楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
     ・日光奥州街道ひとり歩る記
     ・おくのほそ道を歩く

上海ー発展のスピード(中国紀行 5)

2020年06月15日 20時50分31秒 | 上海・北京・香港・マカオ(中国紀行)
P10005741
(上海)

(発展のスピード)
二回目に中国を訪ねたのは北京、2003年12月4日のことである。

始めて中国を訪問してから二年後、高速道路は完備して車の量も
日本と変わりないくらいに多い。
夕方のラッシュアワーの混雑ぶりは、
二年前に香港、しんせん、中山、広州を訪ねた時から
比べれば、倍以上に膨らんでいることが良く解る。
もっとも北京は中国の首都であることを考えれば当たり前
といわれるかもしれない。

P10005761
(豫園)

その一年前、日本の国土交通省の大臣が、
「中国でさえ一万キロを越える
高速道路があるのに、日本は中国に及ばない」

と発言したことが記憶によみがえる。

「日本より低開発国のはずの中国でさえ、
1万キロ以上の高速道路があるのに、
世界第二位の経済大国がその距離で及ばない。
だから、日本はもっともっと高速道路網を整備して、
中国に遅れをとるなんてことにならないようにしたい」

という内容の発言であったように思う。
時の参院議長の何とかさんの発言であるから、
知識不足はある意味やむをえない。

この発言を聞いたとき、
ボクは中国の国の広さを思い浮かべた。
少なくも大臣ともあろう方が、
こんな認識でよいであろうかと思った。
なんとなれば中国の面積は、
日本の26倍、960万平方キロメートルあるからだ。

香港から北京までたった一本の高速道路を作ると、
優に2千キロは超える。
日本の高速道路は7千km程度であるから、26倍すれば、
1万キロメートルでも道路は少ないほうである。

P10005821
(豫園内の奇妙な石)

P10005811
(豫園内で奏でられる琴)

話が大変それてしまったが日本の政治家の認識はこんなもので、
それを選んだのは我々自身であることを肝に銘じたい。
選挙で浮動票と言うのがあるが、
これは誰かと言うと、
それは政治には無関心で、格好良いとか、
人に出来ないことが出来るとか、
あの人がよいといっているからとか、
あの人が応援しているからとか、
そんな理由で、実際には、
国を憂えるなどひとかけらも考えない人たち(?)の一団を言うが、

(もちろん、政治のことを真剣に考え、
 どの政治家にしたら良いか、
 迷って居る人も大勢居るが)

そんな浮動票の選挙民が圧倒的多数を占めて、
国を動かしているように思える。
(他国でも同じかもしれない。)

それが大岡政談のごとく、
勧善懲悪をしているがごとく見せる政治家が居て、
こんな浮動票の人たちを踊らせ、
浮動票はこの人にお任せしようと投票する。
正しいか間違っているかはともかく、
こんなことでは、
今に日本が戦争に突入する羽目になりかねない。
そしてお国を守るため兵隊に行けと言うと、
こんな選挙民は「ノー」
というのが目に見えている。
自分だけのご都合によるだけで、
お国がどうなろうと構ったことではないのだから始末に負えない。

そんな人も居る。

ケネディ大統領ではないが、
「国が国民に何が出来るかではなく、
 国民が国に何が出来るかが重要」
なのだと思う。

P10005891
(豫園内の池の鯉)

P10005861
(園内で奏でられる中国の楽器2)

P10005881
(園内のところどころで演奏される楽器3)

話を戻すと、三度目の中国では、
その発展スピードに驚嘆する。
住宅は高層ビルが林立し、
車は道路が狭いではないかといわんばかりの渋滞である。
その住宅には建設前から注文が殺到し、
値段は釣りあがるばかりである。
道路を走る車も同じだ。
自家用車を持ちたい人が多くて、
車の販売店は車を供給することは出来ても、
ナンバーをつけることが出来ない。
自動車を登録するナンバープレートの製作が間に合わず、
ナンバープレート待ちが続出している状況だ。

販売店における自動車の売り上げ計上システムは、
自動車が登録されて、「一台計上」することが出来る仕組みだから、
自動車販売店はナンバープレート確保が仕事になってしまう。
どんなに車が売れても、ナンバープレートがなく、
登録が出来なければ、売り上げ計上が出来ず、
販売したことにならないからだ。
それよりも、なによりも車を走らせることが出来ない。


それほど車の量は増えている。混雑はそれも大都市の
上海だけではない。田舎に延びる幹線道路はどこまでも
車が途切れることはなく、走行車線を走る観光バスは、絶えず
後続の追越しをかける車に注意が必要なほどである。
中国の経済発展は恐ろしい。
二三年先に中国に行けば、
もっと驚く事態になっているに違いない。

あるいは、予測の付かない原因で、驚異の経済発展が,
どこかでつまずいて、不況の真っ只中にいるのかもしれない。

浮動票ではなく、選ばれた優れた政治家が舵取りをして、
不況に突入する前に、
上手に方向転換しているかもしれない。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 香港・マカオー遠い歴史を訪... | トップ | お茶ー近くて遠い国(中国紀... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (masamikeitas)
2019-06-22 04:32:48
hide-sanさん、おはようございます。

>こんなことでは、今に日本が戦争に突入する羽目になりかねない。
そしてお国を守るため兵隊に行けと言うと、こんな選挙民は「ノー」
というのが目に見えている。自分だけのご都合によるだけで、
お国がどうなろうと構ったことではないのだから始末に負えない。

韓国ドラマの歴史物を見ていますと、口だけは「民のため」と言っていますが、実際は自分のためだけに動くお偉い役人ばかりがでてきます。
王様自体がそうですから。(苦笑)

>中国の経済発展は恐ろしい。二三年先に中国に行けば、
もっと驚く事態になっているに違いない。

中国には広大な土地に膨大な資源と人材がありますから、うまくベクトルを合わせれば、そのエネルギーたるものは凄いでしょうね。
でも共産主義はいただけないです。(苦笑)
返信する
こんにちは (ytakei4)
2019-06-22 11:55:23
中国は共産党一党独裁ですね。
民主主義ではないですね。これから
どうなるのでしょうか?わかりませんね。
返信する
masamikeitasさん コメントありがとうございます (hide-san)
2019-06-23 09:16:13
新興国は、以前の日本のように、先進国に追いつけ追い越せと、

頑張って居る載せしょうね。
返信する
ytakei4さん コメントありがとうございます。 (hide-san)
2019-06-23 09:20:30
>中国は共産党一党独裁ですね。

何もかもすべて理解できる万能の独裁者がいれば、
この方式が最も良いと言われますが、

残念ながら、そうした万能を持つ人間はいませんので、
複数の人が集まって知恵を出し、良い方向に向かうようにするー三人寄れば文殊の知恵ー
みたいなものです。
返信する

コメントを投稿

上海・北京・香港・マカオ(中国紀行)」カテゴリの最新記事