Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

キャスト・アクティバ X”SAⅡ” / ダイハツ

2016-05-08 18:05:37 | Weblog

今年も車検で近所のコバックさんに愛車マーチを預けて、2日間代車としてなんとダイハツ・キャストアクティバに乗れることになった。前回車検時がダイハツイース、その後の12ヶ月点検が日産ルークスだったので、また中古の軽だろうと高をくくっていたのだが、なんと今回はほとんど新車である。

 

どこにもグレード表示が無いので、まずボンネットを開けてみると、ターボは付いていない、そしてフォグランプもないが、フロントグリルにレーダーセンサーのパネルがあることから、確認はしていないがNAエンジンのX”SAⅡ”と思われる。

 

キャスト・アクティバはデザイン的には大ヒットしたスズキ・ハスラーの競合車としての役割を持たされているが、アクティバのほかにスタイル、スポーツという車高をさげたタイプもあり、基本フォルムはあまりSUVしてはいない。いわばインプレッサXVのように素のハッチバックの車高を大径タイヤでかさ上げしたものだ。

 

車重は乾燥で840キロ、マーチが960キロと120キロの差を約半分の排気量のエンジンで動かすのだから、さぞレスパワーを覚悟しなければと考えがちだが、ダイハツイースのときにエンジンパワーについては、市街地を走る分には十分であることを納得させられている。今回マーチとのパワー感の違いをチェックしてみると、マーチは1200ccの余裕で2000回転もまわせば、市街地巡航の50キロに到達する。キャストはやはり3000回転まで回して巡航に入るが、逆にそれが分かっていれば、巡航に入れば1500回転くらいにまでエンジン回転は落とせるので、燃費も良いだろうと思われた。

 

少し気になったのは、ブレーキ。ペダルの踏み応えは悪くなく、華奢な感じはないのだが、かなり踏み込まないとしっかり止まらない。もちろんマーチに慣れていることもあるだろうが、アイドルストップが止まる直前で早めに作動するためか、エンジンブレーキが最後すっと抜ける感があり、フットブレーキを意識して踏み込んでいた。まあこれも慣れの範囲なのかもしれない。

 

そして乗り心地。道路のギャップを越えたときでも、ミライースのときに感じた安っぽさがなく、下手をすればマーチよりも収まりがいいかもしれない。とにかく車体のしっかり感は素晴らしく、軽自動車を感じさせない。

 

車内については、、同じダイハツのココアにショールームで乗り込んでみたときには、後席の狭さに軽自動車の限界を感じたのだが、キャストやハスラーに至っては、フラットフロアに十分な車内高、ラゲッジとトレードオフした後席足元の広さは驚くべきものだ。小物入れも多数あり、カップホルダーも使いやすい高さ、位置にとっていて、マーチよりも使いやすさは上。ラゲッジスペースはやはりマーチではトランクのみで済む量が、キャストでは片方のシートを倒す必要があった。しかし、幅も車内長も違うのだから、ここは割り切って後席の機能をフルに使ってフォローすればいい話だろう。ドライバーのインターフェースとなるステアリング、ペダル配置、インパネのスイッチ類について特に気になる部分はなかった。以前、日産ルークスで気になった、アクセルペダルと前輪タイヤハウスとの接近による干渉については、キャストでは自分の足幅を気にすることなく、マーチと同じように踏み込むことができた。シートは前席はマーチに比べてクッションが硬めでやや薄い感はあるが、座りにくいなど気になる点はなかった。後席についてはラゲッジ拡大のためのシートアレンジ優先のためにバックレストが少々低い。身長150センチ以下のカミさんでもその低さが指摘されたことは要改善点とも言えるが、十分な高さを保持すれば、シートアレンジの設計は難しくなるだろう。ここも割り切りで後席の座り心地を優先するのなら、アルトラパンのような4人乗車をテーマにしたモデルを検討すべきだろう。

 

ここまで書いて、ほとんどネガは見当たらない。あとは高速道路や長距離でどうか、というところだが、そういうニーズが大きければターボエンジン搭載か、小型車を選ぶべきであり、NAエンジンであるXグレードでも90キロ前後で巡航するような運転であれば、100キロ、200キロくらい高速道路を走っても疲れることはないだろうと思われる。イースやアルトエコで低燃費機能が進化した後、軽自動車は車体・シャシーそのものを見直し、軽量化と高剛性化の両立に向かっていて、キャストのしっかり感はその恩恵といえる。エンジンがあと100CCくらい排気量を増量できれば、小型車と変わらないドライバビリティを持った軽自動車ができる、キャストアクティバに乗ってそんな印象をもった。