矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

トロント大学移植感染症Web-conference 開催報告

2016-11-16 22:42:44 | 感染症関連
本日、当科で大変、楽しみにしておりました、移植感染症のWeb-conferenceが開催されました。

カナダのトロント大学で移植感染症で重要な臨床研究をされていらっしゃる名取洋一郎先生によるinteractive lectureでした。

2016年1月に2回(固形臓器、幹細胞移植)の基本症例

2016年11月の今回も2回シリーズで固形臓器、幹細胞移植について予定しております。

今回は、肝臓移植(脳死患者 vs. 生体肝)について、移植前外来、移植直前の感染症スクリーニング、移植後合併症について体系的に基本を
ケースベースで行っていただきました。

当院もJ1からフェローまで多数参加となりました。

当院での今後のWeb-conferenceのレクチャと演者予定

2016年12月14日水曜日 ユタ大学感染症科フェロー 津覇実史(つはさねふみ)先生(自治医大着任直後の”教え子”だった方)

2016年2月ごろ ハーバード大学ブリガムウイメンズ病院 腎臓内科フェロー 村上尚加先生

そのほかのWeb-conference予定

先日のカリフォルニア大学デービス校 感染症科フェロー 上野理恵先生(先日は”ライブ”で当院ご訪問いただきレクチャ開催済み)

国内施設とのWeb-conferenceも
聖隷三方原病院 緩和医療チーム  森 雅紀先生 (先日は”ライブ”でご講演 「エビデンスに基づいた緩和医療」当院で絶賛されました)






11月29日(火)17:15- グローバルヘルスの教育イベント

2016-11-15 22:23:54 | 感染症関連
もう一つ、11月のビッグレクチャー。

日時 11月29日火曜日 17:15-18:30

場所 水戸協同病院 第1会議室

演者 米国疾病対策センター CDC 小林美和子先生

テーマは「グローバルヘルスの実践」という内容でお願いしております。

美和子先生は、筑波大学のご卒業で、世界で活躍されていらっしゃいます。
ちょうど10年ぐらい違いの若手の方ですが、もう何年も仲良くさせていただいております。

カンボジアで”合宿”した日もありました。IDSAの学会で何度か再会したり、ランチをご一緒したり、大切な友人のお一人です。

グローバルなキャリア形成、世界のフィールドでのプロジェクトなどいろいろお話いただく予定です。
肺炎球菌ワクチンのCDCガイドラインもfirst authorで執筆されています。

当科は”MKSAP 2017" ID Boot camp開始

2016-11-14 23:27:42 | 感染症関連
現在、フェロー、レジデントの方の知識ベース増強のため、勉強スタイルをみんなで思案しています。

日頃の疫学で、経験できない感染症について、思考シミュレーション(ケーススタディ)で学習していただく必要があります。
来年2月には、IDSA米国感染症学会が実施する、In-Training-Examination (ITE)をコンピュータで受験していただく予定です。
(有料、約250ドル、6時間で180問程度)。

感染症科の専門医向け問題の助走のため、総合内科専門医の受験勉強用・生涯教育用の教材MKSAP 2017で強化学習。

名付けて ”ID Boot Camp”を開始することにしました。

そもそも”知らない疾患は診断できない”ということから、knowledge base(知識ベース)の強化です。

こうしたこともAI 人工知能に取って代わられないように、ヒトも進化する必要があります!

