故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

コンポスト

2017-10-19 02:45:28 | プロジェクトエンジニアー

「ふわふわからぴょんと生まれる」というタイトルの絵です。
アイデアはこんな風に出てくるものですか。


今日のテーマは、「コンポスト」です。
最近、2つ目のコンポストを買いました。
コンポストと言っても、蓋のあるポリバケツの底がない容器のことです。
昨年は、畑に生ごみを埋め続けました。
りんごの腐りかけや皮をを埋めたところ、2晩続けて掘り返されました。
犯人はどの獣でしょう。妻が怒っていました。
掘り返された穴の近くのじゃがいもの根も被害にあったからです。

毎日、台所から生ごみが出ます。
今は、カフェからも出ます。
コンポストを買ってからは、生ごみをお宝のように思うようになりました。
妻が、昨年埋め続けた生ごみが肥料となって、作物が良くとれてうれしい。
というからです。
生ごみとして、動物性たんぱく質(魚、肉)や糖類(果実かす)が
出た時は、ことさら嬉しいのです。
生ごみの分解を助けるために、近くの無人精米所から糠をいただいて来て、
コンポストに混ぜます。糠が生ごみの分解酵素を作りだします。

かつて、担当した「麺工場」で毎日生麺の生ごみ交じりの汚水が出ました。
好気性排水処理設備で酵素分解し、
基準値以下(きれい)になった液体は河川放流していました。
絞った残さをコンポストにしていました。
完成記念に、望まれてミニトラクター(耕運機)をプレゼントしました。
普通は、絵画や焼き物です。
この工場では、残渣に近くで出るおがくずを混ぜて一次コンポスト、
耕運機で切り返しを繰り返し、二次コンポストにしていました。
良質な堆肥となり、近所の農家が無償で引き取っておられました。

スーパーマーケットでは、7種類のゴミが出ました。
生ごみ(売れ残りの弁当、バックヤードで出る生ごみ)、ペットボトル、
缶、ダンボール、金属、ガラス、プラスチック(発泡スチロールなど)です。
この処理をするプロジェクトがありました。
生ごみは有価(業者が買い取り)で引き取ってくれません。
処理業者に金(1万円/トン)を払わなければなりません。

提案は、こうでした。
ダンボールをシュレッダーにかけ、おがくずの代用とする。
都会では、おがくずが入手しにくいからです。
一次コンポストをすることで、減容化(水分80% → 50%以下)が
出来ました。生ごみは、酵素分解され二酸化炭素(空気)と水になります。
コンポストにすることで、他の自治体(ゴミは発生自治体で処理が原則)へ
持ち込むことが出来ました。減容化で引き取り量(トン数)が減り、
安くなりました。二次コンポスト業者に引き渡すことでタダになりました。
揚げ物に使った油もつければ、喜んでタダで引き取ってくれます。

問題は、弁当に含まれる塩分でした。
濃度1%以下でないと、塩害の原因となり肥料としては不向きでした。
余談ですが、アイスプラント(塩水を好む)も併せて提案すれば良かった。
熱処理をすることで、塩分を含む飼料にすることが出来ました。
飼料会社が引き取ってくれることになりました。

コンポストにファンやヒーターが付いているものがあります。
エネルギー消費と合わせると、クエスチョンです。

産業廃棄物は、利用価値があると誰もが考えます。
選別と運搬(見かけ比重が低い)にコストがかかります。
ごみの地産地消ができると良いのです。
少なくとも減容化であり、運搬費用の削減(見かけ比重をアップ)です。
エネルギーの地産地消も有効です。
田舎でつくった電気は、50%(効率の問題)しか都会に届きません。
スーパーマーケットチェーンから、プロジェクトを受注できませんでした。
受注できなくても、検討した結果が重要でした。
どんどん、引き出しが増えていくからです。

不要物 旦那以外は ひきとるよ

2017年10月19日

コメント
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