楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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香港・マカオー遠い歴史を訪ねて(中国紀行 4)

2020年06月15日 20時50分10秒 | 上海・北京・香港・マカオ(中国紀行)

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香港・マカオの1(ワン)、2(ツウ)、3(すり)

2001年12月に白血病、多発性骨髄腫の治療で
7ヶ月間入院生活を終え、外国旅行がしたいばかりに、
退院後は衰えた体力回復に、散歩を少しずつ強化した。
最初は1キロメートルから初め、2キロに増やし、3キロにと
1年後には10キロ歩けるようになり、疲れも感じなくなってきた。

入院中に抗がん剤の副作用を抑える薬物の副作用で、糖尿病が悪化し、
糖尿病を更に悪化させないため、散歩は欠かすことが出来ない毎日の日課であった。

一心に体を鍛えた甲斐あって、一年がかりで体力も整い、
さて、東欧のポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーを
訪問しようと、計画を立てたところ、主治医から待ったが掛かった。
いかに体力が整ったとはいえ、行き先がすこし遠方過ぎるという。
そこで白羽の矢が当たったのが、
中国の香港マカオ。

ここなら近い。

しかも五泊六日で約六万円と旅費も安い。
病み上がり後の旅行にはちょうどよいと医師の了解を得たのが、
中国訪問の最初であった。

マルコ・ポーロのミニ東方見聞録よろしく出発した。
友人から雑踏の中の香港での注意など聴いて出かけた。

素晴らしい夜景と市街地の雑踏は、「すり」が横行するところではあるが、
必ず行ってくるように。

交差点で信号を待つときは、一番前で待ってはならない。
後ろからちょっと押され、車道へはみ出すところを、親切な中国人が、
危ないと抱きかかえてくれる。

後ろを向いてその親切に対して、
たった一つ覚えた中国語で「謝謝(しぇしぇ)」とお礼を言う。
中国人はにこやかに挨拶をして、雑踏にまぎれる。
ふと気が付いて、懐に手をやると見事に財布を盗られている。
この手口を{ワン・ツー・スリー}と言うのだ。
友人がやられた例を細かく教えてくれた。

なんでワン・ツー・スリーかと言うと、ワンは交差点で押す人、
ツーは、それを抱きかかえて掏りを働く人、それがスリー(すり)の手口だから、
「ワン・ツー・スリー(すり)」というと教えてくれた。
彼が香港へ行ったのは、香港が中国に返還される前の話であった。

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(街角)

ボクが訪ねた香港は、中国返還後五年が経過していた。
友人が注意したような香港の雑踏はなく、
人通りもまばらな市街地に変わり果てていた。
「ワン、ツー、スリー(すり)」なんて出ようもない寂れようで、
商店の看板だけが異様に歩道にはみ出しているのが印象に残った。

同じ国なのに、中国人の香港入国は、税関を通過しなければならない。
香港へ入ろうとする中国人は膨大な数で、
税関検査レーンが沢山あるが、
そこに並ぶ中国人も並大抵な数ではない。
観光に来た外国人が、中国人と一緒に税関を通るには、
半日は費やさなければならないほどの人の列である。

そのため外国人は外国人だけの特別レーンがあって、そこを通り抜ける。
こんな時、平和で治安のよい日本からの来客は、
ほとんどノーチェックで通過できる。
信用とは恐ろしいものである。
この通関事務所に入る前の道路から事務所内、
そして事務所から出た後が、
日本人が置き引き、すりに最も狙われやすい場所のようである。
ガイドさんからたびたびの注意があった。

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(マカオの馬祖閣)

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(アヘン戦争で残った?マカオの天主堂の壁、後は木造のため消失?)