会場のお知らせ:12月1日木曜日と12月3日土曜日 岡山大学大学院講義

2016-11-14 14:58:49 | 感染症関連
下記の大学院集中講座・特講ですが、ともに会場が

岡山大学医学部マスカットキューブの1F (3Fではありません)



今回はテーマとして、
岡山大学大学院老年医学特講

「抗菌薬耐性 AMRへの対応 -ケーススタディを含む-」というタイトルです。


日時 2016年12月1日木曜日 18:30-20:00
場所 岡山大学医学部(鹿田キャンパス) マスカットキューブ 1F SIM3のお部屋

です。

オープン参加可能です。


(12月3日土曜日の大学院講義)
母校岡山大学のMPHプログラムが発足しまして、今年で2年目。

トラベルメディシン(渡航医学)の集中講義3コマを担当させていただきます。


日時 2016年12月3日土曜日13:30から18:30
場所 岡山大学医学部 MUSCUT CUBEの1階 SIM3のお部屋
問い合わせ 医学部 MPHプログラム


13:30-15:00 (90分) 1コマ目 pre-travel clinic

15:15-16:45 (90分) 2コマ目 post-travel clinic

17:00-18:30  (90分) 3コマ目 traveler's diarrhea, vaccine(国産、輸入ワクチンなど)

となっております。


シナリオに基づいたケーススタディ方式で、個人ワーク、グループワーク、
ディスカッションなどを通して、基本事項の習得・学習をしていただきます。

実臨床での経験症例をもとに、学習していただきます。



教科書 Travel Medicine 2nd or 3rd edition (Mossby) Keystoneら編 (バイブル的な教科書です)

参考文献では、New England Journal of Medicine July 21, 2016号のreview articleが良質です。

茨城探訪: 花貫(はなぬき)渓谷 紅葉祭り

2016-11-13 22:48:28 | 日記
茨城県内探訪。

一度訪れてみたいと思っていた”憧れ”の”花貫渓谷”









紅葉の色がきれいでした。お弁当をつくって家族と自然に触れることができました。週末のリフレッシュです。




茨城県内には名所や風光明媚なところが多く、つかの間の時間をつかっていろいろ観て回っています。


青森県の"奥入瀬(おいらせ)の紅葉もみて見たいのですが、奥入瀬まで行かなくても車で1時間程度のところに見つけたすばらしい自然、風光明媚な景色に感激しました。


旅行好きにはたまらない自然でした。夏はBBQやキャンプもできるそうで、今度はぜひ夏に常陸牛でBBQパーティーをしたいです。

コミュニケーションの基本は「形、言葉、行動」

2016-11-13 10:49:58 | グローバリゼーション関連
私も、日々のコミュニケーションについて考えています。反省することしきりです。

ひとつには、当院で指導医向けの360度フィードバックを実施したことによります。

今年度は臨床研修管理委員会・委員長を務めさせていただいており、昨年度から議題になっておりました双方向性のフィードバックをトライアルとして今年度実現しました。数ヶ月にわたり会議を開いたのちに試行となりました。課題も見えました。

そのようななか、コミュニケーションについて、効果的な方法を模索するようになりました。

プライベートでも、プロフェッショナルにも、対人関係をスムーズに、スマートに、ときにディプロマティックに(外交的に)、戦略的に行うには、さまざまなスキル、”これまでの自分の総合力・人間力”が問われていると感じます。

私のシンガポールの友人たちが私に対して接してくれる形が、いつもとても感銘を受けるもので、英語を使いながらアジア文化を維持している彼らが素敵に感じます。

日本人同士では、以心伝心、慮る(おもんぱかる)文化であっても、家族の間、両親や肉親の間にも、”気持ちの見える化”が必要なことを感じます。

国外では、意思表示はかなり意識して行うようにしています。

Yes, No, ある選択肢が好きなのか嫌なのか、自分のチョイスを問われることが多いため、自然に思考フレームがそうなります。
”おまかせ”というのがないので、自分で勉強するか、感性で感じて選ぶ作業の連続で、”自立”を促進される感じです。

友人関係も、その押したり引いたりの具合をうまく感じ取り行う必要があり、日本人同士は慣れているのでラクに感じる面もありますが、逆に「難しい」と感じることも多いです。

