![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/0f/a2fa73a6f86d52e0a341a324c989c4b6.jpg)
(カプリ島1)
(カプリ島とポンペイの遺跡)
カプリ島もシチリアと同じでリゾートとして名高い。
中でも世界の話題になるのが、青の洞窟。
入り口が狭く天候が悪く波立つと中へ入れない。
洞窟の中へは小さな船ではいるのだ。
中へ入れないときは仕方ないとしても、
入った後で波立ち、
出るに出られなくなるということはないのだろうか?
出口を舟で洞窟の外へ出ることができなくなり、
舟から飛び込んで一人ずつ
洞窟の入り口をくぐって外に出るなんてことはないのだろうか?
閉所恐怖症で水泳が全くダメの金槌のボクは、
舟に乗るのさえ怖いのに、
洞窟に閉じ込められるなんて、気が狂ってしまう。
第一、海の中の洞窟でなくても、
陸上の洞窟さえ恐怖感があり、
ガイドさんのすぐ後ろに陣取って、
いの一番に逃げ出せる体制でないと
洞窟にさえ入らないボクである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/94/e12fa37f12464833f420a08e3d1dc523.jpg)
(カプリ島2ー洞窟と舟が見える)
しかし、ボクたちが訪ねた日は、
幸いというか残念ながらといおうか、
雨が降り波立っていたので、青の洞窟は中止になった。
ほかのツアー客には言えないが、
心の中で「バンザーイ」を三唱した。
紀元79年に起きたベスビオ山の大噴火によって、
火山灰が6メートルも降り積もり、
ポンペイの街は埋れ、家畜や人達は、
逃げる途中に死んでいったとされる。
三日間の噴火が、大量の火山灰を、
雪が積もるように積もらせたと言う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/d1/7c32387246eec36ee29648c8da9887c0.jpg)
(ポンペイの廃墟から見たベスピオ山)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/68/1f072d6c4cfd6dd0d7f269bdd8d8dffc.jpg)
(ポンペイの遺跡1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/01/2cee3f88031b7f3aaa71ead4fb651f7d.jpg)
(ポンペイの遺跡2)
熱い灰の中に閉じ込められた人達は灰の中で燃え、
灰の中に骨だけが残った。
熱で分解して無くなった肉体の跡が灰の中に残り、
空洞が出来、後世の人が、
その地中の空洞に石膏を流し込み、
当時の人、物、家畜を再現しながら発掘は行われた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/f7/683623d60b12dd8d231e75ebde7c9570.jpg)
(仰向けの人)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/0b/59ea0d44ee715d51370b2f5fcdb0b420.jpg)
(考える人?)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/0b/c039c3a64b2570069e47ba6023207500.jpg)
(うつぶせの人)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/1c/b5470d3b2a9ee88f3d3736ddb5a90d9e.jpg)
(苦悩の顔)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/dd/41b55989d588b21dd8f90ae0b0543b86.jpg)
(苦しみを感じる顔)
火山の噴火による犠牲者達の石膏像が展示されている。
子供を抱えたままかがんでいる婦人、
ほとんどの人が上から降り積もる灰を
避けた形でうつ伏せになっている。
口をあいて苦しみにゆがんだ顔の人、
一方で服装から奴隷と思われる人の像、
ロダンの「考える人」よろしくうずくまっている人、などなど。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/44/07eaec87b31d68c83aafd5db0d58844e.jpg)
(腹の帯が奴隷を現す)
建造物では
・水道跡
・浴場あと
・売春やどの跡
・道路の飛び石
・夜間の誘導用の白大理石の埋め込み
・パン屋の粉挽き臼や、かまど跡 etc.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/e0/8ff23c77274e8437bb82f4613911a31b.jpg)
(夜間の誘導用の白大理石の埋め込み)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/ca/17f21f4e9201710db5209a6ec89086ca.jpg)
(道路の飛び石 雨の日の水を避けた)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/2c/ca50239dcab51b65a5a958bf29152174.jpg)
(売春やどの壁画以前は観覧できたが今は観ることが出来ない。)
(ポンペイの雑誌より)![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/18/5b4b12abb29f71338ddfb88389bb1513.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/18/5b4b12abb29f71338ddfb88389bb1513.jpg)
(彫刻1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ec/2bd9a779b97b8841f70c1a074d0cb0d2.jpg)
(彫刻2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ad/15be36ea706bb5f9ce1025acec568ecb.jpg)
(パン屋の挽き臼(
壁に描かれたモザイクやフレスコ画、沢山の彫刻、
観るものは沢山あり、
詳しい説明を受けながらの見学は二~三日掛かりそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/fb/1185b4821beb625fc5e1a82235821acc.jpg)
(壁の彫像1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/93/bc8cd7ccc11af03b054d82d03b8b9cb8.jpg)
(壁の彫像2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/fb/858b763de85822ba881f3644358599e0.jpg)
(壁画1 何の壁画か想像して下さい)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/7d/9fbbc536e48fb28a1077681c5af4bfa5.jpg)
(壁画2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/4f/fbe5ffea77ed120829dcb63f809d8154.jpg)
(壁画3)
今回で二回目のポンペイ見学は、
10年前と違って驚いたり感動したり、ということは無く、
比較的落ち着いて、冷静に見学できた。
日本で言えば、原爆投下跡の焼け野原、
そこにうずくまる人の姿、
御影石に残された人の影などを思い出させる。
もし地獄絵があれば、
これこそ地獄絵、
を思い出させるポンペイの遺跡の数々である。
自然災害は止むを得ないが、
それでも予防する手立てを考え、
被害を最小限にとどめようとする人類の英知は歓迎するが、
原爆などの人的災害は二度とあってはならない。
宗教の違いか、民族を、国を、守るためか、
はたまた一握りの個人の身を守るためなのか良く解らないが、
核を保有し、いつかこれを利用して
殺しあう事態にならないよう、
お互い気をつけなければならない。
また、国を指導する人が、自らの利権を守るために、
国民を煽って間違った方向に導こうとするのを
手を拱いて見ていてはならない。
断固、阻止しなければならない。
人はいつも誰もが平和を願っているのであり、
その平和を勝ち取るために、
命を投げ出し、
殺しあう戦争に突入するのは
間違っていることを
みんなで自覚すべきである。
ポンペイの苦悩を表す石膏像を見て、
平和の尊さを知りたいものです。
そんなことを考えながら、
南イタリアの旅を終えました。