楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

     ・日ごろ考えること
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     ・おくのほそ道を歩く

110番 緊急通報

2015年09月08日 07時04分00秒 | 日記
今朝(9/7)、いつもの時間に、いつものように散歩に出かけた。

いつも同じ場所を歩くのですが、
車道脇の歩道上に、数日前から荷物が二つに分けて、
生活用品らしき物が置いてある。

それも、この所の雨を凌ぐように白いビニールシートをかぶせて、
おまけに紐で結わえてある。

風でビニールシートが飛ばないように工夫したと思われる。
まぎれもなくホームレスの荷物だ。

三日も四日も過ぎて、昨日やっと晴れ間が出て、
同じ場所を通ったら、案の定ホームレスが雨に濡れた持ち物を、
歩道上で干していた。

寝袋や、下着や、冬物の上着など結構いろんなものが、
こじんまりと整理されて二つの塊にしてあるものだと思った。
これで、これ等落し物(ボクにはそう見える)も歩道上から整理されるな、
思っていたら、

今朝、雨の中、ビニール傘が二つ歩道上に開いているのが見えた。
遠くから見たら、荷物が二つ塊になった上に傘が開いていて、
雨除けになっていると思いきや、一つの傘の下には、
ホームレスが横になって寝ている。

あーあ、ホームレスも楽ではないなと思いながら通り過ぎた。



散歩からの帰り道、同じ場所を通ったら、
一時間前と同じ形でホームレスが寝ている。

ボクは自分のことを考えると、一時間も同じ形で寝て居られない。
二回も三回も寝返りを打ち、しかも濡れないように、
傘の下に同じ形で撥ねていることは不可能。

しばらく十メートルほど離れて様子を見ていたが、
動く気配もない。

ボクが見ている間に、人は十五人では済まない人数が、
そばを通り抜けて行く。
寝ているホームレスを不思議そうな顔をして見ていても、
声を掛けるでもなく、素知らぬ顔をして通り過ぎて行く。

東京の人は、関わりを嫌うとは聞いていたけれど、
これほどとは思わなかった。

ボク自身心臓に異常があって二回も心臓の手術をしているから、
どこで倒れるか分からない。
倒れてもすれ違ったり、
追い越して行く人が、助けてくれると思っていたが、
これではそれも覚束ないではないか、と思った。

仕方なく、携帯電話を出して110番する。

「事件ですか、事故ですか?」

110番の第一声が聞こえる。名前を名乗って、道路前に出ている地番を話して、

「毎日散歩に出る道路の歩道上に、ホームレスが横になっているのですが、
一時間前と、今と同じ格好で横になっているので電話したのですが、
生きて居るのか、死んでいるのか、解りません。」

と話すと、

「警官をすぐやりますが、もし解らないことがあったら、
問い合わせしても宜しいですか?」と言う。

「ハイ結構です」と言って電話を切った。

10分ほどで、自転車に乗ったお巡りさんがやって来て、
でかい声で、何やら云うと、ホームレスの男性は飛び起きた。

(こんな歩道上で寝ているから、通りがかりの人が心配して、
110番して来る。いい加減にしろよ。)とでも言って居るみたい。

どうも管内の厄介者らしく、お巡りさんもよく知っているホームレスのようだ。
そうこうしている内にパトカーもやってきた。
年配のお巡りさんが降りてきて、
最初に自転車で駆け付けたお巡りさんと何か話している。

これでを見て、(これで安心、なんでも無さそう)と思い、帰路に着いた。

とんだハプニングで、お上の手を患わせて、しょうがないホームレスではある。

お巡りさんだって忙しいのだし、ボクだってカミさんとの約束の時間もある。
第一、ボクの税金も一部使われているのだと思うと、
なんだか納得の行かない思いである。

通りがかった、ご婦人曰く、
「若いのに、選ばなけりゃ仕事なんか、いくらでもあるのに・・・」

帰り道、道路工事中の交通整理している人が、
真っ黒に日焼けした顔の女性だったことが、
あのホームレスと比較して印象的であった。

コメント (8)
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