短編小説「さなさん」の表紙です。
タイトルは、「いつしか泳げるように」です。
瀬戸内海の離れ島で、ガキ大将が隣の島を目指して一本の命の竹を引っ張って先頭を泳ぎます。
子分どもは、竹にすがりたいばかりに足をバタバタやっています。
生き方は変わらぬものである。
若い時から、汗をだす仕事を好んでやってきた。
入社面接で会った社長は、たくさんの面接に疲れたのか、靴を脱ぎ汗ばむ足を乾かしていた。
入社したら、どんな仕事がしたいですか。面接官のお決まりの質問である。
建設現場に入りたい。どんな理由でかは忘れた。
社長が起きた。目が輝き、面白いものを見る表情に変わった。
結局、その会社には入社しなかった。
営業の時、8時間かけて余市まで行った。
担当部長は、私にも会社にも興味を示さなかった。5分間のあいさつで帰路についた。
相手にも都合がある。8時間かけて、帰った。
担当部長が替わり再度訪ね、見積もりに応札した。
勝てる金額を聞き出し、協力業者に値引きを依頼した。
これ以上の交渉はしないと言う条件で再提出し、勝った。
別の会社で、これが最後の値引きですと宣言したにもかかわらず、再値引きの電話があった。
わが社の提案が優れていると評価しているのを知っていたので、
その値段では売らないと宣言した。相手が折れた。その後、詫びを入れてきた。
筍を掘っている。
林の下草が、林の奥行きを消している。下草を刈っている。
すると、筍が見つかる。
地下茎を手鋸で切っている。必ず切っている。筍を浮かして地下茎ごと掘り出す。
これ以上、竹を侵入させないためである。林の景観が損なわれるからである。
我が家の冷蔵庫は、茹で上げた筍で溢れている。
都会の友人に送ることにしている。
「体が悲鳴をあげている」と、やっと今日のタイトルです。
切った竹でやぐらを組んだ。植えたトマトの上に屋根を作る予定である。
光りを通し、雨を防ぐ。水分を抑えたトマトを作りたい。
竹で屋根を組むことをやめて、空き家の障子を利用しビニールを貼り屋根とする。
林を見ることが多くなった。さらに30本は伐りたい。
カフェの裏の畑にゴルフ練習場を作る。アプローチは、水はけをよくしたい。
剪定した枝を埋めて暗渠を作る。上に砂を敷き芝を植える。
夏には、ビアガーデンができる。
余った竹は、竹炭にしたり、山に捨てたりしよう。
剪定したヤマボウシにアブラムシは寄り付かない。
同じく剪定したベニカナメにも、庭木にもアメリカシロヒトリは巣作りをしていない。
熊野古道の前に、森の景観づくりである。鬱蒼とした森に風を通したい。
道を作る前の道は長い。
いつも、そうして生きてきた。
「体が悲鳴をあげている」ことを喜びたい。
何もせず、出来ない自分をしかるより、少しでもできたねと褒めてやりたい。
口では草も木も刈れないのです。手を動かすしかないのです。
筍は 茎ごっそりで 進路断ち
2020年5月15日