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故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

季節感

2022-10-07 07:16:47 | よもやま話

絵のタイトルは、「宇品ー小用フェリー」です。
歳も暮れになると観られるでしょう。


ここ数日、靴下を履かないと足先が冷えるようになりました。
しかし、土中を来る市水はまだまだ生暖かい。
今日のタイトルは、「季節感」です。

東から西へ移住して、そろそろ一年になります。
夏から秋にかけて、気温が下がるにつれて、「季節感」の違いを想います。
一年前は東北にいました。
河が近かったのか、台地だったからなのか、湿気が多かった。
晩秋に、やめとけと言われても蜂谷柿を剥いて干し、かびで全部だめにした。
12月になってやっと干せるようになると移住した年に覚えた。
西の島は、海が近いと言うのにカラッとしている。
雨が降っても、あっという間に島の急こう配を下り海に流れてしまう。
猪が幼虫を食い散らすのか、蝉も虫もさらに蛇だって少ない。

東北では、ジャガイモを植えると二十星テントウムシに葉をずたずたにされた。
てんとう虫もどきは、ほっとくと交配を繰り返し、茄子やトマトの葉も食い散らした。
最初の年は、毎日100匹以上ペットボトルで捕獲した。
クレームが来るからジャガイモは植えるなと近所の方に注意された。
教えてもらった白い粉(殺虫剤)を、もどきが付き始めた頃撒くと効果てきめんだった。
島でも、春先にはジャガイモに白い粉を振ったが、この臭いはなにかと注意された。
除草剤と間違われたようである。
秋ジャガには虫がつかず、不要できれいな葉を保っている。
ただ、根きり虫用の錠剤(殺虫剤)だけは、土に入れた。

東北では、稲刈りも終わりのころだろう。
森の田んぼの集落のあちこちで刈り取りが始まると、春先同様鼻の頭を赤くした者が出る。
杉花粉アレルギーにつぐ、稲(籾粉)アレルギーがあると知った。
広葉樹は島にも多いが、紅葉の季節となってもぼんやりと色づき、東北に及びもつかない。
東北では、春は萌えるように山が色づき、秋には燃えるように色づく。

島では、夏から秋にかけて、地付きの魚たちが産卵を始める。
冬から春にかけて回遊魚が産卵を始める。
美味しい魚の変化が、季節を教えてくれる。
猪も晩秋から初冬の肉が美味しいと聞いた。
まだ、試食してはいない。

暑さ寒さだけでは、「季節感」は語れない。
暮らして初めて分かります。

2022年10月7日
コメント
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