矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

最初からグローバルアリーナで。

2011-01-02 08:17:33 | グローバリゼーション関連
昨日、ウイーンフィルハーモニーのNew Year Concertを見ながら、途中からNHKのスペシャル番組を見ました。


日本が、どうあるべきか、特に経済・企業のあり方からの番組でしたが、いろいろ示唆に富んでおり
興味深く見ました。

見ていて、多くの人がすでに気が付いていますが、体系性のあるシステムを持つこと、戦略を持つこと、可能性にかけてチャレンジすること、
即断できる実行力、などが強調されていたと思います。

いままでの日本では、いま議論していても実施?が3-4年後、よくても2年後、のようなタイムスパンでの発想ですが、”いますぐ開始”のようなスピード感がなければ世界にはついていけないと感じています。

国際経験や国際感覚をもった若手が激減しており、数年後にはより一層世界からかけ離れるリスクを背負った国に日本がなりつつあります。

なんとか、世界の動きを肌で感じ、行動できる人材を増やしたいものです。それには、現地に行ってみること、住んでみること、なにかやってみることに尽きます。


私のような帰国者も、行って戻れば終わりではなく、ずっと行き来することが必要であると改めて感じました。

自分のグローバルマーケットでの”商品価値”の維持をしたいです。いつでもどこでも、最高のパフォーマンスができる診療医・臨床教育者として知識、判断力を磨き研ぎ澄ましたいです。

その点、医師は、芸術家とならび、国境を越えて、サイエンスという共通言語のおかげでどこでも仕事ができます。

医学教育に国家政策として取り組むタイ、シンガポール、中東諸国は、非常に興味深いです。アフリカももちろん、人道主義の観点から学生時代の志を改めて思いだしています。一度は途上国で長期間、診療してみたいです。

今の若手の人は、キャリアのオプションが最初からグローバルな仕事ができる時代に生まれています。携帯電話、Websiteなど恵まれたテクノロジーで、国内のみにとどまる必要性がまったくない時代です。受ける教育も、触れる芸術も、つくる友人も、師と仰ぐメンターも、その気になれば最初から、全世界規模で探せます。


世界のベストに触れながら、”最初からグローバルな観点から仕事を”と思います。

私も、今年も世界のベストに触れる機会をつくり、実践します。


いまは、それができる、それが必須となっているありがたい時代ですね。