お寺さんぽ Ver.03

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かっぱ商店街とかっぱ寺 (東京・曹源寺)

2010年06月06日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は東京都は台東区、”かっぱ寺”の愛称で有名な「曹源寺」とその周辺についてです。



行ってきましたよ、かっぱ天国。
浅草駅から歩いてだいたい10分ほど。
この付近は料理飲食店器具や菓子道具を販売する商店街があるんですが…街角でちらほら目につくのが「河童」なのでした。
ついてる名前も「かっぱ橋(合羽橋)道具街」です。



今から二百年前。
文化年間(1804~1818)は江戸時代で十一代「徳川 家斉(とくがわ・いえなり)」の頃。
昔このあたりは水はけが悪く、僅かな雨でも洪水していました。
そこで商人「合羽屋喜八」は私財を投げ出し、治水のため工事を始めたのです。
しかし、その工事は難航。
なかなか捗らなかったようなのです。

その様を見ていたのが、隅田川の河童たち。
昔「喜八」に助けられていたことがあった彼らはその侠気(おとこぎ)に感じ、人知れず夜な夜な工事を手伝っていたのでした。
その河童らを見た人はなぜか運が開け、商売繁盛したというんてすが…そんな故事にちなんで「合羽橋」とされたのです。

いかにも江戸っ子が好きそうなお話ですね。
なお、地名ま由来には、別の説もありました。

伊予国新谷藩の加藤家・下屋敷に住んでいた侍や足軽たち。
彼らが、内職に作っていた雨合羽(あまがっぱ)
これを近くの橋で乾かしており…いつしか「合羽橋」と呼ばれることとなったのです。




…ぶっちゃけ、そっちのがリアルっぽいかな。

ともかく、ここ「曹源寺」には喜八の墓と共に、河童が大明神として祭られたのでした。
こぢんまりとしたお寺でしたね。
河童大明神を祀るお堂には、なんと河童の手のミイラがあります

本当にいたんですよ! 

戸の隙間から見えたそれは…まぁ、まあ(笑)
そのほか、天上には漫画家さんらのかっぱ絵もあったりします。



また、明治末期から大正初期に古道具を取り扱う店の集まりから発生したという合羽橋道具街の一画。
誕生九十年にて建立された、「かっぱ河太郎」の像と石碑がありました。
金に輝く姿がなかなか凛々しい、かっちょえー像でしたよ。



なお、かっぱ様へのお唱えの言葉は…「おん・かっぱやそわか」だそうでした。
本当かなぁ。



お供えはやっぱりキュウリでしたねー。


[住所]
”かっぱ寺” 曹源寺 東京都台東区松が谷3-7-2

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※かっぱと言えばこんなんですね。
 るんぱっぱ。


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