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矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

母校 衛生学の退官記念祝賀会 

2019-02-24 17:24:44 | 感染症関連
母校の衛生学の大学院を卒業しております関係で、これまでも大学院講義にお招きいただいております。








この度、12年間に渡りお世話になった土居弘幸教授がご退官になりました。

ご講演で、いただいたメッセージに

"社会正義”

がありました。

プロフェッションとして、人のために働くことを、改めて、教えていただきました。

これからも、率直な会話やお仕事をご一緒させていただきたいです。



母校 岡山大学にて臨床推論セッション

2019-02-24 17:15:50 | 感染症関連
母校岡山大学にて、臨床推論のセッションを行いました。


4年生、5年生を中心に3年生の学生さんもいらっしゃいました。

医療面接の練習を少し行って、症例を考えていただきました。

いつもやる気のある学生さんが多く、感激でした。

所属していた卓球部の後輩にあたる学生さんもいらっしゃり、研修病院などのご相談もさせていただきました。

大きく羽ばたいていただきたいなあ、と夢がふくらみます!

女子力の高い職員の皆様のお心遣いで、スイーツをいただきながらの和やかな夕刻でした。





お雛祭りも素敵でした。



感染症おもしろい!!

2019-02-22 23:21:31 | 感染症関連
感染症の学会に来れて、終日、感染症に浸ることができて、とても幸せです!

感染管理の学会は久しぶりですが、新しい情報をお聞きすることができて、とっても有益です。

Hand hygieneのこと、消毒、滅菌の最新情報(共に海外からの演者やシンポジウムで)。

記念写真を。

多くの方に再会しご挨拶したり、近況報告したり。

水戸でご一緒していた感染管理看護師の方にも再会して、とてもうれしかったです!






同じmentorを持つ先生と出会いました!

2019-02-21 23:26:17 | 感染症関連
神戸に無事に到着し、学会のお食事会に参りました。

米国からの招聘講師の先生が、なんとHoustonの私の研修母校の大先輩とわかり、感激でした。

Mentorが同じ先生のDr. Herbert L. DuPontでした。旅行者下痢症の世界的な権威の先生で、感染症をどこでトレーニングしたのかなどを質問され、テキサスで、Dr. DuPontの元で行いました、
と答えたら、私もです!とのこと!!

こんなSmall worldなんて、びっくりです。

手指消毒や病院疫学の有名な先生ですが、"同じメンター”の先生を持つ、”兄弟子”にあたる先生でした。

感激したので記念写真を取っていただきました。



神戸へ 日本環境感染学会

2019-02-21 17:06:18 | 感染症関連
本日から、神戸入りです。今移動中です。

学会大会長の竹末先生には大変、お世話になっております。

数年来、薬剤師の方の研究会にお招きいただいております。

この度も、細菌性髄膜炎について、2月23日土曜日ですが、Meet-the-expert 10ということで、アンサーパッドを使ったセッションを担当させていただきます。

感染管理看護師の方が多くご参加の学会ですので、基本的な内容(特に微生物に重点を置いております)を確認し、現場で安全に患者診療が行えるようにと思っております。

西日本は地元のため、"home "に戻って、安心感があります。

予防医学の推進に向けて

2019-02-16 17:09:43 | 感染症関連
予防医学を、地域で推進するため、構想を始めました。

今年度、検診に携わる機会をいただき、各市などで施行されている検診の課題が見えてきました。

またすでに既往歴で、がんなどの疾患で通院中の方が、がん検診を受けるなどの患者側では知り得ない矛盾も見えてきました。

高齢者が急増する中、いかに効率よく予防を浸透し、回避できる入院を回避するかは医療現場の疲弊を予測し改善するための一歩と認識しております。

人間ドックの必須項目に、成人の麻疹、風疹、水痘、ムンプスの抗体検査の導入、その後、成人の標準ワクチンの接種へとつなげることが重要です。

成人の標準ワクチンには、
麻疹、風疹、水痘、ムンプス、破傷風ジフテリア(百日咳も含むDPTを1回は追加接種、以降は10年ごとに追加接種1回)、B型肝炎ワクチン、
50歳以上は帯状疱疹ワクチン、
65才以上で肺炎球菌ワクチン、毎年のインフルエンザワクチン。

標準的なワクチンをみんながしっかり接種する環境を整えたいと考えております。

全ての医療職で、医療者教育の根幹に据えたい方向です。

広域曝露の麻疹の発生あり:MRワクチンのさらなる推進へ

2019-02-15 07:02:36 | 感染症関連
メディアニュースで、風疹と合わせ、麻疹も発生数が増えているとのことです。

ちょうどワクチン接種をしていない世代に麻疹が拡大しているようです。40歳代など。

麻疹は空気感染で、感染性が極めて高いため、抗体がない方には、同室に数時間いただけでほぼ100%感染します。

人間ドックおよび検診で、麻疹、風疹、水痘、ムンプスの抗体検査をルーティン化し、抗体がない集団へのワクチン接種の推進が必須です。

オリンピックを前に、予防可能な疾患は、徹底して予防する施策が求められています。

職場、学校でのワクチン接種歴の確認、接種証明書などの提出は、多くの国で行われています。

日本でも導入する時期ではないでしょうか。

医療機関は、特に大学病院や総合病院などの教育病院では施行しているところが増えています。

施行していない病院や診療所などの小規模な医療機関にも、今、導入することが求められます。

日経新聞: インフルエンザ薬について記事

2019-02-11 17:44:58 | 感染症関連
免疫不全のある患者や、高齢者など、重症化するリスクのある患者以外へのインフルエンザ薬の投与は、控える診療が先進国では主流です。

