矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

求めよ、さらば与えられん

2011-11-12 10:56:52 | グローバリゼーション関連
不思議なめぐり合わせがありました。


”求めよ、さらば与えられん”のような不思議な出会いがありました。


そのまえに少し前置きです。

米国人の友人で、10年以上まえから東大のセミナーでご一緒することが多い先生がいます。当時、文京区の日本医師会の総合政策研究機構(日医総研)に勤務していましたが本郷の東大へ簡単に行けるので、米国から6ヶ月ぐらいの長期間滞在していたノエル先生などのセミナーにせっせと通っていました。
(いまその当時の影響もあり本気で医学教育学を学ぶことにもなっています)

当時から、その先生は英語でのscientific presentationのセッションをしてくださっており、学内の先生や学外の私のようなものも混ざってのプレゼンテーショントレーニングの場を提供してくださっていました。国際学会15分ぐらいのoral presentationをいかに効果的に、わかりやすく、impressiveに行うかの貴重なトレーニングの機会になっていました。

おかげで私も都内在住中にプレゼンテーションのスタイルをずいぶん洗練できました。

スライドは、"Simple is the best."に徹し、コンテンツをなるべく減らすこと、などを
徹底して学びました。

それが渡米後も、さらには帰国後もいかに役立っているツールがはかりしれません。

グローバル世界では、プレゼンテーション能力はサバイバルツールのひとつです。
プレゼンテーションがうまくいかないといろいろな点で不利です。

前おきが長くなりましたが、そんな米国人の旧友と1-2ヶ月に1回ぐらい東大セミナーで今でもご一緒します。昨日は久しぶりにセミナー後、客員教授で日本に滞在している先生ご夫妻も交えてのミニ食事会になりました。

そのセミナーで、偶然ですが私の横に座っていた若手の女性の方が突然セミナー後に話しかけてきて、私が医学教育に関するセミナー(英語)後、質問(英語)したのが印象的?だったようで、”どこで英語を習ったんですか?”という質問から始まり、いろいろお話しました。

その方も”旅は道連れ”でお食事会に急遽参加していただき6人でのお食事会になりました。

よくよく聞いてみると医療関係者ではなく、都内の有名私立大学の経済学部の4年生の方。
東大で英語による公開セミナーが多いので立ち寄っているとのことでした。

就職活動をしているが北米への留学を考えているので東大の英語セミナーを受けているとのことでした。

私は迷わず、早期に留学することをお勧めしました。国外で勉強したいと意欲のある方はぜひ早期にまず行ってみることとお話しました。選択肢として考慮しない人は迷うこともないので、”迷っている”ということは50%は達成したのと同じです。

彼女が就職しやすい医療関係の大学院などに行くことを考えているというので就職に有利とかそういう視点でなくて、お金をもらえなくてもやりたいことは何かを早くみつけることが大事というお話をしました。打算で選んだような領域は興味がなければいずれつらいことが起きたらすぐ辞めたくなります。

自分が”ハートをこめて打ち込めること”を持っていることが大切と思わず力説しました。

私自身も、”異文化交流””外国人と混ざって人生を送ること”が大好きで、おそらく今後もそうなると思います。世界のいろんなところにいって、いろんなことを自分の感性で感じて経験して、うれしいことも悲しいことも生きているからだと実感する人生を送りたいです。

日本の基幹産業の方には痛い”空前の円高”は、一般消費者にとっては”空前のチャンス”の円高です。特に北米の一流有名私立大学の1年間の学費が50,000-60,000ドル近い状況で、1ドル75円なんて、夢のようなラッキーさではないでしょうか。


日本人がこの国家のピンチである円高を逆利用して、抜け目なく”円高による利益”を最大限活用してグローバルに通用するスキルを身につけることことも、国家再生には有益だと感じています。

