俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

清秋

2008年10月14日 | 俳句

『清秋や 空山花と 色さやか』
(せいしゅうや そらやまはなと いろさやか)

『あおによし 奈良には秋の 色があり』
(あおによし ならにはあきの いろがあり)

『あおによし 奈良に柿の葉 鮨もあり』
(あおによし ならにかきのは ずしもあり)

『銀杏の葉 黄葉進む 縁周り』
(いちょうのは こうようすすむ ふちまわり)

『仲秋の 明日香を包む 色畳』
(ちゅうしゅうの あすかをつつむ いろたたみ)

『飛鳥川 紅葉の流れ 留まらず』
(あすかがわ もみじのながれ とどまらず)

『もみじ葉の 裏には淡き 侘しさが』
(もみじはの うらにはあわき わびしさが)

『丹波栗 産地偽装で 渋さ増す』
(たんばぐり さんちぎそうで しぶさます)

『体育の日 運動会は してないの』
(たいいくのひ うんどうかいは してないの)

『豊の秋 学生食堂 消化薬』
(ほうのあき がくせいしょくどう しょうかやく)

『腹の虫 いつ治まるや キュルキュルと』
(はらのむし いつおさまるや きゅるきゅると)

『薄の穂 風を誘いて 右左』
(すすきのほ かぜをさそいて みぎひだり)

『秋澄みて ジェットの音も 遠くあり』
(あきすみて じぇっとのおとも とおくあり)

『秋風と 仲良くなれば 歩も進み』
(あきかぜと なかよくなれば ほもすすみ)

『赤錆びた 郵便ポストに 秋夕日』
(あかさびた ゆうびんぽすとに あきゆうひ)

『銀杏は 焼くには臭し チンしてね』
(ぎんなんは やくにはくさし ちんしてね)

『窓の月 明日は満月 雨らしき』
(まどのつき あすはまんげつ あめらしき)

『名月も 明日の雨には 勝てまいに』
(めいげつも あすのあめには かてまいに)

コメント
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