故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

点から点の生活(Part2)

2017-10-31 05:17:13 | プロジェクトエンジニアー

さざ波というタイトルの絵です。
波に照り返るあずま屋の軒先に光が揺れる。
たまらない。
静かで賑やかな音楽を聴いているような気持ちになり癒されます。


今日のタイトルは、「点から点の生活(Part2)」です。
なぜ、プロジェクトエンジニアーのカテゴリーに入れるのか。
点と点を線にし、面にする動きは、プロジェクトを遂行することに似ています。
点(目的)だけを追うのが、主流の仕事の仕方です。
むしろ、線(途中経過は省く、結果だけを重視)にすることをしない。
このような生き方を求められています。
それを良しとして、生きています。

昭和初期から約75年が経って、人口は約2倍になりました。
これからの100年で、昭和初期の人口に戻る予測です。
昭和初期の人口は、約7,000万人です。今が12,500万人。
(2017年7月29日投稿記事「独り」より抜粋)

今、私たちが生きている環境において、皆で回している仕事が回らなくなります。
これまで通り回すためには、独りの役割が必然的に増えることになります。

中国で、「一人っ子」政策を始めました。今は取りやめになりました。
この世代は、長男長女の結婚となり、二人で4人の親を見なければなりません。
田舎でも都会でも独身者が増えています。
家を継承することが困難になっています。
長男長女の結婚を許さない限り、家は終わってしまいます。

話を戻します。
プロジェクトは、会社経営と同じです。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの社長です。
属する会社の社長より、プロジェクトにおいて責任は重いと言えます。
点と点の生活に線を加え、面にするのはプロジェクト遂行と似ています。
プロジェクトマネージャーは、
イン(予算、工程、人材)とアウト(結果、満足、利益)を追うだけでなく、
その過程を広く浅く管理しなければならないからです。

独りの役割が増える。
つまり、マルチ人間にならなくてはならない。
仕事を平準化するために、マルチ人間が求められてきました。
目的(仕事と対価)だけの生活ではならなくなります。
60歳(多くの会社では65歳)の定年から
別の人生を歩むことができなくなります。
支えてくれる人がいない(人口減少)からです。

定年を待たずして何かをやらなくてはならない。
それには時間が必要です。
何処をセーブするかというと、通勤時間です。
2時間かかって通勤していたのを30分にする。
その合計3時間を別のことに使う。
例えば農業。食料自給率アップにつながります。
関連産業も伸びるでしょう。
地産地消だけでなく、発電も可能で効率(送電ロスがない)も
上がるでしょう。
つまり、ドイツのように、30万都市を政策課題とする。

仕事でなくても良い。
地域で一緒に遊ぶ。興味があることをやってみる。
毎日、3時間が使える。子供と過ごしてもよい。
多くのことを、点(仕事と対価)のために諦めてきました。
新たな点が毎日できる。
月に一回、金曜日を休むことから始めても良い。
さて何をしますか。
急には、できません。定年からでもできません。
なぜなら、定年が延長されるからです。
すぐに考えなければならない。

田舎の人は、この利点(都会より3時間も自由時間が多い)に
気づいていない。
しかし、どこに行っても東京恋しで、ミニ東京ばかりを作っています。
おらが町の自慢を忘れてしまっている。
東京の言う通りの縦割り行政になっています。
曖昧な縁側(内でも外でもない)を殺してしまっている。
なぜ、東京と同じ家づくりをするのか。
こんなに土地は余っているのに。

なぜ移住をしろとせまるのか。
子育て世代は、時間が欲しい。
時間短縮(通勤時間をセーブ)が必要な人に、
一時の間(幼稚園から中学まで)だけ、この広い土地を貸してあげたらよい。
移住なんていわない。
ライフスタイルに合わせて動けば良いのです。
そのためには、骨格だけはしっかりした家づくりをしなければならない。

100年もつ家を作った人には、優遇税制をすればよい。
30年しか持たない家は、必然的に空き家になっていきます。
子供が住もうにも老朽化して使えないからです。
あるいは、他の家族にも貸せないし、売れない。
土地がないスイスでは、持ち家率は30%です。
皆で、500年はもつしっかりした家をつないでいます。
観光立国でもあるスイスでは、緑化運動を進めています。
管理された緑を保つと税金を安くする。あるいは補助金を出す。
日本の田舎でもやっています。
道路だけでなく、畑にも田んぼにも応用したら良い。
きれいになった日本に、他国からの観光客も増えるし、
住みたいと思う外国の方も多くなるでしょう。
人口減少の歯止めになるはずです。
大和民族だけの鎖国慣れをやめなければならない。

田舎で、点と点の生活をするなんて考えられない。
通勤時間を会社にタダ(サービス残業)であげる必要がない。
さっさと帰って、別なことに使ったらよいのです。
それには、曖昧なゾーンが少なすぎる。
遊ぶのに、代行を雇って遊ぶ金より高い金をかける。
これでは遊べません。
近くの公民館を使ったらよい。
市役所や商工会の会議室を解放したらよい。
生徒数が少なくなって空いている施設(学校、体育館、幼稚園)を
地域に解放したらよい。
施設はいっぱいあるのに、使用率が低いのが気にかかります。
目的別の施設をすべて縁側(内も外もない)にしたらよい。
元々はそうでした。人々の知恵がそうさせていたのです。
おらが町には、いっぱい良いところが残っている。
コップに半分しか水が残っていない。
半分残っている命の水のことを忘れている。
半分をいっぱいにすることしか考えない。
廃校になりかけている学校を残すには、教育です。
おらが町は素晴らしい。
大学は都会に出るが、帰ってきたいと若者が思う。
働く場所(会社や工場)はその優秀な人材が作ります。
誘致なんて、本社(東京)に搾取されるだけです。
どんどん動け(都会に行ってこい)と若者の背中を押してやれば良い。
彼女(彼氏)を連れて帰って来ます。
だって、おらが町はこんなに素晴らしいのだから。

点と点の生活を即刻やめるべきです。
曖昧ゾーンに集まる時間がここにはたくさんある。

「点から点の生活(Part2)」でした。

おらが町 かもめよ良され 歌わんか

2017年10月31日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする