(那須神社の長い参道と一の鳥居)

(那須・黒羽2)
与一伝承館を出て、裏手の森へ行く。
那須神社である。
神社の参道は細長くて、神社入り口から一の鳥居、二の鳥居まで、
かなりの距離があると思ったら、毎年敬老の日の例大祭に催される
流鏑馬(やぶさめ)の馬場になるからであった。
また一の鳥居、二の鳥居に掛かっている注連縄(しめなわ)が、
弛んでいると言うか、垂れているのは何故だろうか、
聞きそびれてしまったが、弓の弦のように思えてならなかった。
(垂れ下がったしめ縄)

(樹齢250年の大きなサワラの木)

参道の途中に「与一の里おおたわらの名木」がある。
樹齢250年の古木で樹高31mあるサワラの木である。
そして二の鳥居脇には、天然記念物の桜の大木があり、
鳥居をくぐった左手には、重要文化財の「手水舟」があり、
その奥に、黒羽藩主大関高増が寛永19年(1642)建立した楼門がある。
(桜の木)

(手水舟)

(楼門)

(楼門2)

楼門をくぐると、本殿前に一対の石灯篭があるが、
(これも黒羽藩主大関高増が奉納したものといわれています。
石材は芦野石と思われ、基礎、中台、大袋、笠、は共に六角形で、
笠の端は大きく渦巻き模様で、円筒形の竿の中間に節があり、
ここに大関土佐守高増の銘文が刻まれている。)(大田原市教育委員会)
このように、那須神社は古色蒼然とした神社であった。
二礼 二拍手 一礼の規則にのった神社の参拝を済ませた。
(本殿前の石灯篭)

(楼門から見た神社本殿)

(本殿)

那須の与一は扇の的を射るとき、この八幡宮にお祈りをすると、
不思議や、今まで波打っていた海がおさまり、
扇を射てくれとばかり静かになった。
与一は矢をつがえ、弦を引いて、ひょうっと放すと、
矢は扇の的に吸い込まれるように当った。
平家の人たちは船べりをたたき、
源氏の兵士は箙(えびら)を叩いて喝采した、と言う。
・的を射る 与一の願い 那須の月 hide-san