
*2016年5月20日撮影
イロハモミジはモミジの名がつくカエデの中で最も親しまれている樹木です。
モミジという名は紛らわしいので、イロハカエデと呼ぶ人も増えています。
赤い線香花火のような花が終わって、赤い実がなっています。
プロペラの羽根のような翼果といわれる実です。
花は下向きに咲きますが、実は上を向くのが不思議です。

*2016年5月20日撮影
新緑の葉の上に赤い実がぴょんと突き出して、美しいながめです。
木によっては赤くない緑色の実もありますが、それはそれで風情があります。
実は秋になって熟すと茶色に変わり、翼果という名にふさわしく風に乗って飛びます。

*2016年5月20日撮影
イロハモミジという名は、葉の裂片を「いろはにほへと」と数えたことによります。
つまり指のように突き出た部分は、ふつう7つあるということです。
赤ちゃんの手を「モミジのよう」だと例えることがあるので、人の手と同じ5裂だと思っている人もいるのですが、少し違います。
もっとも葉によっては5裂のことも8~9裂のこともあるというので、人の手のようなモミジの葉も全くないわけではありません。