俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋日和

2008年10月29日 | 俳句

『秋暁や 雲間に洩れる 陽の強さ』
(しゅうぎょうや くもまにもれる ひのつよさ)

『秋鷺の 鉾の真似して 屋根の上』
(あきさぎの ほこのまねして やねのうえ)

『陽を見つめ 目開き得るは 秋の陽か』
(ひをみつめ めひらきうるは あきのひか)

『風無くば 気の晴れ増す 秋日和』
(かぜなくば きのはれます あきびより)

『山の辺の 雲隠れつつ 山紅葉』
(やまのべの くもかくれつつ やまもみじ)

『茜舞う 秋の息吹きの 真中で』
(あかねまう あきのいぶきの まんなかで)

『秋風に 心も澄んで 微笑みを』
(あきかぜに こころもすんで ほほえみを)

『夕映えに 波収まりて 秋の凪』
(ゆうばえに なみおさまりて あきのなぎ)

『芒穂は 風に吹かれて ふらふらり』
(すすきほは かぜにふかれて ふらふらり)

『芒穂の 手招きするは どの世かな』
(すすきほの てまねきするは どのよかな)

『花水木 その葉のいのち 燃えるごと』
(はなみずき そのはのいのち もえるごと)

『いついつと 待ちにし人は 来ずの秋』
(いついつと まちにしひとは こずのあき)

『伝えてよ 露に濡れつつ 君待つと』
(つたえてよ つゆにぬれつつ きみまつと)

『イヤホンの 長さの違う 左右の秋』
(いやほんの ながさのちがう さゆのあき)

コメント (4)
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