畑こうじ情熱ブログ

あなたがいるから頑張れる。わたしの熱い想いを感じてください。

したたかな自民党

2013年11月29日 16時48分58秒 | Weblog
 自民党から国会改革が必要なので、実務者協議を毎週行いましょうとのことでした。しかし、今週は開催されませんでした。先週連絡がきたのですが、国家公務員法改正案について民主、維新、みんなの要望で本会議での登壇案件とすることにしたが、それは当初の約束と異なりこれらの党との信頼関係がくずれた、としという説明でした。わかったようなわからないような説明です。今週は、さらに、強行採決に近い形で特定秘密保全法の採決もされたので、なおさら、国会改革につての協議か進めにくくなっているのでしょう。結局、自民党は、審議充実の意味での国会改革を進める気はなく、大臣答弁の負担軽減のための国会改革だったというのが、はからずも明らかになりました。彼らの国会改革はご都合主義なのですね。

 TPPについても、「重要5品目を守るというのは、公約には書いていないので、厳密な意味での公約とは言えない。Jファイルには書いてあるが、それは、政策集であり、公約とは言えない。」という答弁を総理総裁が平気でする党ですから。

 かつての民主党は、公約を数値化して達成時期も明確化しすぎて、公約違反だと攻められましたが、民主党の方が政権能力は別として誠実だったのは確かだと思います。次の選挙には、曖昧な約束ですませるという自民党のこそくでしたたかなやり方をまねすべきですかね。皮肉をこめてそう書く次第です。

 予算委員会の集中審議も求めているのですが、ずっと、折りを見て判断すると引っ張ってきて、ここに来て、会期末まであとわずかなので、時間を取るのは困難だと言い始めています。したたかさを持った老かいな党ですね。

賛成、反対の基準

2013年11月28日 12時08分01秒 | Weblog
 我が党は、法案や政策について、ただ何でも反対という姿勢はとりませんが、理念、本質を妥協して小手先の修正を勝ち取ったから賛成という姿勢もとりません。基本的にはも安全保障、統治機構、秘密保全等の国家の根幹に係ることについては、その本質が我々の考えている方向と合致しているかどうかがポイントであり、本質が違う場合一部修正で賛成することが難しい分野だと考えています。特定秘密保全法反対は、この文脈の中にあります。
 一方、経済分野については、成長を図りその成果を適正配分するということが必要であり、その方向性の本質はそれほど致命的なほど違わない場合が多く、問題はその手法にあることが多い分野です。したがって、その本質を否定するほどではない限りは、その手法が我々の考えるものと近いか、あるいは、我々の修正案を受け入れるかが、賛成のポイントとなります。いわゆる国土強靱化はそのような文脈で判断していただきたいと思います。その修正を勝ち取ったポイントは昨日述べたとおりです。ちなみに、民主党もこの修正案に90%は賛成でしたが、最後は反対に転じた理由は、残り10%埋められないところがあったためです。それは、名前に「国土強靱化」が残るのは許せない、財源不足にかんがみ財政規律の維持の観点を強く前面に規定しろ、というものでした。それ以外の手続や基準、評価の方法といった適正な手続の部分は納得していたのです。これを見ると、民主党は、本質を見失っている政党だなと思いました。

 さて、昨日は、農林水産委員会で、農地中間管理機構に係る法案が成立しました。この過程でも、修正協議を行い、我々の考えている法文修正を勝ち取りました。農地の集約は必要なことですが、それが地域の実情を無視して、単に外部から企業を参入させ、企業の力で行おうとするのは、現場を知らない発想です。したがって、中間管理機構が、地域の話し合いの中で位置付けられた中心経営体に、農地を貸して集約するのが合理的です。法案では、修正により、このスキームである「人・農地プラン」を位置付け、さらに、附帯決議で、このプランを尊重しつつ農地の集約を行うこととさせました。
 また、農地中間管理機構の運営が、財政資金が無駄に投入され農地をかかえて滞留させるよう非効率なことがあってはなりません。したがって、法案の附則で、5年後をめどに財政資金の投入も含めて組織のあり方を見直す、という規定を入れて、その点の問題を検証して組織の廃止も含めて見直すことができるようにしました。
 今回も、私の対応のポイントは、机上の空論ではない地域の実情に応じた政策と改革が担保されるか、施策、手続、基準等の透明性、客観性、適正さが担保されるかですが、その点の修正を勝ち取り、賛成に転じました。
 私は、建設的野党、責任野党とは、このようなものだと考えています。

