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Opened Zipper

世界残酷物語あらいぐまラスカル

2005-08-06 02:04:21 | Opened Zipper
先日、理不尽な童話ジャックと豆の木の話を書いたんですが、少し前にそれに似たような経験をした記憶があります。
何だったっけな~とずっと考えていてやっと思い出しました、あらいぐまラスカルでした。
TV(たぶんNHK BSの再放送)で「あらいぐまラスカル」の初回を放送していたので懐かしいなぁと思いながら嫁さんと観ていました。

主人公のスターリングは友人のオスカーと犬のハウザーを連れて森の中へ。
ハウザーが木の根元を掘り始めたので、スターリングも一緒に掘ったところ、あらいぐまが出てきました。
木の根元にはあらいぐまの巣があり、あらいぐまの母親と赤ちゃんがいました。
スターリングはあらいぐまを飼いたいなどと勝手なことを言い出し捕まえようとします。
そこへ猟師がやってきて、毛皮で帽子を作ると言って母あらいぐまを射殺。
遺体を持って帰ってしまいます。
スターリングはあらいぐまの赤ちゃんを育てようとして連れ帰ります。

放送を観ながら嫁さんと同時に反応したのですが、「スターリング、お前のせいじゃん」とツッコミを入れてしまいました。
明らかにスターリングが余計なことをしたせいであらいぐま母子が穴から出る羽目に陥り、挙句猟師に射殺されています。
ラスカルが孤児になった原因は、スターリング自身だったとは…子供の頃は全く気がつかなかったんですが、こんなえげつない話だとは思っていませんでした。
かなり衝撃的でした。
嫁さんと二人で「ひでぇ話だ」としみじみ語り合ったのでした。

あらいぐまラスカルって、最後には成長して凶暴化したアライグマが手に負えなくなって「ラスカルは自然に帰すのが一番だ」などと言い訳をして山へ捨てるという話だったと思います。
身勝手な人間のせいで親を殺され、拉致されて監禁されたまま子供時代を過ごし、成長して手に負えなくなったら山に捨てられたアライグマの悲劇。
どうしてコレが世界名作劇場だったのか、ものすごく疑問に感じたのでした。