故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

部分修正

2017-12-16 07:53:25 | プロジェクトエンジニアー

今日もご安全にというタイトルの絵です。
あんさんの生きざま見させてもらいます。
と言ってるやらかも、しれませんな。


今日のテーマは、「部分修正」です。
ここをなおしてと言われて、素直に従いました。
上手くいかなかったことばかり、覚えています。

絵の先生が、自分が描いた絵の一部を修正した。
見映えと迫力が出た。
見事、入選した。
しかし、自分の絵ではない事を悔やんで、素直に喜べない。

部分とは、
着目する全体の中を分けて考えた一つ。
(数)全体の中に含まれているもの。全体それ自身も部分の一つと見る。
(広辞苑より)
修正とは、
よくないところを直して正しくすること。
品行などがおさまって正しいこと。
(広辞苑より)

書きたいことを先に言いましょう。
部分修正する場合、
広辞苑の説明の「部分とは、全体の中に含まれているもの」とある通り、
部分は独立したものではないと、気づかず修正していました。
そこに違和感を覚えたことが、小骨が刺さったみたいに
いつまでも忘れない事柄となるのだと思います。
部分的に悪いことが全体を駄目にしてしまうのか。
その部分が多少悪くても全体から見れば、アクセントになっているのか。
書き手は、表現の技術が稚拙でも、言いたいことを表現しようとします。
幼稚園生の描く絵に感動するのは、そのためです。

似顔絵を描いていて、
似ていないと言われることは、かなりダメージになります。
逆に、似ているかどうかは別にして、
「いいよ」と言われると安心します。

若い時、短編小説を書きました。
当時付き合っていた女性がモデルでした。
彼女から修正希望が出ました。
直してしまいました。
発表後、年上の女性から「これは違う、直さない方が良かった」と
言われました。
小説の中では、別れるかくっつくかの瀬戸際の表現でした。

プレゼンテーションの原稿を見せろと、
二人の上司から別々に言われました。
社内で事あるごとにぶつかる二人でした。
真逆の指摘がありました。
どちらをとるか悩みました。
辞める覚悟で、私の考えと異なる上司に説明しました。
口をついて出てきた返事は、「ああ、そうか。いいよ」でした。
彼は忘れていたのか、
ぶつかることだけが大切だったのか判断に迷いました。

映画や演劇では、脚本家がいて、監督が脚本の意を組み、
細かい指示を出しながら作り上げていきます。
倉本聰さんのように、脚本の一字一句の変更も許さぬ方がいらっしゃいます。
指示を出すものと演じるものの力量が試される真剣勝負です。
きっと、部分修正の連続でしょう。
全体があって、部分があるからできることだと考えます。

人生も部分修正でしょうか。
過去のものは直しようがありません。
どうあがいても、人生の軌跡は一本の線です。
どこで変わったかは、かなり経ってから分かります。
人生こそ、全体が見えないドラマです。

お手並み拝見です。

およよっと たったたたーと いきまっか

2017年12月16日 
コメント
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