秘密保全法は問題。国土強靱化法衆議院通過

2013年11月27日 09時20分35秒 | Weblog
 昨日は、秘密保全法が衆議院を通過しました。情報が公務員から漏れないようにするためには、公務員の守秘義務や罰則を厳格化して公務員を取り締まるのが本来の筋ですが、秘密を取ろうとしたり、調べようとした人や、そのことについて相談したりしても処罰対象となるというものです。秘密を守るという名目で処罰対象を国民にも広げるものです。そして、何が処罰の対象となる特定秘密かも秘密なので、本人にその気がなくても、特定秘密をかぎまわっていただろう、と警察当局から言われて引っ張られかねない法律です。国益上の秘密の必要性は認めますが、このような法律で秘密を守るというやり方は絶対におかしいです。検察当局に国策捜査の種をもう一つ与えたようなものです。物事を調べにくい、言いにくい窮屈な社会になりそうです。後になって、これが社会の転換点だったと言われかねません。今回、法案に賛成した国会議員、反対した国会議員の名前は議事録に掲載されていますから、皆さん、しっかり確認して下さい。この法案に賛成した国会議員は、歴史の法廷に立つ覚悟があるのでしょうか。

 もう一つ通過したのは、「強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化法案」です。防災・減災対策は言うまでもなく必要なものですが、問題は、防災・減災対策の名のもとに公共事業を不必要に拡大する口実とならないかということにあります。公共投資は、適正な手続で、国土政策的観点、持続的観点から望ましい一定の水準で急激な予算の増減なくして中長期にわたって安定的に行われるべきものです。特に、防災・減災の観点からの投資が経済対策の具とされすぎるのは不適切です。自民・公明提案の原案はその点問題のあるものでしたが、修正協議で、私の意見も踏まえ、国民生活の観点から防災・減災対策が行われるべきこと、施策の客観化の観点から脆弱性評価を行い、その結果の検証を受け、施策の優先順位を定めることが明確に盛り込まれました。また、基本方針に係る規定において、「財政資金の効率的な使用による当該施策の持続的な実施に配慮して、その重点化を図る」という規定が明確に反映されました。
 このような点を総合的に判断して、公共投資の進め方について相当程度客観化、適正化が図られることが担保されていると評価し、修正案に賛成するとともに、我々の意見が修正案として取り入れられたことから、本法案の共同提案者ともなったところです。先週の衆議院の委員会可決後、私のお世話になっている菊池英博先生から、さっそくおほめの電話をいただきました。この法案は、「畑さんが自民、公明に先駆けて言っていたことを規定したもので、まさに畑さんの持論が法案になりましたね。」ということでした。私は、良識的公共事業派であると自負しています。

農林水産委員会と災害対策特別委員会でダブルヘッダー

2013年11月20日 15時17分48秒 | Weblog
 一昨日は、農林水産委員会の農地中間管理機構関連法案と災害対策特別委員会での国土強靱化法案等の質問に立ちました。災害対策特別委員会は午後4時20分から、農林水産委員会は午後5時10分からと忙しく両方を掛け持ちしました。
 国土強靱化法案については、防災・減災の名のもとに何でもやっていいというように広がってはいけません。適正な手続による限定が必要となります。一方、いけいけどんどんの公共投資を批判するあまり、財源不足を理由とした財政規律を前面に出すことは間違いです。必要なものを適正な手続で、急激な予算の増加や減額なしに、中長期にわたり持続的に行うことが必要です。また、短期的な経済対策の具とされてはいけません。
 中間管理機構法案については、かつての農業公社のように農地が滞留して財政負担がかさむことになってはなりません。また、新規参入が地域の意向や地域のやる気のある人を排除して、顔の見えない企業が入ってくることも問題で、まずは、地域第一で運用される必要があります。このようなことが担保されるかがポイントです。
 以上の観点から質問しました。
 国土強靱化法案については、自民党との修正協議により、私の意見が相当程度取り入れられたため、明日の採決ですが、修正案に賛成して共同提案する運びとなります。自民、公明、生活という珍しい枠組みとなる見込みです。新たなる畑法です。

