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のんびり気軽にさんぽがてら。
本日はたまーに見かける…かもしれない、「蔵王権現(ざおうごんげん)」について。
だいたいが直立だったり、座っている仏像たち。
その中で、いまにも動き出しそうな、ドラクエの「うごくせきぞう」みたいな仏像があるのをご存知でしょうか?
日本国の総鎮守神。
「金剛蔵王(こんごうざんおう)」「蔵王菩薩(ざおうぼさつ)」とも言う、大和吉野金峯山(やまとよしの・きんぶせん)蔵王堂の本尊こそがこちらの「蔵王権現」なのでした。
時は奈良時代。
呪術をもって知られ、後に修験道の祖とされる「役行者(えんのぎょうじゃ)」さま。
その「役行者」が大峰山(山上ヶ岳)で感得した魔障降伏の菩薩なのです。
話としてはこんなん。
「役行者」が大峯山を開いたとき、彼の祈祷によって釈迦・千手観音・弥勒という三尊が現われました。
さらに、所願にそって念じたところ、青黒色の憤怒神が出現したのでした。
青黒色の憤怒ですか。
…間違って化け物呼び出してたりして(笑)
いったい何を願っていたのやら。
ともかく、そんな話から、山下吉野金峯山寺本堂では、「蔵王権現」三体を祀る蔵王堂が建てられたのでした。
その三体は、釈迦・千手観音・弥勒を表現しているんだって。
(※要するに、それが本体・本源という意味でして、尊格(本地仏)のことなの)
山岳信仰と密教が結びつき、金峯山における修験道が確立した以降の成立が一般的です。
「蔵王権現」の姿は根拠が不明。
「五大力菩薩」「執金剛神(しゅうこんごうじん)」「金剛蔵王菩薩」がもとになったという考え方があります。
一般には一面三目二臂で憤怒相を示しております。
身体は青黒色に彩色され、右手は三鈷杵を持って振り上げ、左手は腰の辺りで剣印(人差し指・中指立てたような印相です)を結び、さらに右足を高く上げるという、いまにも踏み出してきそうな躍動的な姿の珍しい像です。
なお、右手に剣印を振り上げて左手を腰に添えたもの、あるいは金剛杵(こんごうしょ)を振り上げたもの、左右手が逆になっているものなどもあります。
だいたいがそんな感じで、簡単に見分けることができるでしょう
最古の像は長保三年(1001)という、東京・総持寺(西新井大師)の鏡像。
また、奈良・如意輪寺では源慶の重文があり、桜の一木造。
こちらは足利氏との戦いから逃れた「後醍醐天皇」が勅願所としたお寺で、「楠木正行」が出陣前に辞世の歌を刻んだ扉があることでも知られていますね。
発祥の地である金峯山寺本堂には、八メートルにも達する巨像があります。
「蔵王権現」は修験道の本尊であり、ご利益を得るには単に祈願する程度では危険。
除災・除魔の力は大変に強力で、霊験を疑った男がカエルにされてしまうというエピソードもあります。
(※寸劇風の祭「蛙とび」ってやつらしい)
たいへんに位の高い神様でして、東大寺のお水取りでは全国諸神よりも早く名を呼ばれるのです。
「おん、ばきりゆ、そわか」が真言ですが、くれぐれも安易に唱えないように。
カエルにされちゃいますよん。
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[関連記事] 【神社・日本の神さま・など特集】
⇒ 大天狗像 大雄山最乗寺 (神奈川)
⇒ お寺と神社
⇒ 八幡大菩薩
⇒ 稲荷神社 (前編 ・ 後編)
⇒ 曼荼羅ってなんだろう
⇒ 鳳凰像 (平等院)
⇒ こまいぬ[狛犬]
⇒ 三猿について (日光東照宮) (庚申信仰)
⇒ 身代わりの手白猿 (滋賀・西教寺)
⇒ 大魔神(海洋堂)
⇒ 六芸神(東京・浅草)
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※なかなか面白いですよー。
こちらで「うごくせきぞう」を作ってみてみて!!
本日はたまーに見かける…かもしれない、「蔵王権現(ざおうごんげん)」について。
だいたいが直立だったり、座っている仏像たち。
その中で、いまにも動き出しそうな、ドラクエの「うごくせきぞう」みたいな仏像があるのをご存知でしょうか?
日本国の総鎮守神。
「金剛蔵王(こんごうざんおう)」「蔵王菩薩(ざおうぼさつ)」とも言う、大和吉野金峯山(やまとよしの・きんぶせん)蔵王堂の本尊こそがこちらの「蔵王権現」なのでした。
時は奈良時代。
呪術をもって知られ、後に修験道の祖とされる「役行者(えんのぎょうじゃ)」さま。
その「役行者」が大峰山(山上ヶ岳)で感得した魔障降伏の菩薩なのです。
話としてはこんなん。
「役行者」が大峯山を開いたとき、彼の祈祷によって釈迦・千手観音・弥勒という三尊が現われました。
さらに、所願にそって念じたところ、青黒色の憤怒神が出現したのでした。
青黒色の憤怒ですか。
…間違って化け物呼び出してたりして(笑)
いったい何を願っていたのやら。
ともかく、そんな話から、山下吉野金峯山寺本堂では、「蔵王権現」三体を祀る蔵王堂が建てられたのでした。
その三体は、釈迦・千手観音・弥勒を表現しているんだって。
(※要するに、それが本体・本源という意味でして、尊格(本地仏)のことなの)
山岳信仰と密教が結びつき、金峯山における修験道が確立した以降の成立が一般的です。
「蔵王権現」の姿は根拠が不明。
「五大力菩薩」「執金剛神(しゅうこんごうじん)」「金剛蔵王菩薩」がもとになったという考え方があります。
一般には一面三目二臂で憤怒相を示しております。
身体は青黒色に彩色され、右手は三鈷杵を持って振り上げ、左手は腰の辺りで剣印(人差し指・中指立てたような印相です)を結び、さらに右足を高く上げるという、いまにも踏み出してきそうな躍動的な姿の珍しい像です。
なお、右手に剣印を振り上げて左手を腰に添えたもの、あるいは金剛杵(こんごうしょ)を振り上げたもの、左右手が逆になっているものなどもあります。
だいたいがそんな感じで、簡単に見分けることができるでしょう
最古の像は長保三年(1001)という、東京・総持寺(西新井大師)の鏡像。
また、奈良・如意輪寺では源慶の重文があり、桜の一木造。
こちらは足利氏との戦いから逃れた「後醍醐天皇」が勅願所としたお寺で、「楠木正行」が出陣前に辞世の歌を刻んだ扉があることでも知られていますね。
発祥の地である金峯山寺本堂には、八メートルにも達する巨像があります。
「蔵王権現」は修験道の本尊であり、ご利益を得るには単に祈願する程度では危険。
除災・除魔の力は大変に強力で、霊験を疑った男がカエルにされてしまうというエピソードもあります。
(※寸劇風の祭「蛙とび」ってやつらしい)
たいへんに位の高い神様でして、東大寺のお水取りでは全国諸神よりも早く名を呼ばれるのです。
「おん、ばきりゆ、そわか」が真言ですが、くれぐれも安易に唱えないように。
カエルにされちゃいますよん。
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