故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

年寄りの小言

2018-05-15 06:30:31 | よもやま話

熊の磨崖仏です。
なん百年もこの顔です。
じっちゃんの顔に近いかもしれません。
これに較べたら、ほんのちょっとの間です。


今日のタイトルは、「年寄りの小言」です。
コンビニやデパートで買い物をする。
歳を重ねるごとに気短になるようです。
マニュアルトークはいいから、買ったものを早くよこせ。
俺の言う通りにしろと言わんばかりです。
隣にいる人は、他人の顔をする瞬間です。

身体はきれないし、新しいことには慣れない。
そんな自分に腹が立っているのは、外ならぬ自分自身です。
これまでは、仕事の関係もあり辛抱強く説明してきました。
それが突然別人のごとくになる。

酸いも甘いも噛分けてきた年齢の方は、若い人がやっている行動の次が見えてしまう。
やっぱりそうか。
そんなことは良いから、早くよこせとなるのです。
ところが、同じ年代のばあちゃんは違います。
あんたも年をとったね。
よぼよぼじゃないかなんて言われても、案外腹が立たない。
そうなんだよ。今朝食ったものまで忘れる始末さ。
年は取りたくねえもんだ。
と互いに、笑って過ごせるのです。

カフェで若い娘さん(二十歳頃)と件の先輩が話しています。
どうやら、コミュニケーションが成り立っているように見えます。
若い娘さんは、孫世代。爺ちゃんと一緒に生活しています。

爺さまの扱いがうまいね。
さすがに、〇〇さんの孫だけあるわい。
と私。

先輩も、なんだよそれは、と苦笑いです。

若い人は、核家族で育った世代。
親子二世代で暮らしていても、食卓は別という。
互いに、相手がどういう人(好みや考え方)なのか知る由もなし。
入れ歯でかみ砕けない固いものは好まない。
薬を飲みながら、油物は受け付けない。
酒(熱燗)だって、湯で割りながら飲む始末です。
ところが、口だけは達者です。
口だけは達者でも、暇があればうとうとしてしまう。

年寄りの小言は、生き字引です。
同じ話を何度も聞かされます。
話のきっかけ、次の展開と少しずつ違います。
よーく聞いていると違いが判ります。
俄然乗ってきても、聞いてあげましょう。

あれ、俺ばっかり話してすまないね。
ところでなんだね。
と思い出したように聞いてくれます。
若い頃頑張ったので、引き出しはいっぱいあるのです。
時々その引き出しを出さないとお蔵入りになってしまう。
年寄りの小言は、虫干しみたいなもんです。

なーんだ、こんなことも知らないの。
学者は嫌だね。となります。
どこかで聞いたくだりです。

券売機 前に来てはて また見上げ

2018年5月15日
コメント
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