内閣委員会での質問。国家戦略特区法

2013年11月16日 09時58分20秒 | Weblog
 昨日は、内閣委員会で国家戦略特区法の審議の質問に立ちました。そもそもデフレの中で供給力強化施策を行うことは、ますますデフレを加速させる危険性があり、施策の順番としては正しいとは言えません。あるいは、この特区は、国主導で迅速に行うスキームであるが故に、利害が異なる者を議論に参画させたり、逆に規制緩和しようとする事業を推進する者を議論から排除する方法が曖昧であるとか、地方を含む民間からの提案に対してどのように国が対応していくかが不明確であったりと、適正手続がずさんなつくりとなっています。知り合いの役人に聞いたら、安倍総理の趣味で急につくれと言われて間に合わせでつくったという声も聞きました。だから、一方で規制緩和の内容がしょぼくて踏み込み不足なのはよくわかります。

 国家戦略特区担当大臣の新藤大臣の上から目線の答弁も気に入りませんでした。今後、新たな天敵になりそうな予感です。今後、徹底的に戦ってまいります。 偉そうに言っておきながら、私がそれに対して切り返して法案のずさんな問題点を指摘し追及すると、すぐに役人に答弁してもらって逃げるところは情けないです。事前に聞くことを丁寧に通告し、大臣に答えてもらいますよ、とレクしておいたにもかかわらず。答弁に立った川本内閣官房地域活性化統合本部事務局長を責め立てて恐縮でした。実は、国交省の先輩です。TPP担当の渋谷内閣審議官も国交省の先輩ですが、今、経産省とともに国交省が安倍総理の重要施策を支えている構図が伺えます。

 来週は、農水委員会もありますが、災害対策特別委員会で自民党提案の国土強靱化法案、民主党提案の国民生活強靱化法案の審議にも質問に立ちます。どちらも致命的な欠陥があります。論理的に責め立てますのでご期待下さい。政治家は、声を高く言うことや、総論を言うことや、思想的に言うことや、プロパガンダ的に言うことや、揚げ足取りを言うことは、よくやりますが、私は、そのようなことは嫌いです。身のある議論をしたいと思います。しかしながら、そのような中身のある議論についてくるのが、一番政治家の苦手なところだというのは事実です。

昨日農水委員会で質問に立ちました

2013年11月14日 14時24分39秒 | Weblog
 昨日、農水委員会の質問に立ちました。農業分野におけるTPPの交渉状況、戸別所得補償から多面的機能支払いに移行することに伴い自給率向上の考え方は変わってくるのではないか、という観点から質問しました。国会においてさえ、TPPの議論は、秘密保持契約と交渉の手の内を明かさない、という理由から全くといっていいほど、情報提供はなされていません。結局、情報公開をどのような基準、考え方で行うのかについて、小泉進次郎政務官は全く答えられず、事務方が何とか助ける始末です。林農水大臣も、農水委員会決議を踏まえて、センシティブ品目は守るよう交渉する、というのみです。私が聞いているのは、方針ではなく、交渉における議論の状況なのですが、そうすると、前の議論に戻ってしまいます。特定国の名前を出さずとも定性的に、一般的にもっと状況を説明すべきです。

 生産調整を廃止して多面的機能支払いに移行するということは、実際の農生産物の観念をもととする自給率の考え方ではなく、自給力(農地を維持する観念)の考え方に親和性が高いと思われます。全体の農政の根本方針をも踏まえつつ議論しなければなりません。来週は、農地集約化の手段である中間管理機構法案の審議ですが、このからみでもまだまだ議論が続きそうです。

我が党の国会改革案をまとめました

2013年11月12日 17時51分13秒 | Weblog
 昨日、生活の党の国会改革案(国会審議活性化のための国会改革のあり方)を私が中心になってとりまとめ、常任幹事会で了承を得て、記者発表いたしました。その本質は、徹底した実質的な議論ができる国会をつくることです。国会は、一般社会の常識とは異なる部分が結構あります。それを世間の常識にあうようにわかりやすくすることが基本です。
○通年国会
 年中国会を開いて、任期中は必要な議案が十分審議できる体制をつくります。
○委員会開催の多頻度化・柔軟化
 週3日の定例日は必ず委員会を開催することとします。今は、開催するかどうかを理事会で協議して決めるという一般社会からすると非常識なことが行われています。
○クエスチョンタイムを活用した審議・討論の活性化
 大臣の負担軽減とか海外に行けるようにするとかいう本質的でない議論が行われようとしています。週1回は総理及び各大臣が野党議員と集中的に自由討議する場が必要です。こ れが行われることを条件として、本会議や委員会への大臣出席義務の緩和を検討すべきです。
○法案審査と行政監視機能の強化
 委員会は、政治家同士の議論の場とすべきです。官僚等からの専門的見地からの意見聴取は、その下に意見聴取会を設けて行うこととします。
○国会の立法調査権能の強化
 行政府に対して強制力を伴う調査権限を行使できるようにすべきです。
○国会の情報公開の強化
 法案の採決しっぱなしではなく、国政調査をしっぱなしではなく、報告書をしっかりとつくり国民の皆様にインターネット等を利用して見てもらえるようにすべきですし、国民の 勤務時間後の国会開催等を行うべきです。
 なお、国会改革の議論は、小政党は入れずに議論するといううわさもあります。そうであれば断固抗議します。

