俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

竹の春

2008年10月26日 | 俳句

『秋澄むや 暑さ寒さも 消え失せて』
(あきすむや あつささむさも きえうせて)

『この秋は 運動会も 判らずに』
(このあきは うんどうかいも わからずに)

『居酒屋を 素通りしたる 秋の風』
(いざかやを すどおりしたる あきのかぜ)

『秋風の 落し物とて 桐一葉』
(あきかぜの おとしものとて きりひとは)

『秋薔薇 色気出しても 気にならず』
(あきそうび いろけだしても きにならず)

『団栗の 古きを好む 妹が居て』
(どんぐりの ふるきをこのむ いもがいて)

『高松の 笹の葉揺れて 竹の春』
(たかまつの ささのはゆれて たけのはる)

『山燃える 秋の夕陽に 照らされて』
(やまもえる あきのゆうひに てらされて)

『草の露 大小ともに 輝けり』
(くさのつゆ だいしょうともに かがやけり)

『竜胆の 陽浴びて立ちし 男振り』
(りんどうの ひあびてたちし おとこぶり)

『水茄子を 美味しと言いし 娘あり』
(みずなすを おいしといいし むすめあり)

『日一日 落葉溜まりの 色褪せて』
(ひいちにち おちばだまりの いろあせて)

『堰の上 鴨疲れしか 一羽二羽』
(せきのうえ かもつかれしか いちわにわ)

『くしゃみにも 寒さ感じる 昨日今日』
(くしゃみにも さむさかんじる きのうきょう)

コメント
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