今、司馬遼太郎の本を読んでいて、4作目、10冊目を読んでるの。
もう、ど嵌りもいいとこだけど、びっくりする位の読むスピードが遅い。
そんな本の後ろに、『司馬遼太郎記念館』の案内が載っていて。
気にしていなかったのが、何気に目に付いて、あ!これ大阪やん、行けるやん!
そこは、東大阪市を愛する司馬遼太郎の自宅。(福田)って?って思ったら、
優しい案内の紳士が、司馬遼太郎先生の本名が福田やったんですわ~って教えてくれた。
お!ヤバい。”先生”って敬称を忘れていたわ。
けれど、個人的には司馬遼と呼んでいるのだけど。
入ったら、凄い!って圧倒されてしまう。
色んな樹や花が植えられていて、素晴らしい庭!って感じ。雑木林なのだそう。
司馬遼先生が好きだった、雑木林のイメージでつくられているそうな。
四季折々、色んな樹木や草花が楽しめるように、
クス、シイ、クヌギ、ヤマモモ、エゴノキ、スズカケなどの樹木。
バラ、ツバキ、モクレン、アシビなどの花木。ツユクサ、タンポポ、ナノハナ、
ツワブキなどの草花が、四季の風景を演出しているのだ。
自然の佇まいを好んだので、雑草も抜かず、落ち葉もそのままにしている・・のは良いけど。
呑気にゆったり歩きながら、写真を撮ってたりすると、この後、とんでもないことに!。
自然過ぎて、大量発生しているのでしょう。軽く10か所以上の虫刺され攻撃に遭いました。
皆様も、お気を付けて下さいませね。
ここには司馬遼先生のご自宅が有るのですが、その自宅の書斎が観られます。
そこは司馬遼先生の創造空間。ここで、数々の名作が生まれたのですな。
周囲の資料類は、未完に終わった『街道をゆく-濃尾参州記』を執筆していた当時のままに
保存されていて、万年筆や色鉛筆、ルーペなんかも置かれてる。
書斎の手前はサンルームになっていて、資料を読んだり、庭の木々や花を眺めて
休息をとっていたのね。そうね、そのガラスの内側だったら、蚊に刺されたりしなくってよ。
司馬遼先生は、本名、福田定一。1923年8月7日生まれだから獅子座?
大阪市に生まれ、大阪外国語学校蒙古語部を卒業。
1960年、産経新聞社記者として在職中に『梟の城』で直木賞を受賞。翌年に作家生活に。
1966年には『竜馬がゆく』、『国盗り物語』で、菊池寛賞。など数々の賞を受賞。
多数の小説、紀行、エッセイ等々をうみだし、
1981年に日本芸術院会員、1991年は文化功労者、1993年、文化勲章を受章し、
1996年2月12日に腹部大動脈瘤破裂で、その生涯を閉じられました。
ところで、これは”メグスリノキ”
黒田官兵衛のお爺ちゃんの、重隆が播州(兵庫県南部)に伝えたといわれる目薬の木。
広峰神社(姫路市の広峰山山頂にある)の御師(おし)と呼ばれる布教者たちが
薬効があると広め、流浪していた黒田家が一財を築くきっかけとなった木。
司馬遼先生の小説『播磨灘物語』には、「黒田氏がひとかどの勢力をきずくにいたるのは、
この目薬のおかげなのである」と、確かに書かれているらしいが。どう使うのだ??
花供養碑。司馬遼先生の自筆の歌碑。2006年の春、河内長野市にあった、
文化・リゾート施設から移設されたの。
これを撮ろうとカメラを構えたら、手に蚊が止まった。
吹き飛ばそうと息をふ~!!・・・あれ?ふ~~~~ぅぅぅ!飛ばないぞ。
忘れてました。マスクをしていたのですね。しっかり、膨れ上がりましたが。
雑木林の庭を抜けたなら、そこに『司馬遼太郎記念館』。
手前の木の向こうのガラス。素晴らしいステンドグラスになってるの。
中に入ったら、圧倒される美しさ。ただし、館内は撮影禁止なので、目に焼き付けて。
2001年11月に開館した記念館。司馬遼先生の自宅の隣接地にたつそれは、
世界の建築家、安藤忠雄さん設計のコンクリート打ちっ放しの建物。
地下1階、地上2階、緩やかな曲線を描くシンプルな構造。
高さ11メートル、3層拭き抜けの大書架は息を飲む。
壁面いっぱいに書棚が取り付けられ、
資料、自著、翻訳本など、約2万冊の蔵書が展示されてます。
そして、その天井。そこに坂本龍馬が居ます。2003年に発見されたらしいそれは、
坂本龍馬のあの姿が浮かび上がったような、シミが出来てるの。偶然とは思えないほど。
ホールでは、司馬遼先生にかんする映像が流れ、ロビーでは司馬遼先生グッズや書籍も。
閲覧用の本をちらほら・・・うん、結構着席してがっつり読んでたら、
衝動買いしちゃいましたね~。まだまだ未読の本が山ほどあるのに・・・。
2冊買ったら、おまけが貰えるんだもん!選べるちっちゃい旗。
二波波紋(にとうなみもん)は、斎藤道三のお気に入りだい。
とてもゆっくり出来ましたし、いろいろ勉強させて頂きました。
また、違う季節に来てみるのも良いな。蚊の出ない季節に。
記念館の方々、と~っても親切な方ばかりで。楽しかったです。ありがとうございました。
司馬遼太郎記念館
大阪府東大阪市下小坂3丁目11番18号
TEL 06-6186-3860
開館時間 10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
休館日 毎週月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)
特別資料整理期間(9/1~10)年末年始(12/28~1/4)