故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

絵のタイトルは、「棘もいぼいぼも味」です。
柚子の木と 柿の木伐って 空を抜く
今日のタイトルは「ゆず」です。
おばあちゃんの畑の草刈が終わった。
実家の柿畑が葛に覆われていても手が出せないでいた。
広島湾に浮かぶ島は馬蹄形である。
馬蹄形の内側に江田島湾をはさみ、
海上自衛隊の第一術科学校がある江田島と実家がある能美島がつながっている。
馬蹄形の呉側の端に住まいがあり、もう一方の宮島側の馬蹄形の端に実家がある。
僻地から僻地迄22Kmの距離を、速度制限40Km/時の国道と県道を走ること40分。
おばあちゃんの畑の草を刈った勢いそのまま、実家の柿畑の草刈にかかった。
柿畑を覆う葛と地面を這う何層にも重なった草を2日間で刈り取り、上に伸びる枝を剪定した。
30個ばかり日陰の実を収穫した。
予想に反し、大いに甘く食べごろだった。
さらにできるかもと、おばあちゃんの畑のゆずを剪定することにした。
7mの背丈になった2本のゆずの木の、上に伸びている枝をことごとく伐った。
年代物の柚子の木には、大きいものになると5cmはある棘が生えている。
枝を切る前に、運ぶための持ち手となる辺りの飛び飛びに生えた棘を切る。
切った枝だけで、畑(500m2)の1/3は覆われた。.
おばあちゃんが、草を刈ってくれたお礼(お金)を持ってきた。
草刈は趣味ですからと、受け取らなかった。
帰り際に、軽いお金の方が良かったと言われた。
草刈跡に、私達は作物を植える余力はない。
考えた末、おばあちゃんの畑を借りることにした。
そうすれば、おばあちゃんはお礼の苦から解放される。
おばあちゃんは、柿が植えたかったが、畑を覆う草を見、
息子さんに植えても食えないかもと反対されて、柿の木を植えるのを断念した。
実家の柿、さつま芋とゆずを持って、おばあちゃんの家を訪ねた。
甘柿の木を植えるから長生きしてねと付け加えた。
おばあちゃんは、畑を自由に使って、果樹の実も好きに利用してくださいと言われた。
お爺ちゃん亡きあと、頭から離れなかった畑の草刈から解放され、嬉しそうに笑った。
2022年10月22日

絵のタイトルは、「何かの縁、よろしくね」です。
東京の先輩が、「渋柿は全部剥いて干した」と電話口で話されました。
今日は雨模様ですが、大丈夫かと尋ねたところ、部屋に入れて扇風機で乾かしてる答えた。
甘がきは食べるのかと聞いたら、「フライだったら食べる」と奥様が横で答えておられる。
先輩が、牡蠣はまだ早いよと、優しい。
義姉さんから、柿がたくさんなっているから採れと勧めてくれた。
この辺りでは、確認しなくても柿と言えば甘柿です。
渋柿を作ろうとしても、温かくてかびてしまうことが多い。
私達も心配しながら、青めの柿を選び渋柿として干して、毎朝点検です。
良く熟れた柿は、ラム酒漬けにしました。
義姉さんからいただいた柿をコンテナいっぱい採った後、実家の柿畑に向かった。
実家の柿畑は耕作放棄地になってから、5年以上経っている。
入るのが怖いけど、柿の木(富有柿)が心配になり、入り口から草を刈り始めた。
葛に覆われて、やっと実を付けた感じでした。
実の数が少ない分、大きく育ち甘みも十分でした。
柿目当てに草刈をしたことで少し後ろめたいが、一枚の耕作放棄地が助かった。
近くの耕作放棄地の草刈も始める勇気が出て来た。
都会に住んでいる時は、柿やイチジクは高くて買えなかった。
過疎の島ではどこの家でも柿を植えてるが、放置のままで収穫されない。
東北では、柿を木に残しておくのが恥ずかしいから、採ってくれと頼まれた。
島の野鳥は、どこの柿にしようかと迷っている。
残ったイチジクも、黄色スズメバチと猪と人間の力関係で収穫している。
上の実はスズメバチ、手が届く高さから下は人間、そして落ちたものは猪が食す。
島のキウイや蜜柑は無残にも葛に覆われ、2年もたずに枯れてしまう。
実家の柿は、葛の眼を盗んで横に枝を伸ばし、奇跡的に助かった。
柿をくれるということは、許可をもらって木からもぐことだと知った。
梯子もはさみも持たずにのこのこ出かけたら、友人に怒られた。
93歳の老人が、柿を食べたいから植えたいと息子に相談した。
食えないかもしれないから植えるなと息子は反対した。
そんないきさつを聞いたので、
接ぎ木の柿(3年で実がなる)を老人の畑に植えよう。
老人の耕作放棄地の草刈をしたら、
ガソリンも使うだろうからと、お金をお礼として下さろうとした。
お金を受け取らぬと、何か品物をと考えられる。
老人にとっては、軽いお金の方がありがたい。
よって、草を刈る代わりに畑を無料で借りようと妻と話した。
そうすれば、老人も気が休まるだろう。
そして、どこかでいただき、いっぱいある柿をさつま芋と一緒に老人に届けよう。
2022年10月18日

