俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

夕化粧

2008年10月01日 | 俳句

もう十月です。早いですね、月日の経つのは。


『曇天に 我のみ使う 秋扇』
(どんてんに われのみつかう あきおうぎ)

『放出や パチンコ玉も 露の玉』
(はなてんや ぱちんこだまも つゆのたま)

『傍に立つ 一世風靡の 秋心』
(そばにたつ いっせいふうびの あきごころ)

『3と5と むさい記憶の とんぼ哉』
(3と5と むさいきおくの とんぼかな)

『十月や 台風接近 波高し』
(じゅうがつや たいふうせっきん なみたかし)

『三日月も 雨雲勝り 顔出さず』
(みかづきも あまぐもまさり かおださず)

『溜息に 吸うを忘れる 愁思かな』
(ためいきに すうをわすれる しゅうしかな)

『赤とんぼ 小雨の日には どうあらん』
(あかとんぼ こさめのひには どうあらん)

『この頃は 秋刀魚の食べ方 良きらしき』
(このごろは さんまのたべかた よきらしき)

『腸の 煮えた苦さの 秋刀魚かな』
(はらわたの にえたにがさの さんまかな)

『手の平で なぞってみたき 猫じゃらし』
(てのひらで なぞってみたき ねこじゃらし)

『さりげなく 路地に咲きたり 夕化粧』
(さりげなく ろじにさきたり ゆうげしょう)
                夕化粧=白粉花

コメント
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