大忙しの一週間。水、木、金と質問の嵐。

2013年11月08日 20時16分14秒 | Weblog
 今週は、本当に忙しい一週間でした。6日と7日に農林水産委員会で質問に立ち、本日は、本会議で国家戦略特区法の質問に登壇しました。農林水産委員会では、農村地域での再生可能エネルギー活用の地産地消についてと、最近話題の生産調整の廃止、経営安定対策(戸別所得補償制度)の見直しについて主に林農林水産大臣と議論しました。本日の本会議では、国家戦略特別区についてその本質と諮問会議等の有識者や事業者の選定によっては利益誘導がなされかねない法的危険性を指摘し主に安倍総理に質問しました。この合間に、予算委員会理事懇談会で長妻昭野党筆頭理事らとともに、予算委員会をさらに開いて集中審議するよう求めて折衝を行い、野党政策責任者会議では議員立法の検討を行っています。総合政策会議では、議長として、これまた話題のNSC法案や秘密保全法の対応の議論をリードし、党の対応を決定する仕事をしていました。さらに、来週は、国会改革の実務者として会議に党の代表として臨むため、党の考え方を整理しているところです。はっきり言って、日に日に忙しくなります。質問をこなしながら、メディアで話題となったり、国会で対応判断を求められる全ての案件をフォローしなければなりません。まさに寝る暇もない状態です。階議員からは、「畑さんは、生活の党のマーくんですね。」と身に余るうれしい言葉をいただきました。ある意味で霞ヶ関の公務員時代以上の忙しさです。なぜなら、部下もいない中で全部自分でやらなければなりませんし、夜は夜で意見交換等の会合があり、土、日は、地元での活動があるからです。霞ヶ関の役人時代は、昼は打ち合わせや各省折衝で忙殺されても、夜は、ゆっくり作業や考える時間がとれましたし、休日出勤さえすれば自分のペースで仕事ができたものです。今は、夜の会合の後に議員会館の自分の部屋に戻るか、翌日の早朝5時くらいに出てきて仕事しています。もっと自分自身のやりたい議員立法(公共投資基本法、復興事業の用地取得促進のための特別措置法、国会改革関連法、消費税増税凍結法案)を考えて詰めてまとめる時間がほしいと切に思います。また、反対の場合には、他党がよくやっているように、修正案ももっとどんどん出したいのです。そこまでこなそうとすると、毎日徹夜になるでしょうけど。来週もがんばります。

※ 本会議登壇(代表質問)の写真データは、週明けには入手できると思いますので、入り次第 アップ致します。

昨日、初の政治資金パーティーを開催しました。

2013年11月05日 07時12分33秒 | Weblog
 昨日、盛岡で初の政治資金パーティーを開催しました。多くの方にパーティー券を購入いただきました。そして、多くの方に、三連休の最後の夕方で、くつろぎたい時間にもかかわらず、おいでいただきました。岩手2区は広いのですが、2区内の至る地域から盛岡においでいただきました。皆様に厚く感謝申し上げます。御礼のささやかなおみやげの一つとして、私の色紙を用意させていただきました。「常居其全」という私の座右の銘です。意味は、今居るところで自分の全力を尽くす、という意味です。
 今は、党としても小さい所帯です。しかし、東北楽天ゴールデンイーグルスが、当初は弱小球団でしたが、9年目で日本一になったように、必ず、ここから再びの政権交代に向けてのし上がります。ただし、9年はかけません。達増知事からは、ご挨拶で、「楽天に例えれば、生活の党の監督は小沢先生、銀次は畑さんですね。」と言っていました。ありがたい言葉です。小政党ですが、地元出身の中心打者として頑張ります。
 なお、今回のパーティーは、自分自身の力をつけていくための第一歩です。今後、もっともっと自分の力をつけて戦っていきたいと思います。皆様のご支援、ご指導何卒よろしくお願いいたします。