OZ.

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12/9 福岡×神戸

2006-12-09 23:59:59 | サッカー
16時からNHK BS1でJ1・J2入れ替え戦の第2戦、福岡×神戸を放映していました。
懸かっているものが非常に大きいので、きっと熱くシビレる面白い試合になるんじゃなかろうかと期待してTV観戦することに。

第1戦は神戸のホームで行われて、0-0のスコアレスドロー。
この第2戦の結果によって入れ替えになるかどうかが決まるんですが、第1戦と第2戦の得点の合計が同点の場合、アウェーでの得点が多い方が勝ちになるんだとか。
なので第1戦のアウェーでの試合を0-0で終えた神戸が若干有利と。

個人的には三浦淳宏の頑張りを期待していたのと、九州のJ1チームは我らが大分トリニータだけで良いんだぞという驕りから、福岡でなく神戸を応援します。
福岡県民はホークスだけで満足してなさいよと。
ヴィッセル神戸よ、アビスパ福岡をまたJ2へ叩き落してやってくれよと。(非道)

試合はほぼ互角でしたが、若干神戸が押し気味かなという感じ。
0-0のまま後半に入ります。
0-0のまま終わった場合はPKになるんですが、後半15分頃に三浦アツのクロスから神戸が先制します。
これで0-1となり、ホームの福岡は大ピンチ、神戸が俄然有利に。
同点だとアウェーでの得点数で評価されるために、福岡は2点取らないといけない。

ここから手負いの福岡が徐々に押し込み始めます。
残り時間が少なくなってきて、神戸は守りに入った感じ。
特に感心したのが神戸のパク・カンジョの交代時。
パクは自分が交代になった際、必要もないのにシューズの紐を結び直して時間を稼ぎます。
焦る福岡の選手からは文句を言われ続け、主審からも指導されますが無視して時間を稼ぐパク。
主審は時間を停めているジェスチャーをした挙句、パクにイエローカードを出します。
しかしすでに交代するだけのパクは、サイドラインで待つ交代選手の方へピッチをゆっくり歩いていきます。
このとき焦る福岡の選手たちから何度も押されつつかれしますが、パクは完全に無視。

このときのパクの表情がとても良かった。
自分が何をすべきか、どんなに責められようがチームのために今は時間を稼ぐことが自分の役割だと分かっているパクの表情。
遅延行為があって審判が試合の時間を止めていたとしても、この時間稼ぎされた時間全てが完全にロスタイムとして計上されることはないと分かっていてのこと。
汚い手なんだけど、この「勝つために手段を選ばない」的な仕事っぷりに感心。
神戸は是非、パクのあの仕事も評価してあげて欲しいもんです。

攻め込み続ける福岡は、後半40分についに同点に追いつきます。
しかし福岡がJ1に残留するには、もう1点が必要。
取れなければJ2降格。
同点のまま終了ならJ1に復帰できる神戸ですが、福岡に更に点を奪われると昇格できない。
シビレます、ここからが最高に面白い時間帯。

更に攻め込み続ける福岡。
残り5分強、神戸はここから攻撃に切り替えることもできないので、残り時間はひたすら守り続けるのみ。
激しく攻めてくる福岡に対してボールをキープすることができず、押し込まれたらただただボールを相手サイドへ弾き返し続けます。
選手交代も使って、ひたすら時間を稼ぎます。
ゴールキック時に時間を稼いだ神戸のキーパーにもイエローカードが出されます。

福岡が攻め続けますが、神戸は弾き返し続け。時間を稼ぎ続け、そしてついにタイムアップ。
1-1で試合終了し、第1戦と第2戦の結果から神戸が勝利。
神戸のJ1昇格と、福岡のJ2降格が決定しました。

福岡は警告1枚でしたが、勝利した神戸には結局警告が6枚も出されてました。
いやー、面白かった。
やっぱり懸かってるものが大きいと必死なので面白いです。
いつもこれだけのものが懸かっていたら、アツい試合が観られるんだけどなぁ。

シーズン終盤戦、優勝争いにも降格争いにも無関係なままでモチベーションを維持できなかった大分トリニータのふがいない試合内容を思い返してしまうのでした。


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