どんな領域でも外国人と他流試合をすることが生き残る道と確信しています。
そのなかでイノベーション(創意と工夫)が生まれると思っています。

久しぶりにお料理しました。

2011-11-08 18:26:42 | プライベート
週末から2-3日、久しぶりにお料理する機会がありました。

栗ごはんをつくってみました。秋ですね。柿や西洋なし(らふらんす)などの果物が美味しいです。

最近、プロジェクトの関係で自分の食事管理がおろそかになっていました。

バランスのとれた食事で、野菜や魚中心、塩分は控えめな食事を自分で確保したいですが、なかなか難しいです。

秋田県の「きりたんぽ」が岡山出身の私には珍しく感じられて、お鍋やお味噌汁にいれて試しています。美味しいですね。

さんまやブリの焼き魚も久しぶりに食べました。

今夜はSkype meetingです。今週中にドラフトを仕上げる予定になっており頑張りたいと思います。




グループワーク開始 + 混ざることの大切さ

2011-11-07 23:17:10 | Maastricht Universit
11-12月の10週間で、グループワークを完成しなければなりません。

10月31日からスタートし、今週で2週目になります。

日本2名、ポルトガル1名、ベトナム1名(いまはネパールに滞在中)の4名でやっています。

時差があるため、Skype meetingも日本の夜にこれまで3回ぐらいやりました。

Collaborative learning(共同学習)というのがいかにパワフルかを感じます。

先日サウジアラビアのとても優秀でスマートなクラスメートに概念と取り組み方の思考のフレームワークをSkypeで説明してもらう機会がありました。ひとりだと悶々としてよくわからず、何から手をつけたらよいのか混乱して、あきらめモードになっていた私は、非常に明確にやるべきことが決まりました。

また英語での大量の文章を書かねばならず大変ですが、やるしかないですね。

チャレンジあるのみですね。

診療でもとてもチャレンジングな症例を担当する機会があり、なんとか診断に至るようできるかぎりの考えをめぐらしています。

余談ですが、私の知人の研修医の先生おふたりが渡米に向けて懸命にがんばっていらっしゃるご様子を垣間見る機会があり、とても励まされました。

私自身も何かにチャレンジすること、新しいことを学ぶこと、新しいことができるようになることにとてもワクワクするので、彼らのチャレンジをうらやましいなあと感じたりします。

折りしも、今週は、日本のTPP交渉へ参加するかどうか山場です。

いろいろな考え方があって一筋縄にはいかないまでも国益、国家の将来、日本の対外関係など大局観をもって政治判断していただきたいと願っています。

直近の朝刊に大学教育も医療も世界から閉ざされてしまってきていることが記載されているのを読み、なんとかせねば!と思います。

韓国、中国、台湾などの学生が大量に欧米の大学、大学院に留学しているなか、日本の大学への留学生の確保はかなり難しくなっているそうです。

国際的にも優秀な人材が日本に来てくれるように、魅力的な大学教育、戦略性をもった教育カリキュラムの導入が待ったなしの状況でしょう。

東京大学が秋入学を決めて国外からの学生招致、国外への大学への留学促進になればよいですね。。

交流が閉ざされた世界は、やはり停滞して伸びない。混ざり切磋琢磨する環境にあえて身をおくことが逆説的ではありますが、存続するためのもっとも有効な手段ではないでしょうか。

Skype meeting

2011-11-06 10:02:43 | Maastricht Universit
昨夕、サウジアラビアのクラスメートと課題についてディスカッションするskype meetingをしました。ほかの人とディスカッションするだけでも、もやもやしてよくわからなかった点がとても明確になりました。

Collaborative work(共同学習)の大切さを実感します。

新しいカリキュラムのデザインのエクササイズなのですが(もちろん現実に実行することを前提として)、inspireされました。

夢がある学習を継続したいですね。

なぞの病態をなんとか解明。。

2011-11-04 16:48:47 | 感染症関連
原因微生物が判明せず、首をかしげていた症例の病態がなんとか解明されました。

いろいろ推理し救命第一にいろいろ模索していました。

なんとかよい経過をだどって欲しいなあと願っています。

感染症診療の醍醐味は、原因微生物を解明し、的確に治療することです。

原則に則れば、必ず診断はつきます。

基本にかえることが最も重要ですね。。

経験のシェアの大切さとパワフルさ

2011-11-03 22:10:50 | グローバリゼーション関連
今日は、勉強する予定でしたが、体調が不調でお昼ぐらいまで寝ていました。その後も買い物には行ったものの、夕方も寝て、さらにシャワーを浴びて寝る準備をしました。

途中、時差ぼけが残っているのか夜の9時前ぐらいから元気になり、emailをチェックしたり、久しぶりに友人3人と電話で話しました。

今日は家族も早朝からいろいろ忙しくしているようで、お昼前に電話で話しました。

友人たちそれぞれがなんともすごい経験をしており、それを電話で教えてもらっただけでもすばらしい経験のシェアになりました。

ひとりはフランス語を習う、別の友人は英語を習う、私は中国語に熱をあげ、とみんなそれぞれに非常におもしろい人生のturning pointを迎えていました。

それをシェアすることがいかに大切で、また自分自身のmotivationにつながるかを実感しました。

語学は毎日少しでも行うことが一番。

WebsiteとiTune-Uでプログラムを使って勉強したいと思います!