私はおそらく20代で暮らした北米の影響で、無意識に

「思っていること、よいことを素直に表現する」ことがもっともカンファタブルに感じます。

いずれにしても、古今東西、「伝えないと伝わらない」「言わないと伝わらない」というのは真実と思います。

「感じてほしい」「それぐらいわかるはず」というのでは、やはり伝わってこないなあと実感します。

「大志と技術と忍耐」の3つを学びました。

2016-11-13 10:11:46 | 日記
海洋冒険家の白石康次郎さんが朝日新聞にコラムを書いていらっしゃいましたので興味深く読みました。

「大志と技術と忍耐」


自分にとって、大きなサジェスチョンとなりました。

ここ2年半ぐらい、プロフェッショナルには「アウトプット主体」の生活が続いており、”自身へのインプット”のための時間を確保すべき時期に来ていることをこの秋、痛感しています。

自分の勉強をする時間、自身のスキルを維持向上するためのトレーニング、生涯教育の時間確保と継続が必要と思います。

医学教育学の勉強から離れてしまって、「脳は忘れる」モードになっており、以前学んだはずの概念が”風化”してきています。
感染症のほうも、国内では多くの場所で10年目前後の先生方の大活躍で、本業の感染症の臨床知識とスキルも維持、向上しないといけないと感じます。

私の同期で、世界ですごい業績を上げている人も多く、刺激を受けています。

ビジネス営業の私の先生の朝倉千恵子先生から、いつも教えていただいている

「他人の意見よりも、自分の信念」

ときに「狂気」とも言えるぐらいの「思い込み」「実現意思」が大成をなすには必要と思います。真実だと感じています。

"基本の徹底が奇跡を生む"、というように、基本を確実に。

しかし、

「守破離」のごとく、自身のnicheの実現に進みます。


芸術の秋

2016-11-13 09:50:40 | 芸術 Art
美術館と音楽会が秋は、充実していて、とても楽しみです。

週末が仕事で埋まってしまってなかなか思うように美術館に行けないのがジレンマですが、なんとか時間を捻出して見に行きたいです。

あとはNHKのTV番組で美術館の解説があるので、それらで”予習”をしてから行くこともあります。人が混んでいるときは”予習”していると、
さっと要点を観れることもあります。

ゴッホとゴーギャン、随分前ですが、シカゴ美術館で充実したゴッホ展を観たことがありますが、そのときにも二人の対照的な点が比較されており印象的だったのを覚えています。

好きな画家は沢山いますが、ゴッホの絵のポスターをNew York時代は自分の寝室に飾っていたこともあり、アイリスの絵がいまでも目に焼き付いています。

それからダリ。こちらは観に行ったのですが、行列が多くて、ゆっくり見れませんでした。今日、さきほどTVで解説番組を観ました。

週末は、リフレッシュして家族と過ごします。

12月3日土曜日 トラベルメディシン特講 3コマ

2016-11-12 11:53:18 | 感染症関連
母校岡山大学のMPHプログラムが発足しまして、今年で2年目。

トラベルメディシン(渡航医学)の集中講義3コマを担当させていただきます。


日時 2016年12月3日土曜日13:30から18:30
場所 岡山大学医学部 (場所は選定中)
問い合わせ 医学部 MPHプログラム


13:30-15:00 (90分) 1コマ目 pre-travel clinic

15:15-16:45 (90分) 2コマ目 post-travel clinic

17:00-18:30  (90分) 3コマ目 traveler's diarrhea, vaccine(国産、輸入ワクチンなど)

となっております。


シナリオに基づいたケーススタディ方式で、個人ワーク、グループワーク、
ディスカッションなどを通して、基本事項の習得・学習をしていただきます。

実臨床での経験症例をもとに、学習していただきます。



教科書 Travel Medicine 2nd or 3rd edition (Mossby) Keystoneら編 (バイブル的な教科書です)

