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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

柿三昧

2022-10-18 18:44:25 | よもやま話

絵のタイトルは、「何かの縁、よろしくね」です。


東京の先輩が、「渋柿は全部剥いて干した」と電話口で話されました。
今日は雨模様ですが、大丈夫かと尋ねたところ、部屋に入れて扇風機で乾かしてる答えた。
甘がきは食べるのかと聞いたら、「フライだったら食べる」と奥様が横で答えておられる。
先輩が、牡蠣はまだ早いよと、優しい。

義姉さんから、柿がたくさんなっているから採れと勧めてくれた。
この辺りでは、確認しなくても柿と言えば甘柿です。
渋柿を作ろうとしても、温かくてかびてしまうことが多い。
私達も心配しながら、青めの柿を選び渋柿として干して、毎朝点検です。
良く熟れた柿は、ラム酒漬けにしました。

義姉さんからいただいた柿をコンテナいっぱい採った後、実家の柿畑に向かった。
実家の柿畑は耕作放棄地になってから、5年以上経っている。
入るのが怖いけど、柿の木(富有柿)が心配になり、入り口から草を刈り始めた。
葛に覆われて、やっと実を付けた感じでした。
実の数が少ない分、大きく育ち甘みも十分でした。
柿目当てに草刈をしたことで少し後ろめたいが、一枚の耕作放棄地が助かった。
近くの耕作放棄地の草刈も始める勇気が出て来た。

都会に住んでいる時は、柿やイチジクは高くて買えなかった。
過疎の島ではどこの家でも柿を植えてるが、放置のままで収穫されない。
東北では、柿を木に残しておくのが恥ずかしいから、採ってくれと頼まれた。
島の野鳥は、どこの柿にしようかと迷っている。
残ったイチジクも、黄色スズメバチと猪と人間の力関係で収穫している。
上の実はスズメバチ、手が届く高さから下は人間、そして落ちたものは猪が食す。
島のキウイや蜜柑は無残にも葛に覆われ、2年もたずに枯れてしまう。
実家の柿は、葛の眼を盗んで横に枝を伸ばし、奇跡的に助かった。

柿をくれるということは、許可をもらって木からもぐことだと知った。
梯子もはさみも持たずにのこのこ出かけたら、友人に怒られた。

93歳の老人が、柿を食べたいから植えたいと息子に相談した。
食えないかもしれないから植えるなと息子は反対した。
そんないきさつを聞いたので、
接ぎ木の柿(3年で実がなる)を老人の畑に植えよう。

老人の耕作放棄地の草刈をしたら、
ガソリンも使うだろうからと、お金をお礼として下さろうとした。
お金を受け取らぬと、何か品物をと考えられる。
老人にとっては、軽いお金の方がありがたい。
よって、草を刈る代わりに畑を無料で借りようと妻と話した。
そうすれば、老人も気が休まるだろう。
そして、どこかでいただき、いっぱいある柿をさつま芋と一緒に老人に届けよう。

2022年10月18日
コメント
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