矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

ダボス会議が開催されます。

2010-01-27 09:21:38 | Weblog
毎年、この時期になると、スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム、通称、ダボス会議の模様をとても楽しみにしています。

文字通り、”世界を動かしている人たちの会”で、インターネットなどでもその会議の模様は知らされています。

グローバルな課題に、世界の有識者がいかに対応策を議論し実行するのか、とても興味深いです。

先日、ご紹介した、寺島実郎さんの著書「世界を知る力」を読みきりました。あまりに面白くて、とまらないほど夢中で読んでしまいました。歴史を知ること、歴史を多角的、多面的に捉えることの大切さを学びました。


寺島さんが、本のなかで、日本には、国家の命運をわけるほど重要な情報の収集、分析をする機関としての世界的なシンクタンクと国際メディアがない、ということ書かれていました。情報源が乏しければ、当然、その結果としての判断も、偏狭になってしまう、ということです。

価値判断、意思決定の際の基準となる、多角的かつ多面的な情報とその解釈なしに、よい国つくり、外交はできない、と私は感じました。

医療の世界でも、偏った情報、信頼性の低い情報ではなく、世界の医療者が読むような情報を得てはじめて、日本の方向性が決められる、と実感しております。

学生さんや若手の方たちには、こういした”地球人”としてのスキルを身につけてほしいなあ、と切に思っています。

携帯電話の開発などで言われてることですが、ずっと、日本が島国、ガラパゴス状態でいるのは、個人的にはよいと思っていません。

もっと、世界に向けた情報発信と、世界のなかでの日本という立場を明確に出すスタンスが必要ではないでしょうか。

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