楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

電動車いす

2015年11月13日 08時19分54秒 | つれづれなるままに考えること
散歩の途中、何時もすれ違う車椅子がある。

自動車がやっと二台すれ違うことが出来る細い道だ。
ここでは、歩行者も自動車も同じ道路を通り、
歩行者用には道路の両端に白線が引かれ、
その中を通るのが交通のルールである。

ルールを知っているのかどうか知らないが、
この電動車椅子、何時も道路の真ん中を通る。

ボクは歩行者だから、道路の端を通るが、
四輪自動車は道路の中ほど、二輪車はその端、
さらに端を自転車や歩行者が通る。
車椅子は歩行者と同じ道路の端を通るのがルール。

電動車椅子には、赤い帽子に白いマスクをつけた、
おばあちゃんが乗っている。

今日、出会った時には、
やはり道路の真ん中を我が物顔で、
真ん中を通行していた。

後ろに何も通らない時は、これでも良いが、
今日は、後ろにマイクロバスが通りかかった。
このバスは、身体障碍者を集めてデイ・サービスに送り届ける車である。

最近の自動車は、省エネと環境の良化を目指してガソリンを消費しないように、
電気とガソリンの両方を使い分けるハイブリッド方式の車が多い。
低速度の時は電気を使い、高速度の時はガソリンを使い電気を充電すると同時に、
車両も推進する装置になっている。

街の中を走る時は低速だから電気でモーターを動かして走るから、
殆どエンジン音が周りに聞こえない。
盲目の人などは、隣りに車があることさえ気づかないくらい静かだ。
もっともボクのように音に鈍感だと、
隣りに車が来ても音では気付かず、見えてからハッと気付くケースが多い。

そんな具合だから、おばあちゃんいつもの通り道路の中ほどを通行していたが、
鼻水が出たらしく、道路の真ん中で車椅子を止めて、
やおらマスクを外し、鼻紙を出して拭った。
その間、後ろのマイクロバスは、警笛を鳴らすでもなく止まっている。

ボクが大声で、(おばあちゃんと呼べば失礼かと)
「おばさん、後ろに車が来ていて困っているよ」と、
怒鳴ると、おばあちゃん、チラッと後ろを見て、
電動車いすを道路脇に寄せた。

後ろのマイクロバスは、車椅子に声を掛けようとしていたのか、
窓を開けていて、通り過ぎるボクに手を上げて感謝の合図を送った。

そこで思うのであるが、

公共乗り物のバスや電車、長距離の汽車など、
身体障碍者のために、広くは社会的弱者のために、
特別な配慮をしてる。

バスの運転者さんが運転席から下りて、車椅子が乗れるように、
スロープを造り、乗り込むとスロープを格納し、
発着時に車椅子が動かないよう固定したり大変な作業がある。
そして下りる時には、文句も言わないで、この逆の作業をする。
たった一人のためにである。
しかも運賃は無料。

電車も同じだ。
車椅子が来ることが解ると、エレベーターの乗り口まで駅員さんが迎えに行き、
乗車ホームまで車椅子を運ぶ。
車椅子が乗り込む車両は決まっているので、その車両に車椅子を乗せ、
電車が満員だと、その場所を開けてもらい、
乗客は身を寄せ合って、車椅子の定置場所を作ってあげる。
(内心では、何もよりによってラッシュアワー選ばなくて、
ほんの少しだけ時間をずらして貰いたいものだと思っていても)
こんな気持ちを持つことこそ良くないのかもしれないが、
口にこそ出さないが、そう思うのは、ボクだけの事でしょうか。
電車が発車すると、降車駅に、車椅子が乗っていることを連絡をする。
降車駅では、電車の到着を待って乗降口に駅員さんが待ち構えており、
駅外まで運ぶ。



