絵のタイトルは、阿吽。
さじ加減が大事な阿吽の呼吸です。
よく見て一瞬の判断です。
旅の目的はそれぞれです。
阿吽に似合う顔立ちにしました。
今日のタイトルは、「旅行の目的」です。
この頃、やっと二人旅をするようになりました。
目的となると、あの人にもこの人にもと、普段会えない人を訪ねる旅になります。
かつては、家族と田舎を訪ねる旅でした。
旅の醍醐味は、旅の途中の出合いであり、一緒に旅するものの絆を深めることです。
そうであるはずが、出発地と目的地をつなぐ、いわば点と点をつなぐ旅になりがちです。
途中の景色を楽しめない時間との競争旅です。
かつて企業戦士の頃、年間100日は出張でした。
営業で会社を訪ねたり、現場で工場を造ったりと効率だけを重視していました。
ある時、スイス人の上司から、ドイツから出張でくる人のスケジュールについてアドバイスがありました。
午前中は、会社を訪問、午後は景勝地を訪ねる。
一日は、訪問した会社で営業、翌日は日本を知ってもらう旅と組み合わせたらどうだろうと。
ドイツ人は大いに旅を満喫されました。
結果、日本に来ることが楽しくなったようです。
私がドイツに出張した時も、そのドイツ人は休日を挟んだスケジュールを作ってくれました。
家庭に呼んでくれて、食事を一緒にしたり、彼の友人を紹介してくれました。
それからというもの、外国から出張する人のスケジュールは休日を挟むようにしました。
一緒に山登りしたり、居酒屋で飲んだりしました。
時には、ストリップ劇場に行き、夜の酒場に繰り出しカラオケをしました。
アサヒビールの本社を訪ねたら、浅草の仲見世にある浮世絵店や合羽橋の包丁の店に案内しました。
大いに興味を示し、ほとんどの人が日本の文化・文明をお土産にされました。
行き過ぎると、案内する日本人にもよりますが、夜だけを楽しみに日本に来る人もいました。
どこにもバーカはいるもので、どこでもそれをやるもんだから、いずれ奥様に離婚されました。
6月には、妻と二人で旅をします。
ひょっとしたら、先輩も混ざるかもしれません。
今回も友人に会う予定です。大学時代の友人です。実に40年ぶりとなります。
判ってきたことは、永い時をもどる懐かしい話より、今の話になるようです。
病気との苦闘であり、家族の話であったり、地域の面白いエピソードになります。
一緒にゴルフに行くことにしました。楽しみです。
点と点の移動から、線になり面になる旅ができるようになりました。
これは、経験からそうなったのか、時間にゆとりが出てきたからそうなったのか判りません。
私は、訪ねた土地の今の生きざまに興味があり、妻はその土地の歴史に興味があります。
時間軸も深くなりそうです。
仕事を忘れるリフレッシュの旅です。
峠道 別れの杉と 誰が知る
2018年5月26日