俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋風

2008年10月07日 | 俳句

『雨雲の 破れて見える 秋の空』
(あまぐもの やぶれてみえる あきのそら)

『破れ雲 キラキラ白く 天高し』
(やぶれぐも きらきらしろく てんたかし)

『曼珠沙華 茎の緑の 淡きこと』
(まんじゅしゃげ くきのみどりの あわきこと)

『吹く風の 香りを辿れば 金木犀』
(ふくかぜの かおりをたどれば きんもくせい)

『猫じゃらし 空のクシャミを 誘うかな』
(ねこじゃらし そらのくしゃみを さそうかな)

『雲霞 霧に包まる 生駒山』
(くもかすみ きりにつつまる いこまやま)

『秋時雨 山の色にも 濃い淡い』
(あきしぐれ やまのいろにも こいあわい)

『ざっくりと 石榴の割れて ばれし嘘』
(ざっくりと ざくろのわれて ばれしうそ)

『ふわふわと コスモス畑の 風になる』
(ふわふわと こすもすばたけの かぜになる)

『活花に 菊の多きは 節句かな』
(いけばなに きくのおおきは せっくかな)

『花芒 月も下弦の 神無月』
(はなすすき つきもかげんの かんなづき)

『秋風や スクールバスは 蒸し風呂に』
(あきかぜや すくーるばすは むしぶろに)

『秋風に 揺れる龍馬の 懐手』
(あきかぜに ゆれるりょうまの ふところで)

コメント
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