腰がいたくなって働けなくなった時に、助けられたことばがあります。
「コップに半分だけ、水が入っています。
まだ、こんなに残っていると考えるか。
もう、これだけしか残っていないと考えるか。」
という言葉でした。
格言はとりようによっては、ただの言葉遊びになってしまいます。
事象は変わりません。
しかし、心の持ちようによって180度違う状況になります。
いじめのことを考えてみます。
今まで仲良くしてくれた人が急に冷たくなり、
仲間外れにされたり意地悪をされ始めます。
何とか病(症)を考えてみます。逃げ場を求めました。
いつしかのめり込んでしまいました。
問題は、これまで通りの暮らしがしたい、
もっと楽しいことがしたい、できると思ったことです。
変化に対応できなかったのです。
助けてもらってばかりいて、転換できる知恵がなかったのです。
最初は、ほんの小さな逃避でした。
私にも、数限りなく同じような経験があります。
でも、潰れなかった。
周りの人たちに助けられたからです。
一からやり直そうと、新たな出発点に立てたからです。
こだわりは誰にもあります。
それを、「お前、馬鹿だな。」と一緒に笑ってくれる人がいます。
これが、大事なことなのです。
早目に、少しの毒を吐き出すことが大事なことなのです。
中に溜め込まないことが大事なのです。
今はできなくても、いつしかできるようになるのです。
だから、失っても嘆くことはないのです。
どんなに失敗しても、生きていればやり直すチャンスはあるのです。
不足を嘆くことはないのです。
これしかない「小さなちから」ですが、それが役にたつのです。
コップに半分残っている水は、これから生きていくために貴重なのです。
2015年3月16日