「26歳 その春の出来事」
!!恋愛心理学によれば、男性は三回恋愛をするという!!
その1.思春期の頃の恋 これは女性なら誰でも良い。
その2.20歳頃の恋 これはSEXを対象にして女性を求める。
その3.25歳前後の恋 家庭を築き、人生の伴侶を求める。
現代は年齢的に多少の差はあるかもしれない。
この「26歳の春」は、(その3)に該当するのであろうか?
ボクが23歳で母を、続く24歳で父を失い、これでもう誰にも迷惑はかからないと、ある意味で自暴自棄になったボクには、怖いものは無くなり、世にある体験を全て経験してみたいと思った。
まず、夜の巷を遊び歩くこと。不夜城と言われた新宿の女性があふれる場所に、入り浸った。アヤちゃん、マリちゃん、カオリちゃん、ハルちゃん、ありとあらゆる女性の源氏名を無数に覚えた。
キャバレーからクラブ、バーにいたるまで、あらゆる場所に顔を出した。すぐにやくざの友達も出来た。
そのやくざは大学卒業の知り合いが出来たと自慢げに、あっちこっちの自分の縄張り内を紹介してくれた。安月給では、一週間遊ぶだけの費用は稼げない。夜ネオンが点滅する街を見上げて、これこそ東京の夜だと思った。東京は、地方から人が集まり、稼ぐのも比較的易しいが、遊んでお金を湯水のごとく使うのも易しい。
遊ぶお金ほしさに、一所懸命仕事をした。文字通り命がけで。
営業の仕事は、やればやるほどお金になった。
それでも遊ぶ金は、もっとはるかに必要である。
飲み屋やバー、キャバレーに、クラブ、借金が膨らみ、瞬く間に、家が一軒買えるほどの借金になった。
まさか、遊ぶために仕事を一所懸命しているとは知らない、回りの人たちは、明朗で仕事好きな私を、立派な奴と見込んだのであろうか?
ある日突然、山のように縁談が降って沸いた。
会社の取締役人事部長から、直属の上司から、下宿先のオバちゃんから、お得意様から、会社の庶務課の課長から、結婚相手の紹介である。
26歳の春。
思えば、母が存命中の学生の頃、「人はあるとき縁談が集中してくる時がある。その時が結婚適齢期だよ。」と話に聞いたことを思い出した。
そうか、結婚適齢期なのか。しかし、全く見も知らぬ女性と見合いなどして、断るのも厄介と思って、また自分の生涯の伴侶を、人任せにするのが嫌で全て断ってしまった。
断る時に「まだ結婚は考えていないので」言ったが、世話する人は
相手の方は、こんな人だと概略を話し、繋げようとした。
しかし、よほど断り振りが良かったのであろう、以後は誰も何も言ってこなくなった。
人の一生は、自身の選択によって左右される。
「男は自分の人生は自分で切り開く」気持ちが強かったボクは、逆玉の輿になるのを、潔しとしなかったが、見合いの話には、そんな話が多かった。
自分のことを心配して、助言してくれる先輩の言うことに従ったほうがよいのか、あるいは、自分で切り開いた方がよかったか、人生は一回しかないのだから、どちらが良かったのか、比較は出来ない。。
話を戻そう。適齢期とは言いながら、考えてみたら知っている女性は、源氏名を持つ遊び相手の女性ばかりで、真剣に結婚を考えると、何と言ったらいいのか、知っている女性は、結婚の対象にならない女性ばかりであった。
唯一対象になる女性が二人いたが、さて結婚となると、相手がOKといってくれるかはなはだ怪しい。
早速打診することにした。まずそれぞれ映画に誘って、食事をし、観察した。そこで、一人は、まるで幼稚でまだ子供だと言うことが判った。残りの一人が、たまたま、ボクが結婚して一緒に生活するうえで、我慢できる範囲にあった。
我慢できる範囲―それはボクの理想像でなく、理想像には不足だが我慢できるーそんな範囲内であった。
人は、お互いに理想とする人にめぐり合える機会は極めて少ない。
「人を恋うる歌」にあるようなカミさんを娶りたいと思っても、そうは簡単にいかない。
第一もらうほうにも資格というか、相応の条件が(どんな条件か知らないが)ないと、希望は叶えられない。 歌を紹介すると、
♪妻を選ばば才たけて、みめ麗しくなさけある.
友を選ばば書を読みて、六分の侠気、四分の熱♪
とある。
妻にこれだけを求められる男は、ここにある友のように、よく本を読み勉強家で、義理に厚く侠気が6割あって、情熱が4割ある男でなければならない。
それにしてもこんな女性に憧れてしまいますね!(頭がよくて、美貌で情の細やかなひと)
そんな女性とこんな男性が結婚しています。なんて話未だに聞いたことがない。
だから、結婚はある意味で妥協が必要になる。
そこで結婚を前提にお付き合いをすることを相手に話し、お付き合いすることにした。あらゆる場面をとらえてお付き合いして、お互い何とか一生一緒に生活できる自信が出来、結婚に踏み切った。
付き合い始めて結婚するまでに、二年を必要とした。最初の一年に、遊んだ借金を返し、次の一年で結婚資金を貯金する必要があったからだ。
そして事も無く、無事一男一女の親となり、その子供二人もめでたく結婚独立して、現在に至っている。
!!恋愛心理学によれば、男性は三回恋愛をするという!!
