畑こうじ情熱ブログ

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NHK日曜討論や国会での議論で見えてきたこと

2014年10月20日 15時53分11秒 | Weblog
 昨日は、NHK日曜討論に出演しました。この中で、見えてきたことは、安倍政権の経済政策は失敗しつつあるということです。実際の需要がない中で、異次元の金融緩和という極端な金融緩和をしたが故に、円安を招き、食料、エネルギー、飼料等の輸入物価の高騰を招いた結果、生活必需品価格の上昇という副作用が出ている一方で、肝心の輸出が増えず、今の政策が意味のないものになっているというものです。輸出が増えない理由は、輸出企業は生産拠点を海外に移しており、円安になったからといってドル建ての価格が下がるわけではないからで、このことは分かり切っていたことです。賃金は大企業を中心に上がっていることは事実ですが、物価上昇がそれを上回り、実質賃金は下がり続け、むしろ、名目賃金との差が広がっているという状況です。雇用については、有効求人倍率は上がっていますが、正規雇用の倍率は相変わらず低いままです。このような状況を見ると、アベノミクスは、日本人を貧しくしているだけではないか、と私は主張しました。先週の内閣委員会で甘利経済財政担当大臣に対しても、「大企業、輸出企業、富裕層の経済を高めて、それを末端に及ぼそうというトリクルダウンは、機能しないことが実際にも論理的にも実証されている。」と言って、激論になりました。アメリカのノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・シュティグリッツ教授や「21世紀の資本論」を書いたフランスのトマ・ピケティ教授により、論理的にも実証的にも証明されていますし、何よりも、小泉政権以来効果が出ていないことは事実です。日本ばかりが世界から見て一周遅れの経済政策を行っているのです。私は、需要が弱いことが日本経済の成長阻害の一番の要因だったと思っています。そのためには、現段階では、雇用の安定と実質賃金の上昇により、GDPの6割を占める個人消費を高めことが必要だという立場です。社会保障のための再分配ではなく、実質的な経済成長を高めるためにこそ、適切な再分配が必要だということで議論しています。

 私たちの立場は、野党で言えば、規制緩和を第一義的に考える立場ではないし、経済成長よりも再分配を優先して考える立場でもありません。規制改革とセーフティネットの構築をバランス良く進めていくべきという立場です。維新・みんなと社民・共産の中間的な立ち位置なのだろうと思います。討論番組や世間の見方は、左翼に一括してくくられることが往々にしてありますが、「理想的な中道主義」、「良識的中道主義」、さらに言ってみると「過激な中道主義」とでも言える立場です。

 一昨日には、東京で「一由会」(自由党時代からの小沢一郎代議士を支える組織)の15周年の懇親会に、私が小沢先生の代理で参加させていただきました。今の党の見え方、党の名前等に関してもご意見をいただきました。私自身はもっともだと思いました。私たちは、元祖改革勢力であり、我々の言ってきたことと似て非なることが行われているのを正す立場として行動してまいります。

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