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Untersee-Boot

あるいは感想記として

落語2024

2024年12月29日 | あれこれ
今年も寄席や落語会へ行き、喬太郎師はじめいろいろな人の落語を聴いてきました。



今年の初笑いは1月6日。
第70回TOIRO寄席「柳家喬太郎独演会」

       

「錦の袈裟」
「白日の約束」

らしい工夫を随所にちらばめた「錦の袈裟」に大笑い。
そして、大爆笑のマクラからの(「あれがゴディバなのね・・」w)「白日の約束」ももちろん爆笑。
浜省のコンサートで賑わう埼玉スーパーアリーナを横目に、大満足で帰路についた正月でした(笑)。





正月二之席は恒例の喬太郎師が主任を務める鈴本演芸場へ。

       

「時そば」
「居残り佐平次」
「純情日記~横浜篇~」
「銭湯の節」

コロッケの擬人化(笑)、鉄道の擬人化、そして♪うぐいすだにミュージックホール♪熱唱もあり連日大爆笑。
お馴染みの噺ばかりでしたが、マクラも本編も楽しかった!





2024年は落語協会百年ということで、各寄席で記念興行が行われました。
三月中席。末廣亭では「百年目」と「百川」を昼と夜にそれぞれの師匠が口演するの十日間。

          

初日の夜の部は、主任の喬太郎師が「百川」。
キョン師は「ちゃんと習ったことない」と言ってましたが(笑)爆笑の「百川」でした(確かにキョン師の「百川」は初めて聴いたな~)。





三月の余一会は、恒例の浅草演芸ホール「満開!若手落語会」

       

いつまでも若手の、白酒師、彦いち師、白鳥師、そして喬太郎師(笑)。
あと、二楽さんも今年も参加。
お馴染みの結婚式の話を聞けて良かったです(笑)。
喬太郎師は「居残り佐平次」。
昼は池袋。夜は浅草と鈴本を掛け持ちのキョン師。
少しお疲れかな・・という感じでしたが、大笑いは変わらずでした。




五月上席は浅草演芸ホールの夜の部で主任をつとめた喬太郎師。

       

「井戸の茶碗」
「お若伊之助」
「死神」
「明日にかける橋」

「お若伊之助」の日には、いびきをかいて寝ている客がいるハプニング。
でも、「このくらいで驚く芸人ではないっ!」と高らかに宣言して客席爆笑(笑)。
それでも起きない客にビックリしつつも、噺の世界観と空気を損なわず高座を続けたキョン師。
さすがでした。
あと、千秋楽の「明日にかける橋」の日は千葉テレビの「浅草お茶の間寄席」の百回記念の収録が行われていました。
テレ玉(埼玉テレビ)かTVK(テレビ神奈川)でもこの番組は放送していたので楽しみにしていたのですが、いつの間にか放送されなくなっていたようで。
「千葉テレビの度量が試される」マクラも(笑)、センチメンタルとファンタジーな本編も見られなくて残念でした(涙)。





5月14日は、なかのZERO小ホールへ。

          

演芸写真家 橘蓮二プロデュース 極(きわめる)Vol.17
柳家喬太郎トリビュート 「柳家の一族」

       

♪愛のバラード♪の出囃子で登場した喬太郎師は「伊勢屋の一族」。
「短命」をもとにした血の因果を巡るミステリー。
横溝正史好きなキョン師の面目躍如で、前のめりで聴き入ってしまいました(笑)。
面白かった~!
またどこかで聴く機会があればいいなと思いますが、この日のためにキョン師は髪を伸ばしもじゃもじゃ頭の金田一喬太郎として登場していましたので(笑)、もう一度聴くにはちょっとハードルが高そうです。
あと、開演前や仲入りの時には、往年の角川映画の主題歌が流れていて、個人的に大喜びでした(笑)。
ちなみに、流れていたのは

♪時をかける少女♪
♪メイン・テーマ♪
♪晴れ時々殺人♪
♪Wの悲劇♪
♪探偵物語♪ 
♪時空の旅人♪
♪愛のバラード(犬神家の一族)♪
♪人間の証明のテーマ♪
♪戦士の休息(野性の証明)♪

でした(笑)。
♪時空の旅人♪以外は、すぐにわかったのが我ながらビックリです(笑)。




六月上席は末廣亭へ。

       

「おせつ徳三郎」
「任侠流山動物園」
「ウルトラ仲蔵」
「寝床」

どの噺も楽しく爆笑また爆笑。
あまり聴いたことがない「寝床」も、喬太郎師らしさがあふれていて流石でした。





七月中席は鈴本演芸場の特別企画公演。
「喬太郎企画ネタ尽きました、お客様決めてください」

          

「錦木検校」
「ハワイの雪」
「宴会屋以前」
「任侠おせつ徳三郎」
「残酷なまんじゅうこわい」
「ウルトラ仲蔵」

       

