お寺さんぽ Ver.03

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稲荷神社 後編(全国各地)

2006年03月16日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
「おいなりさま」で親しみ深い稲荷神社の後編をお届け
します。

お寺、ではないですが、全国各地、いたるところにある
ので、前々から気になっていたんです。
例によってひでるさんはさほど知識ない世界ですが、
なるたけ分かりやすく提供したいと思います。

えっと前の話で、奇跡的な展開で稲が生えたところを祭っ
たのが稲荷神社の始まり。
…というところまで書きました。
この「稲が生えた」で想像つくかと思いますが、稲荷の神
はもともと穀物神、農耕神として信仰されていたんですね。

ちなみに、稲荷神というのは穀物神の尊称(注1)で、特定
した一人の方を指しているんではないそうです。

※以下の神様(抜粋)
宇迦之御魂(うかのみたま)五穀と養蚕を司る穀物神。
             秦氏の氏神。
豊受媛神(とようけびめ)稲の生霊。食物・穀物の女神
宣都比売神(おおげつひめ)食物の女神

ほか、保食神(うけもち)さんという神様も稲荷神の一人
になります。
この保食神さんは「日本書紀」によると、口から吐き出した
食物を月夜見尊(つくよみのみこと:月の神)に出し、それを
汚いと怒った月夜見尊は保食神を斬ってしまいます。
なんじゃそりゃ、な話ですが本当です。で、これには続きが
あり、事件を聞いた天照大神は「もう月夜見尊とは会わない!」
と言い、それがために朝と夜が交互にでるようになったそうです。

ギリシャ神話などでも、こうした神様の子供じみた喧嘩があります
が、こちらもまったく変わんないですね。

とまぁ、そんな五穀・食物の神様はいつの間にやら、時代の流れも
あるのか、商売繁盛をサポート。
ついでに、家内安全までをも担当するようになっていくのです。

そして稲荷…と言えば神社前におわすお狐さまですね。
このお狐さまが稲荷さんではありませんよー。

このお狐さまは稲荷さまの眷属(注2)になります。
それなのに、なぜか供え物の中にはちゃっかり狐の好物「油揚げ」
が加えられており、それから油揚げ料理には”稲荷”をつけるよう
になりました。
稲荷寿司とかいいですね。(愛知県豊川稲荷が発祥地)



※ややこしい言い回しは辞書ひきました。[goo国語辞典より]
(注1)尊称(そんしょう):尊敬の気持ちをこめて呼ぶ呼称。
(注2)眷属(けんぞく) :従者とか家来のこと。  


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