趣味として行うのは楽しみが増えてよいですね。

私の”中国熱”  中国がおもしろい!

2011-11-03 00:03:03 | グローバリゼーション関連
以前から注目している加藤嘉一(かとうよしかず)さん。

北京大学、大学院に留学して以来8年ほど中国に在住しているそうです。

日本語での新著が出たのでさっそく購入しました。

「われ日本海の橋にならん」ダイヤモンド社

非常に興味深い内容が満載されています。

いままでにも「中国」「中国」とメディアが騒いできましたが、自分の一部として中国を捉えたことがなかったのでそれほどの関心は持っていませんでした。

10月末に現地のmulti-liungualな人、現地に在住する日本人の方を通して間近に中国を感じることができてはじめて、実感がこもってきました。

日本国内にいると、ほとんどまったく世界は高速道路を走っているようなスピードでダイナミックに変化していることが感じられません。どうしてでしょうか??

2011年はシンガポールから始まって、欧州、米国、中国といろいろな国で仕事や学会がありました。どこにいっても、ダイナミックな動きを肌で感じることができました。


日本の日常に戻ったとたんに、「静止画像」のような感じになるのです。。

加藤さんも著書のなかで力説されていますが、日本人がもっともっと外に出て行くことが必要です。

日本という国家がなくなってしまうのではないかと危惧するぐらい世界とのギャップがどんどん開いていく印象です。

現在、猛烈に勉強している韓国人や中国人、そしてインド人。これらの隣人とどうやって競争していくのか、自分のこととして考える必要あります。

私も、オランダの大学院を通して、また米国は"professional home"として、その競争の激しさと厳しさ、動きの速さは身をもって知っているのでいつも身が引き締まる思いです。

ひとりひとりが”自分のサバイバル戦略”を持つことをお勧めします。

One thing at a time   ひとつずつこなす。。

2011-11-02 23:57:42 | 医学教育
昨日、さすがにこなすべきことが多く、facebookでMaastrichtの友人たちにhelpを求めました。26名のクラスメートのうち、数名がon-timeで課題をこなし続けています。

みんな日常の業務、課題、プロジェクト、家庭生活などなどmulti-taskをこなしています。
恵まれている人は、週5日のうち2日ぐらいをMaastricht matterに使える時間を確保されています。それだけ組織が本気で人材育成をしているということですね。。

みんなに自分はかなり予定が遅れているのでどうしたらいいか?と聞いてみました。
みんな自分も同じで山積みにやるべきことがあるとreplyしてくれました。

ただし、自分の健康は一番大切に、、とのことでした。

本当に大変なプロジェクトを複数抱えているのですが、ひとつしか一度にはできないので、

”One thing at a time"ということで、ひとつひとつこなすことなのです。。


頭ではわかっていても、心が焦ってなかなか前に進みません。

なんとかせねば。。

Feedbackをもらいました。

2011-11-01 17:24:14 | Maastricht Universit
7月ぐらいに提出していた自分の課題に対して、クラスメートがfeedbackすることになっていました。

クラスメートが非常に詳細に見てくれていたのはとても印象的でした。

text中のtypoから、referenceの一部不備から、overviewとspecificな点について詳細にコメントしてくれていたのでとても参考になりました。自分では確認したつもりでも、ミスが残っており、複数の目で確認することの大切さを実感します。

また別のクラスメートからほかの課題で彼らが2人で提出した”作品”を見せてもらったのですが、すばらしい出来栄えで感心しました。本当に世界のレベルは高いものだと改めて思います。

自分が"普通”レベルから抜け出すためにはどうしなければならないか真剣に考えたいと思います。コンプレックスを感じざるを得ません。。。自分のユニークさをいかに出すかなのですが。競争でなく、”共創”の時代、”協創”でもあるそうです。

日本時間の11月14日月曜日の夜に、Skypeで自分のリサーチプロトコールをpresentationすることになりました。
頑張らねばと思います。