故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

独り

2017-07-29 07:15:09 | プロジェクトエンジニアー

過疎の島にあった住吉神社でした。
錆びれていますが、現存しています。


今日のタイトルは、「独り」です。
私達は、家族が増えていく年代から減っていく年代になりました。

昭和初期から約75年が経って、人口は約2倍になりました。
これからの100年で、昭和初期の人口に戻る予測です。
昭和初期の人口は、約7,000万人です。今が12,500万人。

かみさんを亡くして7年になります。
家族に囲まれて、独りで生きていくものと決めていました。
縁があり、新しく妻を迎えることができました。
しかし、家を出ることになり、
妻の家族を分解させ、私の家族も分かつことになりました。
一緒になった時から、新しい土地での二人で始めた新生活です。

いずれは、独りの生活になります。
結婚するまでの若かりし頃とは違います。
息子には、施設に入れてくれと頼んでおきました。
わかったよ。と言われた通りのすげない返事でした。
私には、独りで生活するという実感がありません。
元気なうちには、そうなることもあるのです。

タイトル「独り」を決めてから書こうとしたことは、
人口の問題ではありませんでした。
独りの生活は、避けて通れないことより長い前振りになってしまいました。

「独り」は決して孤独ということではありません。
逆に、大勢の中に居ても孤独は感じます。
「独り」というのは、意外に厄介なタイトルでした。
どうしても数の理論になりがちです。
そうじゃない。
孤高とは言わずとも、「独り」で生きていく気概です。
当然、社会との関わりがあるから、独りではない。
つまり、「独り」と感じるかどうかです。
北海道で、一人の高校生が駅を利用するために、
駅の廃止を延期したという記事を視ました。
「独り」は弱者です。しかし、社会がその弱者を助けた話です。

今がピークの人口です。
膨れたものが縮小していく。
膨れたもの(器)に空き(家)が出るのは、当然のことです。

「コップの中に半分だけ水が入っている」
これだけしかないと考えるか、まだこんなにあると考えるかで人生観は変わります。
私達は、けっして独りじゃない。
社会の一員です。コップに残っている「独り」です。
残してくれた独りです。

独りで生活することを考えれば、今の二人の生活がいかに大事かよく解ります。
お互いに足りぬものを補いあう生活になります。
今までとは違うは、加速度的に増えていきます。
二人でも一人前とはならなくなります。
誰かの助けが必要となります。
できるものがする。

個人としては、独りでも生きていく気概が求められます。
社会は、弱者(独り)を助けなくてはならない。
それこそ、民度を問われているのです。
成熟した社会は、弱者を助けるものです。
まだ元気な私たちには、できることがあります。
恩返しではなく、当然のことなのです。
俺達の番だと、地域の祭りを引き継いでいます。
私は、出来る限りその一員でいたい。

昔から 家の前掃き こうだった

2017年7月29日
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