俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

秋の雨

2008年10月06日 | 俳句

『秋の夜や 虫の鳴く音に 目も冴えて』
(あきのよや むしのなくねに めもさえて)

『キリギリス 夜の寂しさ 増すばかり』
(きりぎりす よるのさびしさ ますばかり)

『草の畑 静かに隠る キリギリス』
(くさのはた しずかにかくる きりぎりす)

『秋雨の 降りたるを告げし 膝の音』
(あきさめの ふりたるをつげし ひざのおと)

『雨だれの 音重くして 秋の雨』
(あまだれの おとおもくして あきのあめ)

『雨の日や 車の撥ねる 秋の音』
(あめのひや くるまのはねる あきのおと)

『夜の雨 秋の夜長の 佳き友よ』
(よるのあめ あきのよながの よきともよ)

『哀しくも 秋の朝寝に 腹空かし』
(かなしくも あきのあさねに はらすかし)

『門あたり 幽かに匂う 金木犀』
(もんあたり かすかににおう きんもくせい)

『雲に鳥 流れて飛んで 秋の朝』
(くもにとり ながれてとんで あきのあさ)

『俤や 思えば泪 秋の雨』
(おもかげや おもえばなみだ あきのあめ)

『傘もせで 濡れるも楽し 秋の雨』
(かさもせで ぬれるもたのし あきのあめ)

コメント
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