
絵のタイトルは、「何かの縁、よろしくね」です。
東京の先輩が、「渋柿は全部剥いて干した」と電話口で話されました。
今日は雨模様ですが、大丈夫かと尋ねたところ、部屋に入れて扇風機で乾かしてる答えた。
甘がきは食べるのかと聞いたら、「フライだったら食べる」と奥様が横で答えておられる。
先輩が、牡蠣はまだ早いよと、優しい。
義姉さんから、柿がたくさんなっているから採れと勧めてくれた。
この辺りでは、確認しなくても柿と言えば甘柿です。
渋柿を作ろうとしても、温かくてかびてしまうことが多い。
私達も心配しながら、青めの柿を選び渋柿として干して、毎朝点検です。
良く熟れた柿は、ラム酒漬けにしました。
義姉さんからいただいた柿をコンテナいっぱい採った後、実家の柿畑に向かった。
実家の柿畑は耕作放棄地になってから、5年以上経っている。
入るのが怖いけど、柿の木(富有柿)が心配になり、入り口から草を刈り始めた。
葛に覆われて、やっと実を付けた感じでした。
実の数が少ない分、大きく育ち甘みも十分でした。
柿目当てに草刈をしたことで少し後ろめたいが、一枚の耕作放棄地が助かった。
近くの耕作放棄地の草刈も始める勇気が出て来た。
都会に住んでいる時は、柿やイチジクは高くて買えなかった。
過疎の島ではどこの家でも柿を植えてるが、放置のままで収穫されない。
東北では、柿を木に残しておくのが恥ずかしいから、採ってくれと頼まれた。
島の野鳥は、どこの柿にしようかと迷っている。
残ったイチジクも、黄色スズメバチと猪と人間の力関係で収穫している。
上の実はスズメバチ、手が届く高さから下は人間、そして落ちたものは猪が食す。
島のキウイや蜜柑は無残にも葛に覆われ、2年もたずに枯れてしまう。
実家の柿は、葛の眼を盗んで横に枝を伸ばし、奇跡的に助かった。
柿をくれるということは、許可をもらって木からもぐことだと知った。
梯子もはさみも持たずにのこのこ出かけたら、友人に怒られた。
93歳の老人が、柿を食べたいから植えたいと息子に相談した。
食えないかもしれないから植えるなと息子は反対した。
そんないきさつを聞いたので、
接ぎ木の柿(3年で実がなる)を老人の畑に植えよう。
老人の耕作放棄地の草刈をしたら、
ガソリンも使うだろうからと、お金をお礼として下さろうとした。
お金を受け取らぬと、何か品物をと考えられる。
老人にとっては、軽いお金の方がありがたい。
よって、草を刈る代わりに畑を無料で借りようと妻と話した。
そうすれば、老人も気が休まるだろう。
そして、どこかでいただき、いっぱいある柿をさつま芋と一緒に老人に届けよう。
2022年10月18日