お寺さんぽ Ver.03

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大魔神 (滋賀長浜市:海洋堂フィギュアミュージアム)

2007年12月09日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は…おまけ記事ですよ。
こないだ滋賀へ行った際、長浜城下にて「海洋堂フィギュアミュージアム」なんてものを発見したんですよ。
その前をふと通ったら、いたんですね、むかし懐かしの「大魔神」が。

さて、ひでるさんは昔この大魔神が大の苦手だったんですね。
このブログでは書きましたっけか?
今でこそ仏像にはきゃーきゃーと女学生のようになるひでるさんですが、小さい頃はアレ恐がっていたんですよ。
そして大魔神も同じこと。

ああいう類の、石化した人みたいなのとか、憤怒相が子供心におっかなく感じていたんだと思うのです。
…そう言えば、「ウルトラマンA」で「ヒッポリト星人」の回にブロンズ像にされてしまったウルトラ兄弟見て、どかーんとショック受けたりしてましたよ。ええ。

そんなこんなで、色々あって今はすっかり慣れた「大魔神」です。
これも…一応仏像っぽいですから。

「大魔神(だいまじん)」は大映制作の映画で、時代劇と特撮を融合させた画期的なものでした。
やたらインパクトあるんですが、第一弾「大魔神」、第二弾「大魔神怒る」、第三弾「大魔神逆襲」のたった三作だけなのです。
案外少ないものなんですね。

作品中では「魔神さま」とか呼ばれていますが、正式名称は「阿羅羯磨(あらかつま)」と言うんだって。

漢字の「阿」と「羅」ってのはいかにもソレっぽいですが、問題は「羯磨」ですね。
うふふ、コレ調べてみました。
「羯磨」ってーのは「業(ごう)・行動」という意味で、四種曼荼羅の一つに「羯磨曼荼羅(かつま・まんだら)」というのがありました。
東寺のように、”彫像で曼荼羅を構成した”ものを言うんだって。
…一応がんばって本探したので強引に文中に入れましたが……まぁ、関係ないのかな。

造形は”はにわの武人像”が元らしく、ひでるさん好きな仏像とはあまり関係ないようでした。
雰囲気としては、お腹のでっぷり具合とか、四天王像に似た感じがするんですけどね。
(※実はこのネタ、兜跋毘沙門書いてた時にふと思いついたんです)

普段は素朴で優しい、はにわそのものな感じなんですが、右手で顔を下からなぞると、すーっと憤怒相に変わるのでした。
なお、怒った際にアップ時に見える目ですが、中に入っているスーツアクターさんの目をそのまま使っていたんだそうな。
あの、ギョロっとなるところがまた恐いんですよねー。

よく明王とかも如来の変化体と言われたりしますが、あるいはそんなんなのかもしれませんね。柔和な如来が怒ると明王になるのよ。
なんだか二重人格ちっくですが。

だいたいの舞台は戦国時代。
造形とか安置場所が山中だったりするので、古来から信仰された日本古来の神様というイメージなのでしょう。
鬼太郎の「妖怪ポスト」と同じく、山中へ行ったらなんとなく探したくなるんですよねぇ。
なんか、ふとそこらにいそうで。
…いないか。


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※元横浜ベイスターズ佐々木以外にも大魔神と呼ばれている人がいましたよ!
 検索して思わずびっくり(笑)


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