国内でも、そのような取り組みを行なっている病院があり、日経新聞の記事になっていることを教えていただきました。

国民全体で、「インフルエンザ薬」の適正使用に向けた取り組みをしたいと考えております。


インフルエンザへの対応


0. ワクチン接種

1. 手洗い、手指消毒

2. 咳エチケット(呼吸器症状のある場合、口元をハンカチやマスクで覆う)

医療者の「不適切な」マスク使用がかなり目立っております。

「鼻」が露出した状況のマスク着用

「あご」にマスクをつけて歩き回る、診療をする

「ひじ」にマスクをつけて歩き回る、診療する

など、「マスク自体が感染源」となることをぜひ理解していただき、不要なマスク使用は控えることが重要です。

インフルエンザは、一般に「飛沫感染」で伝播します。一般には飛沫感染のため、感染性の微粒子は重力で半径2 m 範囲に落下します。
環境が汚染された場合、手洗い・手指消毒が重要となります。

パンデミック・インフルエンザ、鳥インフルエンザなど高度な病原性が考えられる場合には、空気感染対策を厳格に行います。





My dear mentor and friend, Dr. David Schlossberg

2019-02-10 17:10:58 | 感染症関連
今年も水戸にお越しいただいたMy dear mentor and friend, Dr. David Schlossberg.

昨日は大雪で、オープンセミナーが中止となりましたが、また来年もお越しいただくことになっております。










今年は、小山水戸間が130周年だそうです!

一言一言が素晴らしく教育的で、もっと感染症の臨床を勉強したいです!




水戸熱病塾 2019 冬の陣

2019-02-03 20:26:39 | 感染症関連
本日 David Schlossberg先生が来水戸されました。

成田空港にお迎えに上がり、お元気そうでした。

明日から水戸熱病塾 2019 冬の陣

水戸協同病院で見学可能です。

2月9日土曜日は オープンカンファレンスです。

場所 水戸協同病院 4F 講堂

時間 2月9日土曜日
13:30-17:00

13:30-14:30 DavidSchlossberg先生の特別講演
非結核性抗酸菌 の予定です。

日本語版 Clinical Infectious Disease 2nd edition
サインして頂けます☺️
ご希望の方は 重いですが ご持参ください。


2-3例の症例カンファレンス
14:40-15:20 天理よろず病院 初期研修医
高橋佑輔先生
15:20-16:00 聖路加国際病院 感染症科フェロー
松尾貴公 先生
16:10-16:50 症例 3
終了

奮ってご参加ください!



手洗い励行をお願いします

2019-02-02 08:33:48 | 感染症関連
インフルエンザの定点観測で発生数が過去最高との報道です。
2009新型インフルエンザA型が主流。


0 ワクチン接種

1 手洗いを励行 Gel in, Gel out.
患者ケアの前後で手洗い

2 咳エチケット

をお願い申し上げます。

呼吸器症状があったら
くしゃみや咳が出る時 ハンカチやマスクで覆います。



医療従事者への曝露後予防投与は慎重に。
既往歴のない医療従事者への予防投与は控えていただきたく存じます。

院内以外で 電車や外出先でも これだけの流行では 常に曝露している状況です。

抗菌薬の適正使用をお願い申し上げます。


インフルエンザのBaloxavir 耐性株:慎重に適応の検討が必要。

2019-01-29 23:22:51 | 感染症関連
微生物と人間のイタチごっこですが、

やはり早々にに耐性株が出現しました。

インフルエンザウイルスのBaloxavir耐性株の出現が報告されています。子供は4人に1人ぐらいの割合で、驚きます。

本当に必要な患者に届けられるように、65才以上の高齢者、心臓病、肺疾患、透析、糖尿病などの既往歴のある患者、免疫抑制薬使用中の患者など、適応をしっかり考えた投与を実践しましょう。

患者教育も必須です。


Baloxavirは、予防の適応はありません。

Oseltamivirも、医療従事者への「予防投与」は、原則、行わないことをお勧めしたいです。お勧めしたいです。

医療現場のみならず、外出先でも暴露しているはずのため、投与が際限なく広がります。

手洗い、手指消毒ができていないことが多く、もっと手洗い、手指消毒を推進しましょう。

「アゴ」にマスクをかけている医療者、「肘」にマスクをつけている医療者、マスクは、もっとも汚染された汚染物であることをぜひ、ご認識いただけたら、とお願い申し上げます。