客の投票によって選ばれた新作、古典を五作づつ口演する特別企画。
「任侠おせつ徳三郎」は「伊勢屋の一族」を思い出させるようなミステリーな噺になっていて、大爆笑しながら大感心でした。
で、この日は、喬太郎師はじめ噺家さんが登場したときなどに指笛を吹いていた客が最前列にいたのですが・・。
それが翌日のネットの記事になり、寄席界隈ではちょっとした騒動に(笑)。
ただ、当日感じた様子とは違うことが書かれているコタツ記事で、なんだかな~という感じでした。
翌々日、キョン師自身もマクラでそんな話をしていたのですが、本編の「残酷なまんじゅうこわい」でそれらの騒動を見事に取り入れ、大爆笑の落語に昇華させていて大大大感心。
いや、ホントに。
マクラの伏線も見事に回収し、騒動も回収。
キョン師の凄さを改めて実感した特別企画でした。





八月中席は鈴本演芸場。
「吉例夏夜噺 さん喬 権太楼 特選集」

          

喬太郎師は「俺も道灌とかやりてぇよ」と言いつつ(笑)「華やかな憂鬱」。
もちろん終始爆笑でした(笑)。

権太楼師は「家見舞い」
さん喬師は「男の花道」
色気のある踊りを見れて僥倖。
そして、さん喬師の誠実な人柄がそのまま噺にでていてさすがでした。
「医は仁術」という言葉が出てきましたが、五代目小さん師が言うように落語も「芸は人なり」なんだな、と改めて感じた夜でした。




八月は浅草演芸ホールへも。

       

代演で登場の喬太郎師は「死神」。
呪文も時事ネタなしで、オーソドツクスな「死神」でした。





十月中席は鈴本演芸場の昼の部。

       

「井戸の茶碗」
「母恋いくらげ」
「おせつ徳三郎」
「任侠流山動物園」
「ハンバーグができるまで」

喬太郎師のお馴染みの噺を、土日と祝日に堪能してきました。
「任侠流山動物園」のパン太郎親分は聴くたびに大仰になっている気が(笑)。
終始大爆笑で楽しかった。






十一月中席は池袋演芸場で落語協会百年特別興行。

       

「心眼」「母恋いくらげ」
「カマ手本忠臣蔵」
「白日の約束」
「銭湯の節」

この興行の少し前に、喬太郎師が新潟で倒れて緊急入院したという話を聞いていたのでかなり心配していたのですが、お元気そうで何よりでした。
ただ、少しやせていましたし、連日の高座で少しお疲れの様子も。
もちろん、どの高座も変わらず良かったですが、くれぐれもご自愛ください、です。
ちなみに、この興行は新作派の噺家が昼は古典、夜は新作で主任を務めるという趣向(喬太郎師などは新作派というわけではありませんが)
初日は喬太郎師が昼、夜ともに主任を務めるという、贅沢な一日でした。
連日超満員の池袋演芸場。熱気が漂ってました(笑)。




十一月中席は彦いち師が鈴本演芸場でネタ出し興行も行っていたので、そちらへも。

          

是非もういちど聴きたかった「記憶椅子」を聴けて嬉しい限り。
カメラが切り替わるように場面転換する、映像的な落語。
彦いち師らしさがあふれている噺でした。





11月23日は横浜にぎわい座「柳家喬太郎独演会」

       

喬太郎師は開演して43分後に登場。
ずいぶんゆっくりだな~と思っていたら、まさかの大学の落研OB会とのダブルブッキングだったそうで(笑)。
小きちさんとやなぎさんがつなぎ、なんとか間に合って良かったです(笑)。
「落語の大学」はOB会で先輩にリクエストされ久しぶりに演ったそうで。
お陰で独演会でも聴けて、先輩に感謝です(笑)。
仲入り後は「錦木検校」でホロリとさせ幕。
ハプニングもふくめ楽しい会でした。





12月19日はよこはま落語会「喬太郎・兼好・白酒三人会」
神奈川県立音楽堂

けろよん「孝行糖」
喬太郎「時そば」
兼好「短命」
白酒「禁酒番屋」

じゃんけんに勝って最初に登場した喬太郎師(笑)。
「トリじゃないって楽なのよ」と話していたキョン師は、マクラもたっぷり。
コロッケそばのマクラも本寸法で(笑)聞けて良かったです。
気楽だったせいか、マクラと本編で約40分。誰よりも長い高座でした(笑)。
兼好師はお初でしたが、マクラからも本編からも陽気な人柄が伝わってきて良かったな~。
また聴きたくなる師匠でした。
トリの白酒師は「なぜあの時チョキを出さなかったんだろう」と愚痴りつつ(笑)、爆笑の「禁酒番屋」でした。






そして2024年最後の寄席は12月28日、彦いち師が主任を務める末廣亭十二月下席千秋楽。

       

小ゑん師はコール&レスポンスありの「大ぐつぐつ」(笑)。
彦いち師は、皆で「ムアンチャイ!」と掛け声をかけて始まった「掛け声指南(年の瀬Ver.)(笑)。
芝浜も出てきたり、なぜか「ぐつぐつ」も出て来たり大盛りあがり。
一期一会のライブ感を存分に体感してきました。
いや~楽しかった!
最後は珍しい撮影タイムもあり、大団円でお開き。

       

最後の最後も楽しい時間を過ごすことが出来て良かったです。




・・・以上が、2024年の落語メモでした。
(メモというにはちょっと長かったな・笑)



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