『その香り 目敏く見つく 金木犀』
(そのかおり めざとくみつく きんもくせい)
『秋の雲 雨雲に負け 流されて』
(あきのくも あまぐもにまけ ながされて)
『誕生花 十月十日は マツタケと』
(たんじょうか じゅうがつとおかは まつたけと)
『風吹きて 我が想い出の 秋が揺れ』
(かぜふきて わがおもいでの あきがゆれ)
『秋澄みて 心も澄みて 青き空』
(あきすみて こころもすみて あおきそら)
『良い秋や コスモス揺れる 風の中』
(よいあきや こすもすゆれる かぜのなか)
『秋風に 共に揺れるや 影法師』
(あきかぜに ともにゆれるや かげぼうし)
『秋風の 我が背を押して 散歩する』
(あきかぜの わがせをおして さんぽする)
『秋風や 地下には地下の 秋の風』
(あきかぜや ちかにはちかの あきのかぜ)
『掠れ雲 千切れ雲やら 秋の空』
(かすれぐも ちぎれぐもやら あきのそら)
『丼の 高き安きや 秋の昼』
(どんぶりの たかきやすきや あきのひる)
『また別れ さびしき極み 吾亦紅』
(またわかれ さびしききわみ われもこう)
『飯事の 相手も居ずに 赤まんま』
(ままごとの あいてもいずに あかまんま)