参考文献では、New England Journal of Medicine July 21, 2016号のreview articleが良質です。

12月1日木曜日 18:30- 岡山大学にて 「抗菌薬耐性 AMRへの対応」

2016-11-12 11:49:22 | 感染症関連
毎年、母校岡山大学大学院の講義をさせていただいております。

老年医学特講の枠組みで、感染症領域のお話をさせていただいております。

今回はテーマとして、

「抗菌薬耐性 AMRへの対応 -ケーススタディを含む-」というタイトルです。


日時 2016年12月1日木曜日 18:30-20:00
場所 岡山大学医学部(鹿田キャンパス) マスカットキューブ 3F 会議室

です。

オープン参加可能です。

事前登録などは不要です。

週末は予定を2つキャンセル

2016-11-11 23:45:22 | 日記
ここ数週間、予定がかなりタイトになっており、仕事がやってもやっても追いつかない状況です。

事務的なことから、書類作成、学外の大仕事が山積しながら、出張が多いので、さすがにタイムマネージメント、効率化の限界を感じています。

集中力が続かないこと、気力的にも少し限界にきていることから、週末の会合を2つキャンセルさせていただきました。直前になりましてご迷惑をおかけすることになりましたが、心理的に無理かなと判断しました。

家族と一緒に過ごす時間もここ数週間、ほとんどないため、バランスを取りたいと思いました。

家族が家事を最大限、サポートしてくれており、とても助かっています。昨日は、食料を買い物に行ってくれました。
夕方には自宅にいるときは、洗濯物を取り込んでくれており、ほっとします。

週末は、気分転換に家族と一緒に過ごします。県内の紅葉を見たいです。病院の5Fの窓から、千波湖の紅葉が見えるのがつかの間の癒しです。

千波湖が大好きで、心底、水戸が気に入っています。直感的にずっと好きな街です。


明日、水戸協同病院で検査技師さん対象の講演会

2016-11-11 23:42:09 | 感染症関連
明日、茨城県の臨床検査技師研究会が開催されます。

光栄にも昨年に引き続き、講演をさせていただきます。

当院の熱心な検査技師さんがいつも献身的に貢献してくださるので、我々は専門診療を提供できております。

日頃の感謝もこめて、講演させていただきます。

場所 水戸協同病院 4F 講堂
時間 15-17時です。

会場はスペースの余裕はありますので、"MICの解釈の仕方”に関しまして、ご興味がございましたら、ぜひお越しくださいませ。

カリフォルニア大学デービス校 上野理恵先生レクチャ終了

2016-11-11 23:14:17 | 感染症関連
4年前ぐらいにお会いしたのが最後でしたが、立派な感染症科医師となって、再会できました上野理恵先生。


現在、カリフォルニア大学デービス校で感染症科フェローをされています。

出会ったときは初期研修医をされていて、私の実家近くの倉敷で研修中でした。研修医向けのレクチャをご依頼され伺いました。
それから時が流れ、卒後7年目となられました。

当院で、感染症科のトレーニングの概要、ご経験された興味深い症例を4例も出してくださいました。多くの研修医の方が集まってくださいました。


いつもお世話になっている検査部の方もお越しくださって、とてもおもしろかったと絶賛されました。

相互交流はとても大切なことだと実感しました。



今後も"Harumism" ハルミズムネットワークで、前後左右、医療のみならずいろいろな領域も含めて、コラボレーション、” Give and Given"で
”教え、教えられ”という関係性のなかで、自己成長、発展、進化していきます!

本当に驚きの大統領選でしたね。

2016-11-09 21:35:50 | グローバリゼーション関連
8年前の大統領選も歴史的な結果でしたが、今回も、やはり?というような驚きの大統領選となりました。

夕方の院内講演会の前に速報を教えていただき、驚嘆しました。

日本の立ち位置をしっかりと見据える必要がありますね。

読めない世界の近未来、逆に言えば、現状とは大きく異なる見通しを、多少なりとも私はワクワクする気持ちも感じています。

自分自身も大きな曲がり角だと思っています。同じ延長線上にいては、後退を意味すると感じています。