいかな。
うそですよ、純粋なもんですよ。たぶん。

そして平安時代には”僧形の神像”が作られるんですが、本来像を作らない神道
において初めてのことでした。
さきがけですよ。
で、なぜか八幡さまはお地蔵さんみたいな僧形で表現されています。
菩薩だからでしょうか?
奈良の東大寺には国宝の像があるようですよ。
ぜひ見てみたいですね!

ちなみに皇室から分かれた源氏も八幡さまを氏神とし、有名な「源義家」は石清
水八幡宮(京都)で元服したことから、「八幡太郎義家」と呼ばれました。
歴史好きな方なら一度くらいは聞いたことありますよね?

当然ながら鎌倉の将軍「源頼朝」も八幡さまを鎌倉へ呼び寄せ、鶴岡八幡宮を
作りました。
その流れから八幡さまは武家の守護神となり、後にも多くの武将が崇拝すること
となるのです。
そうですね…戦国時代でも北条軍で無類の強さを見せた「北条綱成」は八幡大
菩薩の化身と呼ばれ、恐れられていました。
綱成は日々八幡大菩薩に戦勝を祈願していたようです。

あれーもともとは穀物・銅の神さまだったのに…さすが八幡さまですね!


※ちなみに写真は鎌倉・鶴岡八幡宮です。時期一月なんでそんな感じ。

(注)託宣(たくせん) 神がお告げをすること。意見や忠告。
            …ね、政治ちっくでしょ。


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