一昔前までは、海外ブランドの免税品を買う、買い物ツアーが多かった香港マカオも、
偽者ブランドが出回り、また粗悪品で悩まされたニュースを良く知っている昨今の旅行者は、
物売りをからかうことはあっても購入する人はいない。

歩いていても、レストランでも物売りは付いて回るが、
初めから「偽ブランドです」といって売るケースも散見された。
そんな偽ブランドは、極端に安価で、フェンディやセリーヌ、グッチやシャネルなど
ボクは良く知らないが、聴くところによると正価の10%程度の価格であるようだ。
本物と見分けが付かないような商品を、
「ハイ!偽ブランド品よ!」とお土産にするのも一手かもしれない。


ところで、話は現在に戻る。
最近、香港では逃亡犯条例が制定されそうで、
香港市民が総出で立ち上がり、猛反対して居る。

いつのまにか中国共産党に埋没しかねないとの反対だ。
一国二制度を守り民主化を続ける気合の入れようが違う。

日本では、アメリカに尻尾を振って、
いい子、良い子と頭を撫でられ、
イージスアショアを何億も出して買わされ、
何のことは無い、日本のためかと思って居たのに、
秋田へ配備するのは、ハワイを守るため、
防府に配備するのはグアムを警備するためと、
アメリカを守るために配備するらしい。

国民は老後に備えなさいよ、どのみち年金だけでは足りないのだからと、
そう警告しているのに、
そんなに足りなくなるの?と問題になるや、
参院の選挙に影響するからと
そう言う報告書は無かったことにしようとする、
どうも日本の政治家のやって居ることは解らない。

国や国民の将来について考えているのではなく、
目先の自分たちの選挙のために動いて居るようでは、
政治家と言えないですね。

嘆かわしい!
そんな人たちを選んだのは国民なのだが・・・・。

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6 コメント

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こんにちは (ytakei4)
2019-06-20 10:52:07
マカオ、ラスベガスを抜いて
カジノ世界一になったとか?
香港からマカオまで橋もかかった
らしいですね。
返信する
ytakei4さん コメントありがとうございます。 (hide-san)
2019-06-20 17:58:14
>マカオ、ラスベガスを抜いて
カジノ世界一になったとか?

これは知りませんでした。

驚きです!
返信する
Unknown (masamikeitas)
2019-06-21 02:51:09
hide-sanさん、おはようございます。

>退院後は衰えた体力回復に、散歩を少しずつ強化した。
最初は1キロメートルから初め、2キロに増やし、3キロにと
1年後には10キロ歩けるようになり、疲れも感じなくなってきた。

リハビリ、大変でしたね。
さすがhide-sanさん、頑張られましたね。

>日本では、アメリカに尻尾を振って、
いい子、良い子と頭を撫でられ、
イージスアショアを何億も出して買わされ、
何のことは無い、日本のためかと思って居たのに、
秋田へ配備するのは、ハワイを守るため、
防府に配備するのはグアムを警備するためと、
アメリカを守るために配備するらしい。

敗戦国でいまだにアメリカ兵が常駐するのは、日本だけでは?
ドイツ、イタリアにはアメリカ兵が常駐していないのでは?
いまだに植民地状態から抜け出せないのは、日本の政治家と官僚が腰抜だからとしか思えないです。(苦笑)
返信する
masamikeitasさん コメントありがとうございます (hide-san)
2019-06-21 17:50:26
masamikeitasさん、ご意見ごもっともです。

しかしブログでは、政治と宗教のことは意見を述べないというルールを忘れてしまいました。

この件はこれで止めておきましょう。
返信する
香港ぶらり旅 (ウォーク更家)
2019-06-23 09:22:38
香港・マカオへは、香港返還の前年に、ぶらり一人旅しました。

若い香港の活気、パワーに圧倒されました。

そして、香港から深圳へ入りました。

現在とは異なり、香港から中国への入国手続きがありました。

香港の逃亡犯条例が制定への反対運動、もう一息、団結して最後まで戦い抜いて欲しいです。
返信する
ウォーク更家さん コメントありがとうございます (hide-san)
2019-06-23 16:25:54
中国には政治的にいろいろありますね。
世界は中国ともうまくやって行くことが大切だと思います。
返信する

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