ここで先に述べた「おばあちゃん」ではないが、
他人(ひと)の親切に甘えて(自分が道路の真ん中を通るのは「当たり前」だ)と、
思わないでいただきたいものだ。

それなりに沢山の健常者の犠牲の上に成り立っているのだから・・・
それより何より交通ルールをしっかり勉強してもらいたい。
最近高齢者の事故が多いと言うが、
どう見ても高齢者のルール違反が多いように思える。
若い頃、自動車なんて数えるほどしか走っていなかった、
だから道の真ん中を通っても良いと言うことにはならない。
道路の横断は最短距離で渡れ、
どんなことがあっても自動車の前で、道路を斜めに横断しないでほしい。

そう考えるのはボクだけであろうか・・・









コメント (9)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 超伝導リニア 体験乗車 | トップ | 野木宿へ(旧日光街道・奥州... »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (もののはじめのiina)
2015-11-13 09:07:55
むかしの身体障碍者は公の場に出ない、あるいは隠れる意識があったか、われわれの目に触れる機会は少なかった気がします。
いまは、機器が発達して電動車椅子などを利用して活発に動き、目に触れることも多くなりました。

電車に乗る際に、係員に礼さえしない者を見ることも増えました。伝え方が下手か、非常識かわかりませんが、傍からみても
見苦しいものではなく、お互いの気遣いをうまく伝えあえる関係を期待したいものです。

>「おどり」は、最初「男取」と男を取ると書いたそうです。
なんと、直截な表現です。(^^ゞ

返信する
iinaさん コメント有難うございます。 (hide-san)
2015-11-13 16:02:25
特にお年寄りの方に交通ルールを勉強してもらいたいですね。

身障者の方は少なくとも感謝の気持ちだけは表してほしいです。
返信する
こんばんは (ytakei4)
2015-11-13 20:56:32
わたしも小さい頃、祖母から
道の真ん中を歩けと教えられた
ことがあります。
返信する
ytakei4さん コメント有難うございます (hide-san)
2015-11-13 21:38:35
昔はそうです。

時代が変わっても頭の中は昔のままなんでしょうね。
返信する
真ん中を走るなんてことは、論外です。(苦笑) (masamikeitas)
2015-11-14 09:11:06
hide-sanさん、おはようございます。

電動車椅子、便利な乗り物ですが車体が低いので運転手さんからは見づらいように思えます。
電動車椅子に乗られている方は、そのあたりがわかっていないのでは。
真ん中を走るなんてことは、論外です。(苦笑)

最近 老人の事故が多発しています。
どうも傍若無人な運転が目に余ります。

自転車が特に目につきます。
横断歩道を渡る時、右方向だけ確認して、左方向は確認せず、突っ走ります。その逆もあります。
「轢くなら、轢いて見ろ!」と、言わんばかりの運転です。(苦笑)

左右を見るのが面倒なようです。もう少し走れば横断歩道があるにもかかわらずです。

私も、もう少し歳を取るとそうなってしまうのでしょうか?
返信する
masamikeitasさん コメント有難うございます。 (hide-san)
2015-11-14 11:59:36
>自転車が特に目につきます。
片手運転なんて可愛いもの、スマホ見ながら手放し運転、
しかも信号無視、横から出てきた自動車に危うくはねられそう、
自転車も危ないですね。
返信する
お早うございます~♪ (hide-san 様へ)
2015-11-15 08:37:00
電動車椅子はスパーなどでも我が物顔で
動き回りますので困りますね。

そちらが、避けるのが当然だと考えているのかしら?

身障者や弱者らしく振舞ってくれれば、こちらも
手を差し延べてあげようと考えるんだけど。

マナーが悪いと逆に腹も立ちますからね。

私も若い方からみたら邪魔な年寄りだと
思われているかもしれないけど。
返信する
ご免なさい~  (鉄ちゃん爺や)
2015-11-15 19:34:19
名前を入れずにコメントを書き込んでましたね。

大阪の鉄ちゃん爺やからです。

文面でお分かりだったかもしれませんけど。

失礼をば致しました。
返信する
鉄ちゃん爺やさん  コメントありがとうございました (hide-san)
2015-11-15 19:59:33
お元気なことで、あまり気にすると頭が薄くなりますよ。
ボクもそうですが、歳よりは静かにしているのが賢明かもしれませんね。
返信する

コメントを投稿

つれづれなるままに考えること」カテゴリの最新記事