絵のタイトルは、「遠くへ行きたい」です。
旅する前と後の忙しさを考えると億劫です。
でも、旅に出たい。
ぬくぬくと 廊下に陽ざし 我休めず
夏に一部咲いたコスモスが、本格的に咲き始めた。
草花や樹木は温度や湿気に敏感で、時々季節を間違ってしまう。
秋本番となり、忙しい毎日を送っています。
天気予報を見ては、雨予報を探す毎日です。
今日のタイトルは、「晴れ晴れ、雨」です。
動物や植物は、来る冬に備えている。
冬眠する者は、捕食に余念がない。
箱罠にかかったアナグマの解体をした。
蜂たちの活動(秋口は活発)が落ち着いたので、
90歳超の女性から頼まれていた畑の草刈を始めた。
この時期の草刈は、種を実らせる草の刈り取りが主になります。
そして、伸び過ぎた果樹(レモン、スモモ、柚子、枇杷)の剪定が残った。
横浜の家の屋根の上まで伸びた枝を伐るために、足場を業者に頼んだ。
りんごのB級品を東北の果樹農家に依頼した。
横浜ー東北への旅の準備をした。
移動制限が解禁され、移動中に宿泊するホテルの予約にてこづった。
東京の先輩が、干し柿にする柿が欲しいと言われた。
友人に頼んで、友人が管理する畑の西条柿と次郎柿を収穫した。
多く獲れたので、先輩と東京の友人に送った。
さつま芋の収穫をした。
そこそこの出来(大きくもなく、小さくもなく)の紅あずまを収穫できた。
収穫した後の芋づるを軽トラに積み、カンリキ(耕運機)で耕した。
冬野菜(にんにく、玉ねぎ)植え付けの準備である。
9月中旬から10月初旬まで、キスが大きくなる。
釣り場を変えながら、良い型のキスを数は少ないが釣った。
久々に面白い本に出合った。
福澤徹三著「東京難民」である。
授業料が払えなくなった、東京に住む大学生の転落(難民)がモチーフになっている。
半分ばかり読んで、後が楽しみです。
身体を休めたい。
冬の準備は待ったなしです。
季節を感じる生活が送れる。
毎日が日曜日ですが、本来の日曜日になっても休みはありません。
雨になれば、干し柿づくりです。
でも、恋しい。
2022年10月15日

