故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

2cmの違い

2017-12-12 10:39:22 | プロジェクトエンジニアー

とにかく、わずかな違いなんです。


今日のタイトルは、「2cmの違い」です。
プロ野球選手が使うバットのグリップの仕上げ精度は、0.5mmとのこと。
バット職人は、0.1mmに気を使うことになる。

建築の納まりは、重要な要素である。
韓国に出張に行くと、
トイレの配管が壁から出た後に曲げられているのが、気になった。
各種出っ張りが、建物にはある。
斜めにカットしたり緩やかに面を合わせることをする。
改造の際、和便器から洋便器に変えた時のことである。
何度も、幾人かが立ち替わり座っては立ってを繰り返した。
位置合わせのため、壁との距離を見ていたのである。
わずか2cmでその居心地は格段に変わる(圧迫感がない)のである。
現存(30年前)の建売住宅の高さが気にかかる。
子供達は、建てた親の世代より背が高く、
隣の部屋に行くごとに頭を下げるのである。
こいつは、礼儀正しい奴だと、口の悪い先輩が笑わせていた。
オーストリアに出張した時、朝顔(男子便器)が高く片足をあげて用を済ました。
何とも屈辱的だったのを覚えている。
2cm低ければと思った。
それでも、縁に預けるだけだったかもしれない。

現在、お好み焼きを作って売っている。
20~22cmの径であった。
高さはせいぜい3cmであった。
同じ量の具材で美味しく見せられないかと考えた。
師匠が作るお好み焼きの径は、17cm~19cmであった。
高さが違った。5cmになっていた。
この高さがあることで、見た目的に美味しく見えるのである。
高くなった分、具材に熱を入れる工夫が必要になった。
外はパリパリ、中はもちもちになり違う食感を楽しめる。

寄せて上げて。

女性の胸なら、大いに印象が違うでしょう。
このキャッチフレーズを実現するためにワイヤーを使った。
皆さん美しいプロポーションになった。
それでも足りない場合は、上げ底なるものも登場した。

わずか2cmでも、盛り付けた際に印象が違う。
後ろに控えるものが高くなると奥行きが出る。
色使い(緑の葉っぱや小枝)にも、補色(対比の印象)の考えを入れる。

作る職人は手の平で感じ、
我々は見た目を楽しむ。
共に美しいと感じる。

この頃感じた「2cmの違い」でした。

我が鼻が 2センチ高く さゆりとは

2017年12月12日
コメント
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