goo blog サービス終了のお知らせ 
不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

野辺送り

2015-01-04 02:15:45 | 思い出話

私が住んでいたの下の海は、アナゴが良く取れました。

野辺送りの先導は、子ども達でした。
紙製の蓮の花を持つ子供達の後に僧侶と村の人たちが続きました。

村はずれにある小さな焼き場の守はデンちゃんという方でした。
子供達は、デンちゃんの職業を知っていて、少し怖がっていました。
デンちゃんは、残った骨を海に捨てていました。
それをアナゴが食べに来ていたのかもしれません。
私は、アナゴが食べられませんでした。
父は、アナゴ焼きをお茶づけにした「おな茶めし」が大好きでした。

野辺送りの日は、風向きによって臭いがしました。
煙がゆっくりと上がりました。
その日は、どの子も海で遊びませんでした。

正月に年寄りたちは、旅立ちます。

2015年1月4日
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 休日は嬉し | トップ | 機能改善点眼剤 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

思い出話」カテゴリの最新記事