絵のタイトルは、「あんた誰、私ね」です。
昭和記念公園の水場で見た野鳩です。
アグネス・チャンが、境内を歩く鳩を見て、
「おいしそう」とつぶやいた。
小春日に 獣を捌き 馬鹿話
そこそこ釣れたと帰ってスマホを見ると、漁師&猟師の友人から電話が入っていた。
早速電話すると、「アナグマ解体」(今日のタイトル)を明日するからと招待された。
アナグマ(20Kgくらい)を取りに、軽トラで向かった。
現役消防士(猟師)が迎えてくれて、穴熊用箱罠に入っていた。
「今朝、括り罠のワイヤーを捕獲した猪にちぎられた」と友人に伝えていた。
胴体括り罠(普通は脚括り罠)をちぎった猪は80Kgくらいで、山に逃げた。
突進されると怖いので、軽トラに逃げ込んだと聞いた。
著名な猪猟師が、固定した木からワイヤーが外れて突かれたなど、物騒な話が続く。
生きてるアナグマを撲殺し、頸動脈を切り裂き血を抜くことから始まった。
良く洗い、血を流す。
アナグマは、猪に較べ泥汚れが少ない。
水気を拭きとるのも、解体には重要な工程である。
脚の関節を切り、腹を裂く。
内臓を取り出し、皮を剥ぐ。
これが心臓で、肝臓、腎臓と生殖器(雄)迄教えてくれた。
アナグマは、毛が密生しておりダニがつきにくい。
アナグマのあぶらは厚く、皮からあぶらをはずすように剥いでいく。
私は助手で、友人の指示通り動く。
昔は、業者が毛皮を買い取ったらしい。
今は、山に捨てる。
猪が食べるらしい。
友人は自分の身体を触りながら関節を確認し、獣の関節を外したと教えてくれた。
4脚(もも肉)の関節の筋膜の部分を探りながら、切り分けていく。
フィレを丁寧に外す。
あばらと背の肉(ロース肉)の境を切り、あばら骨を外す。
あばらの関節(友人が自分のからだのここと教える)を外し、ハラミ(バラ肉)と切りわける。
私は、半分の作業を手伝わせてもらった。
あぶらはさらっとしており、手にべたべたと纏いつかない。
友人が半身ずつ分けて、片方をいただいた。
解体が一段落したころ、アナグマをくれた消防士が、生きたマムシを持ってきた。
ペットボトルに入っており、公民館の前で火ばさみで捕ったと教えてくれた。
アナグマのしっぽ(市役所に持っていくと2000円)を切り取って帰っていった。
友人は、妹の息子の結婚式に出たらしい。
妹さんが、終始友人に付き添いマークしたらしい。
息子の嫁は、銀行員の娘だとのこと。
友人は広島弁丸出しで話し、知り合いと猪を捕り捌く話を問われるごとに闊達に話す。
おまけに、友人は公的機関の「借金取り立てや」だったと皆が知っている。
妹さんは、冷や冷やものである。
コーヒーを飲みながら、農業が貢献できる脱二酸化炭素談義に花が咲いた。
私も友人も、学業の点で誇れるものはない。
今できることを精一杯生きている。
2022年10月13日
<<あとがき>>
さっそくアナグマを試食した。
あぶらがついた肉は細く切り焼いた。
嚙み切れるかなと心配した。
焼き過ぎたのか、あばらにくっついたひも状の肉をしゃぶった。
あぶらは、さらっとしており臭いは強くなかった。
私の友人たちに配るには、もう少し料理を研究しなければならない。
今度は、煮て食べようと思う。
(筆者)

写真は、今日の釣果です。
一番大きいキスで、19cmでした。
糸垂れて きす三昧に 箸とって
この連休は、耕作放棄地の草刈をしました。
草刈り機で消費した混合ガソリンは4リットルでした。
畑と隣地の境の草と雑木を取り除くと、農道や井戸が出てきました。
これだから草刈はやめられない。
植えてある果樹も伸び放題で、剪定する予定です。
枇杷の花が咲いていました。
越冬して、梅雨時に果実になると、妻から教えてもらいました。
今日のタイトルは、「疲れたら遊ぶ」です。
あちこちの筋肉が張って動けません。
妻は、虫に刺されたのか痒くて眠れなかったようです。
午前中に満潮になり、午後干潮になる。
大潮と潮位表に出ていました。
それではと、魚釣り行くことにしました。
いつもの浜で始めましたが、当たりがありません。
疲れも出て、眠くなりました。
昔の桟橋(石造り)に行くことにしました。
妻は、餌箱を忘れて取りに帰り、始めたものの釣り糸をもつらせ、超不機嫌でした。
当たりは頻繁で引きも良かったけど、キスはまれであがるのはフグばかりでした。
妻に一匹目のキスが釣れると機嫌はなおり、私はほっとしました。
釣果はそこそこですが、良い休みになりました。
2022年10月12日

タイトルは、「キス料理」です。
美味しくいただきました。