その1.思春期の頃の恋 これは女性なら誰でも良い。
その2.20歳頃の恋 これはSEXを対象にして女性を求める。
その3.25歳前後の恋 家庭を築き、人生の伴侶を求める。
現代は年齢的に多少の差はあるかもしれない。
この「26歳の春」は、(その3)に該当するのであろうか?
ボクが23歳で母を、続く24歳で父を失い、これでもう誰にも迷惑はかからないと、ある意味で自暴自棄になったボクには、怖いものは無くなり、世にある体験を全て経験してみたいと思った。
まず、夜の巷を遊び歩くこと。不夜城と言われた新宿の女性があふれる場所に、入り浸った。アヤちゃん、マリちゃん、カオリちゃん、ハルちゃん、ありとあらゆる女性の源氏名を無数に覚えた。
キャバレーからクラブ、バーにいたるまで、あらゆる場所に顔を出した。すぐにやくざの友達も出来た。
そのやくざは大学卒業の知り合いが出来たと自慢げに、あっちこっちの自分の縄張り内を紹介してくれた。安月給では、一週間遊ぶだけの費用は稼げない。夜ネオンが点滅する街を見上げて、これこそ東京の夜だと思った。東京は、地方から人が集まり、稼ぐのも比較的易しいが、遊んでお金を湯水のごとく使うのも易しい。
遊ぶお金ほしさに、一所懸命仕事をした。文字通り命がけで。
営業の仕事は、やればやるほどお金になった。
それでも遊ぶ金は、もっとはるかに必要である。
飲み屋やバー、キャバレーに、クラブ、借金が膨らみ、瞬く間に、家が一軒買えるほどの借金になった。
まさか、遊ぶために仕事を一所懸命しているとは知らない、回りの人たちは、明朗で仕事好きな私を、立派な奴と見込んだのであろうか?
ある日突然、山のように縁談が降って沸いた。
会社の取締役人事部長から、直属の上司から、下宿先のオバちゃんから、お得意様から、会社の庶務課の課長から、結婚相手の紹介である。
26歳の春。
思えば、母が存命中の学生の頃、「人はあるとき縁談が集中してくる時がある。その時が結婚適齢期だよ。」と話に聞いたことを思い出した。
そうか、結婚適齢期なのか。しかし、全く見も知らぬ女性と見合いなどして、断るのも厄介と思って、また自分の生涯の伴侶を、人任せにするのが嫌で全て断ってしまった。
断る時に「まだ結婚は考えていないので」言ったが、世話する人は
相手の方は、こんな人だと概略を話し、繋げようとした。
しかし、よほど断り振りが良かったのであろう、以後は誰も何も言ってこなくなった。
人の一生は、自身の選択によって左右される。
「男は自分の人生は自分で切り開く」気持ちが強かったボクは、逆玉の輿になるのを、潔しとしなかったが、見合いの話には、そんな話が多かった。
自分のことを心配して、助言してくれる先輩の言うことに従ったほうがよいのか、あるいは、自分で切り開いた方がよかったか、人生は一回しかないのだから、どちらが良かったのか、比較は出来ない。。
話を戻そう。適齢期とは言いながら、考えてみたら知っている女性は、源氏名を持つ遊び相手の女性ばかりで、真剣に結婚を考えると、何と言ったらいいのか、知っている女性は、結婚の対象にならない女性ばかりであった。
唯一対象になる女性が二人いたが、さて結婚となると、相手がOKといってくれるかはなはだ怪しい。
早速打診することにした。まずそれぞれ映画に誘って、食事をし、観察した。そこで、一人は、まるで幼稚でまだ子供だと言うことが判った。残りの一人が、たまたま、ボクが結婚して一緒に生活するうえで、我慢できる範囲にあった。
我慢できる範囲―それはボクの理想像でなく、理想像には不足だが我慢できるーそんな範囲内であった。
人は、お互いに理想とする人にめぐり合える機会は極めて少ない。
「人を恋うる歌」にあるようなカミさんを娶りたいと思っても、そうは簡単にいかない。
第一もらうほうにも資格というか、相応の条件が(どんな条件か知らないが)ないと、希望は叶えられない。 歌を紹介すると、
♪妻を選ばば才たけて、みめ麗しくなさけある.
友を選ばば書を読みて、六分の侠気、四分の熱♪
とある。
妻にこれだけを求められる男は、ここにある友のように、よく本を読み勉強家で、義理に厚く侠気が6割あって、情熱が4割ある男でなければならない。
それにしてもこんな女性に憧れてしまいますね!(頭がよくて、美貌で情の細やかなひと)
そんな女性とこんな男性が結婚しています。なんて話未だに聞いたことがない。
だから、結婚はある意味で妥協が必要になる。
そこで結婚を前提にお付き合いをすることを相手に話し、お付き合いすることにした。あらゆる場面をとらえてお付き合いして、お互い何とか一生一緒に生活できる自信が出来、結婚に踏み切った。
付き合い始めて結婚するまでに、二年を必要とした。最初の一年に、遊んだ借金を返し、次の一年で結婚資金を貯金する必要があったからだ。
そして事も無く、無事一男一女の親となり、その子供二人もめでたく結婚独立して、現在に至っている。