この日、新梅田食道街にやってきたのには、友からのお題が有ったのだ。
『梅田でおでんが美味しいとこ。』そういうお題。
梅田などと・・・・田舎者の私にはよく分かりませぬ。
なので卑怯かも知れぬが、安心安全のお店を選んだのだよ。
新梅田食道街には、2店舗(だったと思う)あるのだけど、ここを選んだのは。
特別な理由はない。こことここあるね~ん、どっちする?って友に聞きながらも、
こっちやな。って、この時、勝手に決めて入ったのだ。インスピレーションってやつ?
私は延々とチューハイをおかわりしていたのだけれど、そういえば友は?
何か呑んでたのだろうけど、一度もおかわりしなかったから分からない。
そうそう、飲み物が来る前に、『平天、豆腐に糸コン!』って友。
よ~っぽど、おでんが食べたかったのね。がむしゃらに喰らい付き、う、旨!!
そうでしょうそうでしょう。『日本一古いオデン屋』と言われてるそうなんだけど、
聞いたこと無かったのは、私に友達居ないから?普通に周知の事かしら??
負けじと注文したの。おでんの具、不動のナンバーワンは、やっぱり大根だし。
うぃず湯葉。湯葉は凄い。豆腐より大豆。例えば牛乳を暖めたら上に膜が張る。
あの要領で出来た膜が湯葉だっていうのに、それは湯葉だなんて素敵な名前があるわ。
牛乳のそれも、名前が有るのかしら?乳葉とか?でも嫌。
私の田舎って言っても母の里は、牛舎が有って。毎食、間食時も、水分補給も全て乳。
牛乳と言わないの、乳っていう。煮沸してからだから、冷えてても普通に膜が有るの。
も~泣きそうになってた。だけど、豆の膜は・・・愛おしい。
更に!大好きな大根そして湯葉。老舗おでん屋の出汁で頂く。何という贅沢!
創業弘化元年。って、1845年。江戸幕府第12代将軍、徳川家慶の頃。
関東煮と、たこ甘露煮のお店なのだ。なので。タコ好きの友は、一生のうちで必ず、
このタコを食べないと。人生に何パーセントかを損するのではないか。
安心安全のお店、更にこのタコが居たから、この店にって思ったんだ。
タコ好き、ご満悦具合が激しい。言葉は無い。満面の笑みで咀嚼しながら見つめてくるもん。
そして、この辺りから・・・・、常連さんのお一人で来られてたお姉さんと意気投合。
そのお姉さん、弁天町のお店にいらっしゃるのだけどね、
だからかしら、話しててテンポが良くって心地よく、お姉さんのおススメを。
そう、美味しいのは分かってるけど、お高いので避けていたのに、友、まんまと乗った。
鯨だ。美味しいに決まってる。大好きよ。でもお高いの!じゃ、2つずつって!
・・・・・・美味しい。コロとさえずり。生きていて良かったって思う。
鯨を食す文化のある、日本に生まれて良かった。
よもぎ麩。お姉さんと隣で盛り上がってる間に、大好物いっといた。
延々と・・・チューハイを呑みながら。
お出汁が最高に美味しいから、日本酒で良かったんじゃないか?って思ったけどね。
なかなかにノリの良いお店のお兄さんも、大いに盛り上がってるから聞けない。
この他にも、何種類か・・・そう、里芋も有ったかしら、いっぱい頂いて。
もうお腹いっぱい!って。贅沢なおやつ時間のおでん呑み、ご馳走様でした。
たこ梅 分店
大阪市北区角田町9-25 新梅田食道街1F
TEL 06-6311-3309
営業時間 16:00(土日祝15:00)~22:50